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「べるさん、こちらが我が家の自慢の料理、北園唐揚げです!肉汁がじゅわぁってしててとても美味しいですよっ!」

私の目の前には、すごく美味しそうな唐揚げやサラダ、スープ、ナポリタン、デザートと言うすごく豪華な料理たちが並べられていた。

そう、私は今訓練をするために北園家(あふぇさんの家)にお邪魔させてもらっているのだ!!

「そうだーそうだ!僕の自慢の妹瑠璃が頑張って手作りで作ってくれたんですよ!」

あふぇさんは私に向かって笑顔で言った。

「………」

あふぇさんってほんと……

「シスコンだなぁ……」

妹大好きじゃん……

「はっ?妹大好きなのは当たり前だろ!?」

「ごめん、私兄弟居ないから分かんない」

……兄弟いたら楽しいだろうなぁとか思うけど。

「そうですよ!?お兄ちゃん!べるさんに分かる事を話してください!それでもべるさんの相方(パートナー)何て務まるんですか!?」

相方(パートナー)…

最初あふぇさんに「これから宜しく、相方」って言われた時はさ、はぁ?ってなったけど……今は分かるよ…これ、…本当に相方になるって真剣に考えないとなんだ。いつ死ぬか分からない状況の上で協力し合って敵を成仏させる……。だから、本当に意気投合してないとすぐに死んじゃうんだ……。……とかあふぇさんに言われた気がする。だからこそ沢山訓練をさせられてるんですけどね〜。

だけど、私達は練習で上手く言ったことがまだないんだよね…。

……。

「……」

「……」

私とあふぇさんは一緒に黙っちゃった。

そして、この状況に瑠璃ちゃんは気付いたみたい。

だから、瑠璃ちゃんはこう言ったんだ。

「お兄ちゃんが務まらないのなら、べるさんの相方(パートナー)は私がいたします」

………えっ?えっ……?

「………へっ?」

「る、瑠璃…?」

あふぇさんと私は戸惑ったような声を出した。

だけど瑠璃ちゃんは一切意見を揺るがないようで。

「あと一ヶ月。あと一ヶ月だけ待っておきます。 だけど…一ヶ月経ってもお兄ちゃんとべるさんのチームワークが悪いままだったら、私がべるさんの新しい相方になります。お兄ちゃん、良いですか?」

「………分かった。でも、譲る気はないから」

…えっ?あふぇさんからそんな言葉を聞くとは思わなかった。どうせ、…「良いよ、良いよ。譲る、譲る!!」とか言うのかと思った。あと、断るとしても「瑠璃が危ないからやだ」とかの理由かと思ったのに……。何か、あふぇさんがツンデレ属性の気がしてきた。

「ふ〜ん?お兄ちゃん、意外と自信満々じゃないですか。私が見た感じ、チームワークは最悪でしたけど?」

「瑠璃。まだ君はそんなの分からないだろ?まだ、実践もしてないくせに」

「…………」

「…………」

……こ、怖い……。

さっきまで仲良かったのに、今はずっと火花が散ってるよ…!私は今、火傷寸前……!

あふぇさん、貴方はシスコンなはずでしょう!?

あなたと一緒に秘密の幽霊退治!

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