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敦くんの誕生日じゃないのに、何故か敦くんの誕生日題材のネタを思いついてしまったので…、
書きます…、、、
敦くんが20歳になるよ〜
太敦で、親子みたいな国敦があります!
まじで親子!!!
以上許せる方のみお進みください!
あ、最後の最後ちょっとえっちかも、はは
大きな騒動も、至って落ち着き、平穏を生きる探偵社。国木田くんのキーボードタッチ音が落ち着く位の平穏である。
室内には、お出かけに行った女性陣以外、殆どの人がくつろいでいた。
明後日、誕生日を迎える彼、敦くんと話をしようと話題を持ちかける。
太「……敦くんも、まぁ、罪な色男になったよねぇ」
敦「太宰さんに言われたら終わりですね」
猫みたいに切れ目になった目尻を細めて、上品にふわりと微笑む敦くん。
生まれつきの白髪がその微笑を美しく彩った。
太「…あっという間だね〜、2年というのも」
敦くんと私が出会ったのは、現在から約2年前の、彼が18歳だった頃だ。
そして、敦くんは明後日、20歳になる。
太「しかし、2年でここまで変わるものなのかい?」
敦「僕ですか?…そんなに変わりましたかね。…確かに、小さくなった仕事着を太宰さんとお揃いの外套に変えて貰いましたけど。」
“それ以外は特に”
と付け足して、自身の体を見つめ直していた。
太「変わったじゃないか。…例えば、共同任務の行きや帰りに、敦くんはよく女性に声をかけられているし。」
…“たまに男性にも”という言葉を飲み込んで、敦くんを再び見つめる。
少し肉付きの良くなった体。…とはいえ、まだ全然華奢ではあるけれど。
それに、幼かった顔立ちも、今は少し色っぽく整っている。
そりゃ、狙われるのも当然か、と勝手に1人肩を下ろす。
そんな私とは反対に敦くんは言葉を発する。
敦「それは、僕ではなく、太宰さん目当てなのでは?」
…まさか。
敦くんは自分に向けられる狂気的な好意に気づいてないのか?
太「あれは完全に君狙いだよ。だって、敦くんさ、誘われていたでしょう?」
太「夜のお誘い」
そう言った所で、今まで黙って話を聞いていた乱歩さんや谷崎くんは目を少し開いて驚き、国木田くんはコーヒーを口から吹き出した。
国「よ、よよ、夜のお誘い?!?!」
国「まさか、お前、、も、もう」
国木田くんの発言を割るように、敦くんは焦って答える。
敦「いえ、!!僕はそのお誘いを断ったので、その女性方には指1本触れていませんよ…!!」
…隣でその時のご婦人達と敦くんを見ていたから、その発言に嘘が無いことは証言出来る。
でも…
太「敦くんが触れなくとも、ご婦人方が敦くんの腕に抱きつく事はあったね」
敦「…しかし、その…、お誘いは断らせて頂きましたし、そういう行為は、本当に好きな人だけ、とそう思っているので。…何より、僕にそういう経験はないので」
其れを聞いた国木田くんが、複雑さの残る顔を少しだけ落ち着かせた。
国「まぁ、お前が太宰のような、ただの女好きでは無くて安心したぞ…」
再び業務に戻った国木田くんが、“理想”と書かれた手帳に1つメモを残した。
『敦、モテ期、任務時間10分延長』
…なんてことをメモしているんだ…
おそらく、女性に口説かれて任務時間が短縮されてしまうことを考慮しての、“10分延長”なのだろう。
そんなことはさておき、『敦、モテ期』という事まで手帳に記すのだから、可笑しくて笑ってしまった。
敦「それでは、僕は早めにおいとましますね。」
敦「お疲れ様でした」
敦くんが皆にそう声を掛けて、ドアを引くと、バラバラにお疲れ様〜と声が行き交う。
太「お疲れ、敦くん。…1人で帰る心算かい?」
国「まだ明るいが、帰りに女性に絡まれるのも難だろう、俺が送っていこうか」
珍しくそう口にした国木田くんに驚くと、敦くんも同じようで、僅かに目を見開いた。
敦「良いんですか?」
国「嗚呼、仕事帰りに気を使うのも疲れるだろうしな」
敦「じゃあ、お言葉に甘えて」
2年前と変わった、落ち着いた声を発して、もう一度、失礼します。と言ってから国木田くんと探偵社を出ていった。