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ぎしっ………


「……んっ…///」

ちゅ……//// ちゅ……///

微かにコーヒーの匂いがする室内は驚くほど静かで、私達が絡み合う音だけが響いていた。

「ぷは…ぁ…二カさん……」

「はは……大将結構見かけによらずエロいっすね」

「二カさんが変なとこ触るからでしょう!?」

「あれ、お望みじゃなかったんすか」

「ひゃっ…!」

ふいにスカートの中を触られ、思わず喘いでしまった。

「に、二カさん……!////」

「ははっw ビクビクしてる…気持ちいいか?」

「ん……/// 違っ……!///」

するっ…

「ひゃぁっ!///」

「ははw 気持ちいいんだな。」

「あーー……エロ…//」

「……っ……///」


と、その時、二カさんの前髪がエアコンの風に揺れて少し乱れた。。


(…………あ……)


バッ!!

…………!

「…二…二カさん…?」


「……」

乱れだ前髪を抑えながら二カさんが退く。暗い表情の彼の瞳には何も映っていなかった。


ーーもしかしてーーーー……

(火傷……気にしたのかな…)


「……」

「すいやせん……驚かせたっすね……」

彼の虚ろな目が私へ向けられる……

「コンプレックスで…………すいやせん。あんたがこれに対してなんとも思ってないって……分かってても………怖くて…」

「……。」

大丈夫。私は気にしてないよ。

そう言おうとしたけれど……上手く言葉が出なかった。

……二カさんにとって…この火傷がどれだけ深傷となっていたか……そう考えるとそんな慰めの言葉も全く意味もないものに思われたのだ。

…………


しばらく重い沈黙が流れる……外は驚くほど静かだった。




どれくらい黙っていたんだろう……気づくと私は……なんとも間抜けな言葉を発していた。

「……二カさんは…かっこいいです///」

「………はっ?」

「背高いとことか……意地悪だけど優しいとことか……よく微笑みかけてくれるとことか…大将って呼んでくれるおどけた感じとか……///」

「私……全部好きです///   二カさんの全部が……大好き///」

……

彼の瞳が一瞬見開いたかと思うと……すぐさまそれは困ったような、泣きそうな…優しい微笑に変わった。

「……大将…あんたって人は…//」

微笑んでくれた……///

「バカながきんちょだと思ってたのに……まあ大人をドキッとさせること言いやすね、あんた」

「ば、バカながきんちょ!?///」

「あははw  間違ってはなさそうすねw」

カウンターに肘をつき、彼の優しい微笑がこちらを向いた。

「もうっ……二カさんずるい…///」

「あははw//」

くすくすと笑う彼の表情は……どこか幼げで……かつあやしげで……まったく、食いついてしまうほど魅力的だ。

「どーしやす?大将。ずるい大人にもう一度抱かれてみやすか?」

「へっ!?!?///」

ーーニッコリーー……

とんでもない発言の割に彼の表情は落ち着いている。私を抱くことになんの緊張もないのだろうか……?///確かにあの日もそうだった。二カさんは落ち着いた手つきで私を快楽に満たしたのだ。

ーーとてつもなく抱いて欲しい……///

そんな言葉はとーぜん飲み込んで……私はずっと気になっていたことを口に出した。

「……私を抱いたら…私と付き合いたいっていう主張だと勝手に思いますけど……いいですか?///」

……!

彼は微笑みながらゆっくりと私に近づく……。

二カさんの細い指が私の頬を伝った。

「いいですよ。そう思ってくれて」

……!

一瞬嬉しさのあまり叫び出すとこだった。顔に出ないように感情を抑えて抑えて……言葉を発する。

「じゃあ………二カさんに……私の全てをあげます///」

「今日から私は……二カさんのものです…///」

ーーちゅっ///ーー


……!

彼の唇にそっと触れ、私は彼をソファに押し倒した。

「っと………、あんたヤる気満々すね///」

「……朝までしやすか?」

ふいに彼がにこっと微笑む。

「……二カさんがいいなら…///」

「二カはあんたと居られるならいつまでだって居やすよ///  抱けるなら尚更。ね。」

耳元で囁かれたと思うと、彼は私のブラウスを強引に脱がした。

「ひゃっ……!?///」

「いいんすね……?二カのものになるってことで」

彼はその温かい手のひらを私の頬にそっと当ててそう言った。

「………はい///」


今日はきっと……朝まで返して貰えなくなるだろう。

でも大丈夫……今の私はあの日の私じゃないもの。私達は愛し合ってるんだ。もうあんなことにはならない。

優しく私を抱きしめる彼の手が……熱く熱く……私の胸の中に溶けてゆく……





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