テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#YJ
23,099
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
SNS投稿
Saki_ikA_0555
▶️
これ!うちの近くのカフェなんだけど
イケメンヴォイスの歌い手いるから聞いて!
顔は見たことないんだけど
不定期で歌ってくれて耳福~🫶
次は3日に歌うっぽいー( ु ›ω‹ ) ु♡
今から楽しみや✿·͜·ᰔ
#イケメンヴォイス #顔出しNG #耳福 #楽しみすぎる
「ねーねーマスター!聞いてよ!わたし初めてバズったかもー!!」
とある日曜日の昼下がり。
若い女の子が興奮気味に店内に入ってきた。
マスター🚺「あら、さきちゃん。どうしたの慌てて!バズ…?って何なの?」
この子は常連客のおじいちゃんのお孫さん。
コーヒーは飲めないらしいんだけど、マスター🚺のケーキが大好きでよく通ってくれている。
おれの歌も気に入ってくれているようで、ありがたいことに毎回聞きに来てくれる優しい子だ。
「いやぁ、あまりにもしんとくんの歌が素敵だから広めたくてさ~~!SNSに投稿したの!そしたら、めっちゃイイネ付くし、コメントじゃんじゃん入るしでびっくりしてるんだよね!」
💛「え」
まさか自分の歌が投稿されてたなんて知らなくて、動揺してしまう。
まぁ…マスター達さえ良ければ店の宣伝にもなって良いのかな…
「しんとくん、いま裏に居る?!私の声、聞こえる!?」
💛「あ、聞こえてますよ」
「じゃあさ、コメント読んでいい?めっちゃ沢山来てるから!」
そういって、楽しそうに次々とコメントを読み上げる。
〝ちょーイケメンヴォイス!〟
〝生で聴けるのうらやま!私も生で聴きたい! 〟
〝絶対イケメン!顔出しして~!〟
〝透明感のある声が好き〟
🚺「あら!たくさんの人に喜んでもらってるのね!しんとくん、本当に歌が上手だからね」
興奮気味に言われて思わず笑ってしまう。
それにしても、自分の歌に対して不特定多数の人に感想を寄せられるのなんて久々だな…
恥ずかしい気持ちもあるけど、やっぱり嬉しさが勝る。
「ん?なにこれ?」
🚺「どうしたの?」
「じん…?じんちゃんに似てる…だって。じんちゃんってダレ…?」
💛「ちょ…!コメント見せて!!」
思わぬ言葉に、バックヤードから店内に走って出てさきちゃんに駆け寄る。
「え!!!?しんとくん…??イケメンすぎ…」
💛「どれ!?」
さきちゃんが何か言ってる気がするけど今はそれどころじゃない。
スマホを覗き込むと〝仁ちゃん〟の文字が飛び込んできた。
💛「…さきちゃん。この投稿削除してくれないかな…。本当にごめん。」
「わ、…かったよ。すぐ削除するね!」
おれの余裕の無さに驚いたのか、ありがたいことにその場で直ぐに削除してくれた。
初めてバズったと言っていたから嬉しかっただろうに、削除してくれた事に対してお礼を述べた。
「ううん!私も良かれと思っちゃって…無断で載せてごめんね。てか、しんとくん、イケメンすぎない??何で隠してるの?!」
💛「…あ。」
思わず表に出てきてしまった…
一応前髪を伸ばしてメガネをかけて分かりにくくしてるんだけど…
💛「あんまり目立ちたくないし…てか、別に普通だよ… 」
「こんな綺麗な顔立ちはフツーとは言わないよ…」
🚺「そうよね!しんとくんは、可愛い顔立ちよね~」
💛「かわ……なんでそーなるの…」
思わずため息を付いた。
❤️ side
今日は太ちゃんと雑誌撮影の仕事でスタジオに来てる。
俺たちの前から仁ちゃんが姿を消した日から、メンバー全員での仕事はない。
完全な個人での仕事か、こういったメンバー数人での仕事。
前みたいに、m!lk全員で、賑やかな仕事がしたい…
❤️「またみんな笑って、楽しく集まれる日は来るのやろか…」
思わず不安を漏らしてしまう。
あまりにも不安そうな顔をしていたからか、メイクさんが声を掛けてくれた。
メイク「なんか元気ないですか?お疲れみたいですね。」
❤️「んー…そうですね。疲れてるかもしれないです…」
メイク「そんな時は動画観ると気が紛れますよね!私の最近のオススメは―――」
なんて、癒し系のオススメ動画をいくつか紹介してくれた。
後で観てみようかな(笑)
メイク「あ、そういえば!ちょっと観てほしい、というより、聞いてほしい動画があって」
メイクさんが思い出したように忙しなくスマホを触る。
❤️「俺に?」
メイク「そうです!どれだっけ…あ、コレコレ!」
《~♫》
❤️「この声……!」
思わず立ち上がってメイクさんのスマホを覗き込む。
動画に映るのは、オシャレなカフェの店内。
歌い手は映っていないが、確かにこの声は…
メイク「吉田さんの声に少し似ていませんか?!なんとなく違う気もするんですけど…この動画、歌うまで少しバズってるんですよー!この人、吉田さんのファンなのかなぁーって。歌い方真似してるんですかね?」
❤️「…そうかもしれないですね!この動画、俺も観てみたいんで、教えてもらっても良いですか??」
間違いない。絶対仁ちゃんの歌や…
震える手で投稿動画を検索し、改めて歌を聞く。
❤️「…仁ちゃんや。…やっぱり綺麗な歌声やなぁ…」
この動画が仁ちゃんの居場所を探すヒントになるはず…
コメント欄をタップしてひたすら目を通す。
何か場所のヒントになるようなコメントは…
〝ここって、〇〇市のカフェですか!?行ってみたいと思ってたので、歌聞ける日に行ってみようかなー!〟
❤️「…あった!スクショ撮らな…」
真剣にスマホを眺めていると、撮影が終わった太ちゃんが楽屋に戻ってきた。
💙「舜太、お疲れさまぁ!…ん?どないしたん?」
❤️「あ…太ちゃんいいとこに。これ観て。」
早速太ちゃんに動画を観てもらった。
💙「これ…!!吉田さんや……」
太ちゃんは驚いた顔をした後に、なんだか複雑なそうな顔をしてた。
💙「なんか…こうやって吉田さんの歌聞けるのめっちゃ嬉しいんやけど…なんで俺らのとこじゃなくて、知らんところでパフォーマンスしてんやろな…」
❤️「確かに…ね。」
💙「人前では歌えるようになってきてんねや。ちゃんと仁人に謝って、早く同じステージに立ちたいなぁ…」
❤️「ほんまやね…!」
早く行動に移さなきゃ!
そう思いスマホを閉じようとした時、あるコメントが目に入った。
〝仁ちゃんに似てる…?〟
本人も身バレしたくないのか歌い方を変えているような印象を受けたが、やはり聞く人によっては勘付くか…
━━━何故か嫌な予感がする。
❤️「誰かに見付けられる前に、早く俺らで迎えに行かな…」
俺はm!lk4人に直ぐメッセージを送った。
―今夜皆で会いたい。なるべく予定つけてほしい━━━
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!