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最初に言っときます
ツンデレとは
多分ツンデレ
うん。。多分
正直に言うと、瑞は機嫌が悪い。
黃「瑞ちゃん、今日一日ずっと不機嫌じゃない?」
瑞「瑞は通常運転」
黃「通常もっと喋る」
瑞「今日は省エネ」
放課後の廊下。
黃ちゃんは横を歩きながら、ちらちら瑞の顔を窺ってくる。
うるさい。
近い。
気になる。
全部、黃ちゃんのせいだ。
黃「ねえ瑞ちゃん」
瑞「なに」
黃「さっきクラスの子にさ、『黃くんって彼女いそう』って言われた」
瑞「……で?」
黃「瑞ちゃんのこと言ったら、びっくりしてた」
瑞「……は? 言わなくていいでしょ」
黃「でも事実だし」
瑞「そういうのを軽々しく言うなって言ってるの!」
瑞「‥瑞が恥ずかしいじゃん‥」
瑞は足を止めて睨む。
黃ちゃんは一瞬きょとんとしてから、少し困ったように笑った。
黃「あ、これ怒らせたやつ?」
瑞「今さら気づいたの?」
黃「ごめん……」
反省してる顔。
でも、分かってない顔。
そして、幻覚で尻尾と耳がみえる
瑞「黃ちゃんさ」
黃「うん」
瑞「無自覚で人の心臓えぐるのやめて」
黃「えぐってた!?」
本気で驚くのやめてほしい。
瑞は背を向ける。
瑞「……もう帰る」
黃「一緒に?」
瑞「……勝手にすれば」
校舎裏は、人が少なくて静かだ。
瑞は立ち止まって、振り返った。
瑞「……瑞はさ」
黃「うん」
瑞「黃ちゃんが、みんなに優しいの、ちょっとやだ」
黃「え」
瑞「え、じゃない」
瑞は腕を組んで、強気に言う。
瑞「瑞の前だけでいい」
言い切ったあと、胸が痛くなる。
重いって思われるかもしれない。
でも。
黃ちゃんは、少しだけ考えてから言った。
黃「じゃあさ」
瑞「なに」
黃「瑞ちゃんの前では、特別優しくする」
瑞「……論点ずれてる」
黃「でも、瑞ちゃん限定だよ?」
瑞は思わず顔を逸らした。
瑞「……調子乗らんといて」
黃「え、乗ってる?」
瑞「乗ってる」
黃「じゃあちょっと降りる」
瑞「そうことじゃなぁい!!」
もう、完全にペースを持っていかれている。
瑞「……瑞は」
黃「うん」
瑞「黃ちゃんがみんなに優しいとこ、嫌い」
黃「え」
瑞「……瑞だけでいいの」
瑞「優しくするのも頭ポンポンするのも、かわいいって‥言うのも」
瑞「でも可愛いは控えて‥」
沈黙。
風の音だけが聞こえる。
黃ちゃんは、ゆっくり一歩近づいてきた。
黃「じゃあさ」
瑞「なに」
黃「言い方変える」
瑞「……ん?」
瑞の顎に、そっと指が触れる。
顔を上げさせられて、目が合う。
黃「瑞ちゃん、かわいい〜」
瑞「……っ////!!!」
一気に熱が上がる。
瑞「声に出すな//!!」
瑞「そして、顎クイせんといて///!」
黃「だって可愛いもん」
瑞「もう一回言ったら殴る」
黃「瑞ちゃん、顔真っ赤で——」
瑞「言うな//!!」
瑞は黃の制服を掴んで、胸元に顔を押しつけた。
瑞「……見るな……///」
黃「見る」
瑞「……抱きしめるな……//」
黃「抱く」
腕が回される。
逃げ場はない。
黃「瑞ちゃんのツンツンしてるとこも好きだけど」
耳元で囁かれて、息が詰まる。
黃「こうやってデレるの、もっと好き」
瑞「……っ、知らない……///」
瑞は小さく息を吐いて、観念したように言った。
瑞「……瑞だけ見て//」
黃「うん」
瑞「瑞だけ//」
黃「うん、瑞ちゃんだけ」
間髪入れずの即答。
瑞は小さく、でもはっきり言った。
瑞「……好き///」
黃ちゃんは一瞬黙ってから、嬉しそうに笑った。
黃「なにそれ……瑞ちゃん、かわいい〜」
瑞「だから言うなって////!!」
そう言いながら、瑞は抱きしめられたまま離れなかった。
が、頑張ったんだよ?
でも‥多分ツンデレ!うん!
うんうんうん
リク下さい!
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