テラーノベル
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最近読みにくいですよね💦
でも改行とかするのチョイメンドクサイ
地方ライブの遠征先、ホテルの大浴場。疲れを癒そうと、目黒は一人、少し広めの湯船に浸かっていた。
「ふぅ……」たっぷりとお湯を湛えた湯船に肩まで浸かり、目を閉じる。ドラマのセリフ、明日の振り付け。
パンパンになった頭の中を空っぽにしようとした、その時だった。
「おっ、蓮発見! 混ざっちゃおーっと」
聞き覚えのある明るい声とともに、バシャリとお湯が跳ねた。目を開けると、そこには満面の笑みを浮かべた佐久間くんがいた。
「あ、佐久間くん。お疲れ様です」
「お疲れ! 蓮、一人で寂しくないかなーと思ってさ」
そう言って隣に座り込んできた佐久間くんだったが、距離が妙に近い。広い湯船なのに、二人の肩が触れ合っている。
「……佐久間くん、ちょっと近くないですか?」
「えー? いいじゃん、減るもんじゃないし」ケラケラと笑いながら、佐久間くんの手が水中へと伸びた。最初は肩をもみほぐすような動きだったが、その指先が、徐々に目黒の二の腕、そして脇腹へと這い上がってくる。
「……っ、ちょ、佐久間くん? 何して……」
「ん? 蓮、ここ凝ってるねぇ。……あと、肌すっごいスベスベ」
佐久間くんの声が、いつものアニメ声とは違う、低く艶っぽい響きに変わる。水中を泳ぐ指先は、目黒の胸元をなぞり、そのまま太腿の内側をゆっくりと撫で上げた。
「あ……く、離して……」
「やだ。蓮、いい反応するんだもん。もっと触らせてよ」
湯気のせいか、それとも佐久間くんの熱い視線のせいか。目黒の顔はみるみるうちに赤く染まっていく。普段は男らしく振る舞っている目黒も、この奔放で予測不能な先輩に攻められると、どうしようもなく翻弄されてしまう。佐久間くんの顔が近づき、鼻先が触れ合うほどの距離になった。
「蓮さ、俺のこと、ただのうるさい先輩だと思ってたでしょ?」
その時だった。
「……お前ら、何やってんの 」
脱衣所へ続く扉のそばで、仁王立ちしている影があった。岩本くんだ。彼はタオルを肩にかけ、無表情だが目は一切笑っていない、凄まじい威圧感を放っていた。
「あ、岩本くん……」
「……照、いたの?」佐久間くんは悪びれる様子もなく手を離したが、目黒は情けなさと気恥ずかしさで、お湯の中に顔半分まで沈み込んだ。
「目黒、上がるぞ。……佐久間、お前は後で話がある」
岩本くんの低い声が響く。彼は、佐久間くんが目黒に向ける「熱」に、誰よりも早く気づいていた。目黒は岩本くんに促されるようにして湯船を出たが、通り過ぎる際、岩本くんの大きな手が目黒の腰をグイと引き寄せた。
「……目黒、あんな顔、他の奴に見せんな」
耳元で落とされた独占欲の塊のような言葉に、目黒の心臓は再び跳ね上がる。佐久間くんの翻弄するような指先と、岩本くんの絶対的な所有欲。板挟みになった目黒は、のぼせた頭で
「今日はもう寝かせてくれないんだろうな」と、密かに覚悟を決めるのだった。
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コメント
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全然読みにくくないですよ! めめさく最高です👍 次回も楽しみです🎶