テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

新鮮な血の臭い漂う密集されたスラブ街は、ゾンビで溢れかえっている。とうとう、向こう側の道路の端まで溢れかえってしまい。それを一軒の平屋建ての中から、雄々しく黒いスーツを着た男たちがトンプソンマシンガンで蜂の巣にしていた。


元はアンデッドと化したホワイトシティの住人だが、……ゾンビは人を襲うようだ。そう考えたモートは、仕方なく。黒いスーツ姿の男たちを助けるため。住民のゾンビではなく墓地から這い出たゾンビだけの首を狩っていった。


次々とゾンビの首が飛び。

汚れた血が辺りに凄惨に舞った。


と、その時。


「モート! そのゾンビはもう死んでるけど殺しちゃダメよ!!」


モートが振り向くと、平屋建ての小窓からシンクレアが怯えた顔を出していた。どうやら、この平屋建てがシンクレアの家らしい。初めてそのことを知ったモートは、きっと、この平屋建ての中には、今もシンクレアの姉弟がたくさん住んでいるのだろうと考えた。勿論、ミリーもいるはずだ。その証拠にミリーが姿を現した。


「向かいの優しいお爺さんだったの!! 部下にもそう命令しているの!! きっと、今はひどい状態だけど、この現象が治ると元に戻るんだわ。きっと、そう。そうよねモート」


モートは、住民のゾンビと墓地から這い出たゾンビでも、魂の色が同じなので、誰が誰だかわからなかった。なので、お爺さんの服装や身長をしているゾンビだけを狩ることを止めた。


シンクレアの顔は血の気が引いているが、その更に年下のミリーは裏の組織を牛耳っているだけあって、忽然としていた。


「……わかった」


モートは、住民のゾンビと墓地から這い出たゾンビでも、魂の色が同じなので、誰が誰だかわからなかった。なので、お爺さんの服装や身長をしているゾンビだけを狩ることを止めた。


「ああ! モート! ゾンビだからわからないのよね! 私の部下には向いのお爺さんはわかるから、そのゾンビだけ残して、どうでもいいゾンビじいさんは撃たせているわ! だから、モートは他を退治して!」


黒いスーツの男たちのトンプソンマシンガンの弾丸は、当然モートの身体を貫通していく。弾が体内を通っていってもモートは平然として、墓地から這い出たゾンビを狩ることに専念した。


やがて、一体のゾンビだけ残して、汚れた血と肉塊だけが残った。

夜を狩るもの 終末のディストピアⅡ meaning hidden

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

31

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚