テラーノベル
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雨が降っているある日。
一番仲が良かった人が死んだ。
なんでこんなことになってしまったのか
考えすぎていても頭が痛くなるだけ。
貴方のせいにしたくはないから偏頭痛のせいにした。
ある日のこと。僕は歳を重ね、高校生に上級した。そこでは新たな場所で、顔見知りの人も知っている地でもない。こんななか上手くやっていけるかの不安を抱えながら教室のドアを開けた。
そこには窓から海が見えて生暖かい風が入り込んでいた。近くにはえている桜の木と海がマッチしてとても美しかったことを覚えている。
ただ、窓際の席を見ると元々同じ中学らしき人たちがグループになって話しているのを見つけた。この高校は中学が近く、そこの中学から上級する人が多いだろう。それは僕も薄々わかっていた。先程の不安がもっと高まっていった…
入学式後の自己紹介。
失敗してしまった…アニメとドラマが好きという自己紹介ってオタクすぎるよな…と思う暇もなく次の人の自己紹介へと繋がっていった。
僕は自暴自棄になり他の人たちの名前や好きなことを覚えてやろうと気合いを入れて聞いていたらすぐに断念した。名前を覚えるのが難しすぎる!!と思っていたら自己紹介の時に話している人たちも振り向いてしまうような子がきた。見た目は可愛らしく、話す時はうるさくはないけど元気で第一印象は元気で可愛いという印象だった。名前は陽葵(ひまり)。名前も可愛すぎると悶絶しながら聞いていた。
自己紹介が終わるとやはり気になった人の元へ向かうだろう。陽葵さんの周りは人で沢山だった。僕みたいな人が行くべきじゃないと思い、机に突っ伏して休み時間を過ごした。
お昼になるとやはりグループができていて、教室は話し声で埋まっていた。自分がいるべき場所ではないと思い屋上に向かった。
屋上のドアを開けると潮の匂いが入ってくるのと同時に教室から見えた海が見えた。教室からみる海とは少し違い、海でマリンスポーツをしている人が見えるぐらいはっきりしていた。教室からでも綺麗だったが屋上でみるとそれ以上に美しかった。
なんでこんなに綺麗なのに屋上に誰もいないのか不思議だったが独占状態で少し嬉しかった。
ご飯を食べようと思い屋上の端っこに座ってお弁当の蓋を開けた。親が作ってくれたご飯はいつも美味しいけれど今日はいつもより美味しそうに見えた。海のおかげだろうか。嬉しい気持ちが止まらなかったが 静かな空気に 1人だと改めて思い、しんみりしながらご飯を食べていた。静かすぎて音楽でも聴こうかと思っていた時、突然屋上のドアが開いた。
なぜだろう。自分の目がおかしくなったのだろうか。
ドアが完全に開ききり、開けた人の顔が見えた。
そこにはグループでお昼を過ごしていたであろう陽葵さんが立っていた。
目が合ったのと同時にこっちに向かってきた 。
え、僕なんかしたっけ…と考えてる間に来たのだろうか。横に座っていた。僕は彼女に疑問を投げつけた。
「え、陽葵さん?どうしてこんな所に来たんですか。」
そしたら彼女は少し苦笑いをしてこう言った。
「私人多いのあんまり好きじゃないんだよね〜。逃げてきちゃった(笑
こんな素敵なところ合ったんだ…一葵くんが独り占めしてたのにごめんね〜」
「ひ、独り占めなんてしてないですよ。後、どうして名前を?」
「え〜?自己紹介したの忘れた?(笑
自分で名前言ってたじゃん〜あと敬語は
なし!」
困惑しすぎて自己紹介をしていたことを忘れていた。恥ずかしさと驚きが同時にきて体温が少し熱くなった。
「えぇ、でも申し訳ないですよ…」
「んーでも一葵くん と仲良くしたいんだよね〜うちもアニメとかドラマ好きでさ、語りたいんだよね(笑」
まさか彼女と同じ趣味だとは思っていなかった。心底彼女とは住む世界が違うと思っていたのだから。
「本当ですか!アニメとか好きな人いないって思って自己紹介失敗したんじゃないかって思って不安だったんですよね、良かったです。」
「うん!そう言ってもらえて嬉しい!うち話し始めたら止まらない性格だからそのせいで中学校の時友達いなかったんだよね〜」
「え!周りにたくさん人がいたのに…もしかして〇〇〇中学校じゃないんですか?」
「ちがうよ〜(笑
うち高校デビューしたくて地元の中学校から離れてる高校にしたんだ〜」
そんなたわいもない話をしていたら空きっぱなしだった屋上のドアから話し声が聞こえてきた。陽葵さんの仲良く話していたグループだろうか。どんどん近づいてくることがわかった。
二人で一緒にいることがバレたら変なこと言われると思っていたら急に、横に座っていたはずの陽葵さんが急ぐようにして歩いた。
もうこの幸せな時間は終わりか…と思っていたら
「話してくれてありがと!屋上は私と君だけの場所にしたいから、 早く行くね」
と可愛らしい笑みと少し悲しそうな表情を浮かべながら彼女は去っていった。
長くなってすみません😵💫
受験勉強の合間に書いたのでストーリー性が曖昧だったらごめんなさい🥲
一応1話、2話・・という感じにしているのですがモチベが上がらないので1話が好評だったら続きをだそうと考えています😢😢
改めて2作品目でしたが見て下さりありがとうございました〜!またお願いします。
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