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お題ガチャというサイトで生成した文章です。 リョナはいいぞぉ
無防備に居眠りをしているモブリットを発見した。
疲れているのだろうか?随分と深く眠っているようだ。
折角なので、少しちょっかいを掛けてみよう。
縄で手足を縛り身動きを取れないようにしてから、ロープを両手に巻いて
背後からこっそりと近づいてみる。
ぎゅう。手にしたロープで思いっ切り首を絞め上げると、
強い衝撃と息苦しさに眠っていたモブリットが目を覚ました。
「ん゛、っく…………!?…っ、ぐ、…………!???」
あ、びっくりしてる。可愛い。
自然と腕の力が強くなる。
いまいち状況を飲み込み切れていないモブリットは、目を見開いたまま固まっている。
数秒置いて、ようやく気道を塞いでいるロープの存在に気付いたらしいモブリットが
それを引き剥がそうとするが、両手は縛られているので残念ながら使えない。
もちろん、使わせてあげるつもりもない。
ガクガクと太腿が震えて、開きっぱなしになった口から涎が垂れていった。
「うゔッ、う゛〜………ッ!!」
苦しいよね、ごめんね、可愛いね。
モブリットが予想以上に暴れ回るので、押さえ込むのに随分と苦労した。
試しに規則的なリズムで腕に力を入れてみると、
さっきまで忙しなく動いていた眼球がぐるりと上を向く。
それ以上はいくら絞めても反応がない。
足の指がまだ動いているので、一応生きてはいるのだろうが。
汗やら涎やら涙やらでぐちゃぐちゃになった顔を堪能しながら
もう一段階力を強くすると、びくんと一際大きく体を震わせて、
強張った全身から次第に力が抜けていった。荒い息遣いが密室に響く。
自分の心音が酷くうるさく感じる。
カーテンの隙間から漏れ出た光に柔く照らされた肌が、虚ろに揺らぐ瞳が、
その全てが、狂おしい程に綺麗だと思った。
それはまるで、淡くか細く光を灯し、やがて水面へと消えていく、夏の蛍のように思えた。
ロープ越しに感じる鼓動が徐々に薄れていくのを、
じっくりと、噛み締めるように、長く味わっていた。
その後の事はよく覚えていない。気付けば外は橙色に染まっていて。
____モブリットを看取ったのは、この手で殺めたのは、あいつでもアーベルでもない。
自分なのだと。
その揺るぎない事実に、歪んだ優越感を感じている自分がいた。