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僕、うたいはかつて二人の親友がいた。

さもさんと凸さん、この二人は一緒にいて楽しかった。

でもそんな幸せ、続かなかった。

僕はさもさんの心の苦しさに気付けず、取り返しのつかないところまでいってしまった。

僕は遅すぎた。凸さんもそう思ってたと思う。

さもさんがこの世を去ってから、凸さんもかつてのさもさんと同じ様になってしまった。

凸さんが家に籠もってからある日、僕が凸さんの家に行くと、凸さんもさもさんと同じ末路を辿っていた。

いったい、僕は、僕は…どこで間違えたんだろう…

僕の心は疲弊しきっていた。

………でも、でも駄目だ…僕まで同じ末路を辿ってしまったら、駄目なんだ…

何かが落ちた。見るとそれは昔、さもさんと凸さんと、三人で撮った写真だった。

「……………………う、ぁ…」

僕の目からは涙が流れてた。

「………ごめんなさい…さもさん、凸さん…助けてあげられなくて、ごめんなさい…」

『………そんなわけないよ!俺こそ、ごめん…』

『うたちゃんは何も悪くない、悪くないから…自分を追い詰めないで』

二人の声が聞こえた気がして、周りを見渡してみる、けど二人はいなかった。

………ありがとう、二人とも…

「………僕、頑張って二人の分まで、生きるから…」

…………今日はもう、何もせず、普通に寝よう。

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