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第3章 ESTPは考えない代わりに、動く
部活。
身体を動かせば、頭は黙る。
それがESTPのやり方だった。
走る。
汗をかく。
息が切れる。
仲間が声をかける。
「ナイス!」
反射的に手を上げる。
でも、胸の奥が空洞のままだ。
息は苦しいのに、
心は何も感じない。
「……今日、調子悪くね?」
誰かが言う。
ESTPは即答する。
「全然!」
声は明るい。
嘘じゃない……はず。
――でも「全然」って、何が?
ESTPは自分に問いかけて、
答えが出ないことに、少しだけ苛立つ。
⸻
第4章
理由のない疲労
帰り道。
靴が重い。
一日中、何かと戦っていた気がする。
でも、相手がいない。
誰かに殴られたわけでも、
怒鳴られたわけでもない。
なのに、
身体の奥が、ぐったりしている。
「今日、何があったっけ」
思い出そうとする。
でも、どれも普通だ。
普通の授業。
普通の会話。
普通の笑顔。
――普通なのに、なんでこんなに疲れてる?
ESTPは「気のせい」で片付けようとする。
それが一番楽だから。
次回に続く