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とろける程の甘美な溺愛に心乱されて～契約結婚でつむぐ本当の愛～

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とろける程の甘美な溺愛に心乱されて～契約結婚でつむぐ本当の愛～

第26話 - 再び巡り会う奇跡 2

18

2025年11月17日

#恋愛

#再会

#嫉妬

#溺愛

#契約結婚

#御曹司

けいこ

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けいこ

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久しぶりに見る龍聖君。

こんなにも素敵になって……

元々の美しい顔立ちにさらに魅力が増していて、この3年の間に何倍も洗練された男性になった気がした。

この容姿だと、きっとアメリカではモテモテで、彼女の1人や２人はできたのだろう。もしかして、彼女を日本に連れてきているかもしれない。その上、もう結婚も決まってるかもしれないし、すでに結婚しているかもしれない。

しれない、しれないって……

私は勝手な妄想をし過ぎなのかもしれない。

ああ、ダメだ、変なことばかり考えてしまう。

あれから3年も経っているのだから、龍聖君に素敵なお相手がいないわけがない。

なのに私は――

幸せになるなんて息巻いていたくせに、まだ1人の彼氏もできていない。本当に情けない。

今、龍聖君は幸せなんだろう。

だからこの先も、「最後の思い出」を作ったあの夜のことなんて話題にも上がらないだろう。私も、とっくに忘れてしまった……みたいな顔をしておこうと思う。

今さら、まだ龍聖君の感触が残っているとか、鮮明に覚えているとか、そんなことを言われたら気持ち悪いだろうし、未練タラタラの女だと思われたくはない。

龍聖君がどんな状況にあったとしても、私は、その幸せな人生をちゃんと応援すると決めたんだから――

「ここ数日は忙しかったから、まだ誰にも連絡してないんだ。また、少し落ち着いたらみんなで集まろう」

「えっ、あ、うん、そうだね。みんな喜ぶよ」

嘘でしょ？

またみんなで集まれるの？

もう二度と龍聖君に会えないかもしれないと、なぜか勝手に思っていた。たとえ日本に戻ったとしても、鳳条グループの御曹司が私なんかと会ってくれるわけがないと。

なのに、またこうして再会できるなんて……

これは夢なのか……

もちろん、あくまで友達として、高校時代からの仲間としての再会だけれど、それでもやっぱり嬉しかった。