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冬期講習も終わり、受験まであと1ヶ月程になった
塾では、第一志望校ではない学校の過去問を解くように言われた
先生が印刷をし、採点をしてくれるらしい
休日の午後はほぼずっと自習室にいる
自分から先生に過去問くださいと話しかける勇気は
当然ながら無いため、普通に宿題でもしようかと思い、受付に行った
受付には、うちのクラスの子達がたくさん溜まっていた
例の過去問を提出しているみたいだ
気まじーと思いながら、控えめに挨拶をすると
内藤先生に「綾音さんも過去問今日やる?」と聞かれた
おー丁度よかったと思い、頷いた
自習室に荷物を置き、過去問を取りに行った
そこで、内藤先生に提出をし、「これどんぐらいで終わりますか?」
なんて質問をしている男子がいて、急かすなと若干キレられていた
無事に過去問をもらい、自習室で解いていた
キレられていた男子は、私の左隣の席だった
理系の問題を解いている途中、自習室のドアが開く音がした
私は窓側の端っこの方の席だったため、誰か見えなかったが、
横目で見ると、内藤先生が来たことがわかった
無言で隣の男子に過去問を渡し、
「あんだけ急かしたんだからありがとうございますぐらい言えよ」
みたいなこと言い、ブチギレていた
左斜め後ろで先生がブチギレいてるんだ、たまったもんじゃない
ビクビクしながら、過去問から顔を上げないようにしていたら
先生は去ったようだ
過去問を解き終わり、提出しようとすると、
内藤先生は授業か何かで受付にいなかった
おまけに、他の先生も不在でどうしようかと思っていると
廊下から受付に歩いてくる藤井先生が
「ああ過去問?内藤先生に渡しといてあげるよ」といってくれた
ありがとうございますとめちゃくちゃ感謝をして、自習室に戻った
宿題やら何らをしていると、内藤先生が入ってきた
なんだ?と思っていると、こっちに向かってきた
機嫌悪かったら嫌だなーなんて思って、下を向いていると
私の後ろに立って、採点したであろう過去問を渡してきた
ありがとうございますと小さな声で言うと
「よくできてたよ」と褒めてくれた
直しをして、もう一度受付に行く時間には、
自習室にたくさんいたはずの人はほぼ帰っていた
やっっと直しが終わり、受付に行き「直し終わりましたー」
というと、「お!終わった?見せてー」と軽い感じで
内藤先生が言ってきた
記述のバツの部分をもう一度直し、
次こそは!と提出をすると、まだ間違えてる部分があったためか
もう一度出し、3度目の正直でやっと丸がついた
もう一つ問題があった、それは、漢字だ
カタカナを漢字に直すという問題があった
問題は「カガク」で、私は「科学」と書いたらバツだった
すごーく考えて考えて、カって漢字ある?なんて思って
思いついたのは「火」だった
ガクはそのまま「学」か?
でも、他の漢字でガクって、んーーーーと、
悩むに悩んだ末、鬼滅の刃の「獪岳」を思い出し
今世紀最大の発見かというほど喜びながら、自信満々に
「火岳」と書いて、提出をした
すると、先生は見た瞬間大爆笑をし、椅子からずり落ちた
そのあとに、徐々に上がってきて「めっちゃ燃えてるじゃん」と
またもやずっと笑っていた
そのあとに、漢字辞典を持ってきて、「化学」という字を指で指し
「これ、知らない?」と聞いてきた
「あーーーーー!知ってる!」と返すとまた笑っていた
そのあとも、一対一で話しながら過去問を解き終えた
すごく幸せな時間だった分、帰るのが寂しかった
そう思ったとき、恋というものを初めて分かった気がした
コメント
1件
コロッケさん、第10話読みました〜! 「火岳」がもうね…めっちゃ可愛いし、先生が椅子からずり落ちて笑うの、めっちゃわかる(笑)「めっちゃ燃えてるじゃん」ってツッコミも優しくて、その後の「化学」を教えてくれる流れ、すごく自然で温かいなって思いました。 受験前の緊張感の中にある、ちょっとしたドキドキとか、先生との距離が縮まる感じ、丁寧に描かれててすごく好きです。最後の「恋というものを初めて分かった気がした」で、こっちまで胸がぎゅっとなりました。素敵なエピソードをありがとうございます🌙
#愛が欲しい
コロッケ
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青池
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