消えたいと言ったら、誰かが止めてくれると思ってた。
そんなツイートを見た午前2時。俺はまだ半分眠っていた完全に覚醒させた。黄色い彼のツイートはその後すぐに消されて別のツイートに切り替わっていた。閲覧数はたったの2人。俺と―
「まろちゃんっ!!さっきの悠くんのツイート見た?!悠くんに電話しても出てくれへんのやけど!」
俺が呆然としている間、同じ関西組の初兎は既に連絡を取ろうとしていたらしい。
「っ俺アニキの家行ってくる!」
「待って」
俺はすぐにでも家を飛び出しそうなアニキの弟分を呼び止めた。
「俺が行ってくる。彼女の変化に気づけなかった俺に信用ないかもしれんけど、、、」
「………..」
初兎は少し黙るとさっきよりも落ち着いた声で言った。
「次悠くんが、1人で悩んでこんなことになってたら、、、次は2発殴るから」
「アニキ、、、?入るで?」
俺はいつものように合鍵でアニキの家に入った。夜だからなのか、それとも部屋に閉じこもっているからなのかは分からないが、アニキからの返事はなかった。
「…電気もついてない、かぁ」
アニキは昔から暗闇が怖いらしく、いつも寝る時はどこかしらの電気をつけている。つけていない時は、それさえも忘れるほどのことがあった時ぐらいだ。
(この間、、最後にあったのが1週間ぐらい前やったはずやから、その間に何かあったんやな。、、、なんで気づいてやれんかったんやろ。彼氏なんに)
俺は自分の不甲斐なさに歯ぎしりをしながら、彼がいるであろう部屋のドアをたたいた。
「アニキ?入るで」
返事のない部屋に入ると、そこには大量の書類やらなんやらが散らばっていた。そしてそれらを全て拒絶するかのように、布団にくるまった彼の姿があった。俺はそっと彼の布団を撫でた。
「おつかれさま。よう頑張ったな。大丈夫やよ、俺がいるから」
そう言いながらアニキの頭ら辺を撫でる。やはり泣いていたのだらう。息遣いがあらく、今も少し体が震えている。俺はアニキの体をぎゅっと抱き締めた。しばらくそうしていると、アニキの頭がひょっこり布団から出てきた。こんな時に言うのもなんだと思うが、、、可愛い。
「、、、あんな、め、いわくかけると思ってな。誰にも相談出来んくてな、どんどんどんどんかな、しくなっ、て、、、ごめん」
「何言うてんの。謝る必要なんてないやろ。俺だって気づかんくて申し訳なく思っとるんよ。アニキが辛い時は絶対俺がそばにいたいって思っとんのに、、、、だからさ、今度は言ってな?」
それでええやろ?というように微笑むと、ずっと泣きそうだった彼の顔が少し晴れた気がした。
「大好きやで、悠佑。だから、心配せんでええんよ」
そう言いながら彼の少ししょっぱい唇にキスをした。
コメント
5件
初コメ失礼します。 青黒最高ですね!! 尊すぎて吐血する所でした…笑
白くん……殴るのは青くんじゃなくて、黒くんをそこまで追い詰めた名も無き誰かを殴ろう。 住所、名前 分かったらLINEちょーだい! Leihaも殴り込みに行くわ☆