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ありがとうございます。
ヒート終わった次の朝のほのぼの系を意識して書きました!
⚠️
鳴海さんが情緒不安定なところがある
それでも良い方は
ぼんやりとした意識の底から、ゆっくりと目を覚ます。
まだ部屋の空気には、熱の名残が滲んでいる。
身体を起こそうとして、シーツに手をつく。けれどーー
力が入らなかった。
腰のあたりが妙に重くて、思うように動かない。
昨夜のことを思い出した途端、顔が熱くなる。
首筋に残る噛み跡を指先でなぞると、そこから微かに保科の匂いがした。
けれど、隣にいるはずの姿はない。
シーツの皺をたどるように、指先が空を探す。
まだ温もりの残る場所を見つけて、胸の奥がちくりと痛んだ。
昨日なんか間違えた?
気持ち悪かった?
やっぱり後悔した?
やだ、こんなこと考えたくないのに
どうして?どうして、いないんだろう?
「どこ?」
部屋に響くその言葉は、自分でも驚くほど震えていた。
きっと台所とか洗面所にいるんだよな
行ってこよう
足元が不安定になり、よろけながらベッドを離れる。足が重くて、まともに歩けない。身体が震えて、目の前がぼやける。とにかく、探さないと。
自分が何でこんなに焦っているのかが分からない
ちょっと買い物に行っただけかもしれないし、、、
リビング、キッチン、洗面所。次々と確認するけれど、どこにもいない。心臓が速く打ち、息が浅くなる。部屋の中をぐるぐると歩いているうちに、どんどん身体が重く感じてきて、足取りがふらつく。
玄関にたどり着いた瞬間、目の前が一瞬真っ暗になった。
「あっ…!」
バランスを崩して、足元がすべり、無意識に手を伸ばすけれど、間に合わない。ドン、という鈍い音が響いて、硬い床に背中を打ちつけた。
痛みに顔をしかめて、無理に立ち上がろうとするけれど、身体が言うことをきかない。足元がふらふらして、うまく歩けない。
「やばい…」
今日のボクどうかしてる
いつもはこんなこと何とも無いのに、、、
その時、ふと扉が開く音が聞こえた。冷たい空気とともに、保科の声が耳に届く。
「え?鳴海さん?大丈夫、、、やないよな」
「歩けます?」
「ほし…な」
声が思ったよりも掠れている。
立とうとするがやはり体に力が入らない。
「ごめんなさい。昨日無理させましたよね。体きついのに何でここまできたんですか?」
保科に肩を支えられ、やっと立つことができた。
「お前に、置いてかれると思った」
声に出してみると想像以上に恥ずかしく俯いてしまう。
「そんなわけないや無いですか。僕が鳴海さんを置いていくなんて、絶対ありえまへん。でも、不安にさせてごめんなさい。」
「鳴海さんに渡したいものがあって、車に取りに行ってました。」
「渡したいもの?」
「一回ベット戻りましょう」
「ほんま大丈夫ですか?体つらくない?」
ずっと心配してくれる。
まぁ、悪い気はしないな
「ん」
声がうまく出ないから、あまり喋りたくない
保科が少し照れながら切り出してくる
「実は、鳴海さんと番になったら渡そうと思っていたものがあって……」
「ネックレス?」
「その…チョーカーじゃ目立つと思って。本当はもっと先に渡したかったんけど、鳴海さん縛られるの嫌そうやし」
「べつに……//」
保科になら
箱から取り出してみる。
入っている時は暗くて分からなかったけど、、、
「保科と同じだ」
深い真紅の石がボクが大好きな保科の目と同じ色をしている
たまに見られる戦闘中の開眼
そういう行為の途中にあの目で見つめられると、怖いくらい嬉しくて、胸の奥が焼けるように熱くなる。
「そうなんですよ。本当は違うの選んでたんですど定員さんに恋人用って言ったらこっち勧められて」
そう言って少し照れくさそうに頭を掻いている
恋人用、、、
さっきの不安が嘘みたいに消えている
本当にボクどうしてたんだろ
手が震えるのを誤魔化しながら、ネックレスを持ち上げた。けれど、留め金がなかなかうまくつかめない。
指先がもつれて、何度も空を切る。
「僕やります」
「あっち向いてくれます?」
「分かった」
保科の手が、俺の手をそっと包み込んだ。
その指先が、ひどく丁寧に俺の髪をどかしていく。
触れられたところが、やけに熱い。
留め金がカチリと音を立てた瞬間、首の後ろで指が止まり、軽く撫でられた。
「できましたよ」
「ん//」
保科の指先が噛み跡のすぐそばを通り過ぎる。
そこに、ほんの一瞬、唇が触れた。
短い、でも確かなキス。
「痛いですか?」
「いや、、、//」
「昨日はほんまごめんなさい。」
不意に保科がそう呟いた。
振り返ると真剣な表情でこちらを見ている。
「鳴海さんの負担大きいし、痛かったですよね」
「僕途中からよう分からんくなっててかなり激しくしてましたよね…」
「え?……いや…」
否定しようとするのに、喉の奥で言葉が絡まる。 昨夜の記憶が、光と影の断片みたいに蘇る。 痛みも、熱も、全部あった。
けど――
嫌じゃなかった。
「ちょっと痛かったけど、、、」
続きを言う勇気がなくて、せめてもと顔を逸らす。
でもそれでも、どうしても伝えたくて――思わず保科に抱きつき、小さな声で呟いた
「保科なら…いい」
耳まで真っ赤になっているのを、自分でも感じる。
保科は何も言わず、少しだけ驚いた声を漏らしたけれど、そのまま静かに、でもしっかりとボクを抱きしめてくれる。
その腕の温もりと、胸の鼓動が重なる感覚に、少しだけ安心する。
そしてそっと首にかかるネックレスに触れると、保科の瞳と同じ真紅の石が朝の光を反射して、小さくきらめいた。
ここまでお疲れ様でした!
推しが相手のことで不安になってるのが好きなので入れちゃいました。
特に強い人だとそのギャップが好きで……誰かわかる人います?
次回も頑張ります!
♡&💬 m(_ _)m