テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
主🪼 「伏線回収は少し苦手分野」
***
📢視点
高校の入学式、先生がりくとあいつの名前を読み上げた時、こさめが震え出すのがわかった。
小学生の時の記憶。
また振り出しか。なんて、一瞬でも思ったのがいけなかった。
虐められるのはわかっていた。
けど、エスカレートするのはわからなかった
同じように、高校も私立を受け、知人と関わらないようにしていたのに。
こさめは毎日のように水をかけられている。
その度、保健室へ連れ、教室には戻らない
保健室ではよく、昔の話を最近のようにして話題に取り上げた。
そうすると、話題が尽きなかったから。
***
「いるまくんも物好きだよねw」
***.
俺といるとこさめが不幸になるだけ。
早いうちにこさめと縁を切ったほうが、こさめも幸せなのだろう。
ずっとそう思っていた。
雑念だった
俺じゃこさめを不幸にするばかりだったから
そのことで毎日悩んだ。
でも、縁なんて一生切ることはなかった。
そんな必要なんて無くなったから
ガラッ
🌸🎼 「失礼しまーす……あれ?先客…?」
透き通ったピンク色の瞳が綺麗だった
揺れた髪が鮮やかで美しかった。
耳によく通る声だった。
どん底に沈む中、俺たちはらん に出会った
***
暇だから〜なんて言いながら、よく保健室に来てくれた
ノリも良かったし、なんかもう俺とらんで
コントみたいになっていたのを覚えている
なんか、虐められてたの知られてたしw
最初めっちゃこさめの事触ってたけど、
今思うと好きだったんだな…らんはこさめのこと。
らんに虐めのことを全部打ち明けてからは早かった
パタリといじめがなくなって、主犯が消えていて…
何をしたのか不思議だったけど、らんの家は特別だったらしい。
何だか面白いことを聞いたな、これでもう不幸は終わるのかな?なんて、考えた。
シェアハウスにも誘ってくれた。
家族構成調べられてたのは怖かったけどw
***
🌸🎼 「あと、あわよくばこさめは付き合ってほしい。」
☔️🎼 「付き…?へ?」
🌸🎼 「こさめ初めて見た時から可愛くて大好きだった!今もめっちゃ好き!」
☔️🎼 「ふ、ふぇ.…///」
📢🎼 (あ…)
らんが危険な時は止めに入る。そう約束した直後、こさめへの告白が聞こえた。
でも、きっと、らんならこさめを幸せにしてくれる。
こんな俺と絡んでても、まとめて幸せにしてくれるのだろう。
そう信じていたから、こさめを任せることができた。
どうせ離れるわけではなかったし。
だから、大丈夫…
まぁ、カッコつけたと思うけど、これで悩みは無くなった。
こさめが悩みから消えて、一つだけに集中できるようになったから。
***
?年前
いつものようにやることがなかった。
父親も構ってくれなかったから、何気に家の中をフラフラしていた。
誰もいない空き部屋。
そこには、ベビーベッドや、小さいなつの写真。
アルバムなどが大量にあった
父親に聞いたら教えてくれなかったけど、アルバムのタイトル「家族」で、何となく悟った。
📢🎼 「…弟…?」
何だか不思議だった。
こさめとも、昔のりくとも違う
好き
という物を感じた。
そこからは、ただもう一度、なつに会いたいと思うようになった。
そのことを相談もした
死ぬまでにもう一度、
好きだから。
一目惚れをした。
主🪼 「なぜか三角関係っぽい(笑」
コメント
2件
桃瑞きちゃ!