コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
夢主とロボロは付き合ってる設定です
ピッ……ピッ……….ピーーーーーーーーーー
心電図が一直線に伸びていく
もう大好きな彼の心臓は動かない
僕はすぐに理解した
でも何故か彼がタヒんだという実感が無い
『……….』
ガラッ
看護師と医師が入ってきた
「…..ご臨終です」
心臓が止まったことを確認して淡々と医師は話した
『ありがとうございました』
彼がタヒんだのに涙が出てこなかった
『(悲しいはずなのに、なんでだろう)』
僕はそのまま病院を出て家に帰った
ガチャ
『ただいま』
シン….
ついこの間まで彼と過ごしていた部屋がとても広く、そして寒く感じた
《おかえり、お疲れさん》
いつも仕事から帰ってきた僕にそう言ってハグをして来た彼
またか、と呆れていたはずなのに今はその温もりが欲しい
家に帰って来て、彼がタヒんでから初めて泣いた
静かな部屋にただ僕の嗚咽だけが響く
『ロボロッ…..なんで、タヒんだんだよ….』
当たり前だったあの日々がもう来ない事に気付いた
その日から
『タヒにたい』が僕の口癖になった
数ヶ月後
僕はビルの屋上にいる
ここから飛び降りて自/穀をするつもりだ
彼がタヒんだあの日から今日まで生きてきたけれど、もう限界だ
『さようなら、みんな』
そう言って僕は一歩前に足を
出そうとした
でも、動かなかった
いや、動かせなかった
彼、ロボロが今僕の目の前にいる
「〇〇!飛び降りなんてしようとするんやない!」
『なんで?もう、ロボロがいなくて辛いんだよ?タヒなせてよ』
「駄目や、〇〇は俺の分まで笑って泣いて、俺の分まで生きて欲しいんや」
そう言って彼は抱きしめて来た
もう彼に実体は無いはずなのに暖かかった
「俺はずっと〇〇の側におるで」
「だから安心してな?」
『ッ…..わかった…』
彼は僕を抱きしめていた手を解いた
そして小指を出して
「絶対に長生きするんやぞ!約束!」
と言った
『うん!ロボロも僕の事見守っててね、約束』
僕たちは小指を絡ませてそう言った