「本日は私西園寺が乾杯の音頭を取らせていただきます!」
「皆様お手元にお飲み物はございますか〜?」
「「は〜い!」」
「では、プロジェクト大成功を記念して〜」
「かんぱ〜い!!」
「「かんぱ〜い」」
青「かんぱ〜い…」
今日は俺とうるみやさんもいたプロジェクトの飲み会。
もちろんうるみやさんは飲みの席にはいない。
男性のメンバーが少なく、周りは女性の社員さんに囲まれている。
助けてうるみやさん。
俺女の子と話したことない。
「しゃるろさん」
青「あっ、はい」
「しゃるろさんて黒野さんと仲いいんだよね?」
青「まあ、仲いいかどうかはわかりませんが…」
うるみやさんの家に行ったのは初めのあの日だけだったけど、LINEでのやり取りはあの日から2週間ほどほぼ毎日している。
会社でのうるみやさんを見ていたら俺なんかでも仲良く見えるのは当然だろう。
「黒野さんと遊んだこととかあるの?」
「私生活とか気になるよね〜」
「仕事できるし、背高いし、うちの女子社員みんなの憧れだよね〜」
青「家に呼んでいただいたことはあります…」
「えぇ〜?」
「すご〜い!!」
「黒野さんのお家どこ〜??」
「私今から行ってこよ〜」
青「あは、w」
女性に慣れてなくてあんまり口は回らないけど意外と楽しいかも。
「黒野さんのLINE教えてよ〜w」
「ちょっと結衣酔い過ぎ、」
やっぱなし。
俺のうるみやさんを取ろうとするのは絶対に許せない。
俺のうるみやさん…?一体俺は何を考えているのだろう。
うるみやさんはかなめたちのものなのに…
もしかして俺はうるみやさんを…って、そんなわけ無いか。
そんなふうに1人で葛藤しているとポケットの中から通知音が聞こえた。
「すまん」
「風邪引いた」
「子どもたちの面倒見てくれん?」
青「え”ぇ?!」
コメント
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こういう、俺の○○、的な無意識な独占欲みたいなの?いいよな……………。 えっ!?風邪?!家行くの!?楽しみになってきたーーーー!!!!!!!