25:00
Kn「…ブルーク〜、」
Br「うん?どうしたの?」
Kn「ちょっと散歩行ってくるね」
Br「そっか!行ってらっしゃい〜。僕は先に寝てるね〜…」
Kn「うん、お疲れ様。ニコ
それじゃ、行ってきます」
バタン
Kn「はは、寒。笑」
寒い冬の白い結晶が降る中、ザクザクと音を立て途方もなく足を動かす
行く場所なんて決めてない
ただ、ただ、誰にも会わないような、
誰もいない所を求めて足を動かす
Kn「どうせ、俺が居なくなっても変わることなんてないんだから、笑」
ポケットから手を出し雪が手に触れていく
まだ温もりのある手に触れた瞬間雪は水に溶けてしまった
ぎゅ、
Kn「俺も雪みたいに溶けれたらいいのに。暖かい場所で溶けれればいいのに」
口元からでる白い息。鼻を見ようとすると少し赤くなっているのがわかる
Kn「…、、笑」
なにも面白くなんてないのに何故か笑ってしまう。笑みを作ってしまう。
いつの間に顔に笑顔の仮面”つけてしまった”のだろう
26:35
ざく、ざく、、ざく、
Kn「ここ、どこなんだろ、」
しばらく歩いていると、あたりは見知らぬ場所になっていた
Kn「スマホ、置いてきちゃったや、」
まぁいいや。とつぶやきまた足を動かす
道に迷ったっていい、
交通事故にあったっていい、
凍え死にそうになってもいい
ただ誰かに見つからなければいい
だって
家には帰りたくないから
もう、帰りたくない。
いや、帰れない。
あそこは俺にとって最高の居場所”だった”
でも今の俺には居場所なんて存在しない
あの場所には戻れない、戻ることなんてできない。
アイツらに嫌われたんだから、
Kn「…眠いなぁ、、寒いなぁ…、、、……、もう、どうでもいいや、、、笑」
ぶっ壊れてしまえ…、こんな世界。
俺は重い瞼をそっと、閉じた
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