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落書きされた心に。

落書きされた心に。

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第4話

♥

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2024年01月09日

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25:00


Kn「…ブルーク〜、」

Br「うん?どうしたの?」

Kn「ちょっと散歩行ってくるね」

Br「そっか!行ってらっしゃい〜。僕は先に寝てるね〜…」

Kn「うん、お疲れ様。ニコ

それじゃ、行ってきます」


バタン







Kn「はは、寒。笑」

寒い冬の白い結晶が降る中、ザクザクと音を立て途方もなく足を動かす


行く場所なんて決めてない


ただ、ただ、誰にも会わないような、

誰もいない所を求めて足を動かす


Kn「どうせ、俺が居なくなっても変わることなんてないんだから、笑」


ポケットから手を出し雪が手に触れていく

まだ温もりのある手に触れた瞬間雪は水に溶けてしまった


ぎゅ、

Kn「俺も雪みたいに溶けれたらいいのに。暖かい場所で溶けれればいいのに」

口元からでる白い息。鼻を見ようとすると少し赤くなっているのがわかる

Kn「…、、笑」

なにも面白くなんてないのに何故か笑ってしまう。笑みを作ってしまう。

いつの間に顔に笑顔の仮面”つけてしまった”のだろう





26:35


ざく、ざく、、ざく、


Kn「ここ、どこなんだろ、」

しばらく歩いていると、あたりは見知らぬ場所になっていた

Kn「スマホ、置いてきちゃったや、」

まぁいいや。とつぶやきまた足を動かす


道に迷ったっていい、

交通事故にあったっていい、

凍え死にそうになってもいい

ただ誰かに見つからなければいい


だって

家には帰りたくないから

もう、帰りたくない。

いや、帰れない。

あそこは俺にとって最高の居場所”だった”

でも今の俺には居場所なんて存在しない

あの場所には戻れない、戻ることなんてできない。

アイツらに嫌われたんだから、


Kn「…眠いなぁ、、寒いなぁ…、、、……、もう、どうでもいいや、、、笑」


ぶっ壊れてしまえ…、こんな世界。



俺は重い瞼をそっと、閉じた



落書きされた心に。

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