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アイスバースってほんま悲しい作品ばっかだけど作者さんが書くアイスが恋していく様子とか、溶けていくシーンのそれぞれの感情とかの表現がすごい魅力的で目が離せないバースの1つなんだよなぁ 両思いになったら死んじゃうのに、アイドルをして、やっぱり葛藤しながらも溶けて逝っちゃう桃の儚さとか、青が最後に自覚して絶望する様子とか 本当に素敵な作品! コンテスト参加ありがとう! 気長に結果発表を待っててください!
今回のお話は、アイスバースです。
地雷の方はバックしてください!
🤪×🍣です。
🤪(攻め)
🍣(受け)
―――アイスアバースとは―――
アイス…ジュースと呼ばれる人種と結ばれると身体が溶けて死んでしまうという特殊体質を持つ人種。
見た目は一般の人間だが、普通の人間より体温が低く、一般人との見分け方も分かっている。
前述の通りジュースと結ばれると三分以内に溶けて水になってしまうが、痛みは伴わない。
ジュース…アイスと結ばれると、アイスを死なせてしまう力を持つ人種。
それ以外は普通の人間と変わらず、アイスが死んでから始めて自身がジュースであることを知る。
自分がジュースである事を知らずに死ぬこともあるが、アイスとジュースは惹かれ合う運命にあるため、アイスを殺してしまった罪の意識にさいなまれる事になる。
(引用:ピクシブ百科事典より)
🤪「…づっかれたーーーぁっ!!」
💎「ちょっと!!それ僕のタオル!!」
🐇「それより!次の予定が入っとるんよ!!はよ急げ!!」
🤪「はぁ〜⁉まだあんの⁉今日の撮影2回目やん!!今ダンス練したばっかやで⁉」
💎「初兎ちゃ〜ん、僕もう駄目〜!」
🐇「あんまマネージャーのこと愛称で呼ぶなや!」
💎「まぁまぁ、いいじゃん!!」
🐇「とりあえずはよして!!相手またしてまう!」
🤪「相手?」
🐇「今日の撮影は『STARs』とコラボ!忘れたんか⁉」
🤪「そーいや、そんなこと言ってたような、言ってなかったような…。」
💎「てゆーか!!僕汗ばっかなんだけど!!」
🐇「我慢して!!向こうで洗えるはずやから!!」
🤪「じゃー、移動すっか!」
🍣「今日の撮影って、『ダイヤ』と一緒の撮影だっけ?」
🐤「あ〜、りうらほとけってやつきらい!!」
🦁「なんでなん?」
🍣「あ、マネージャー、今日って『ダイヤ』と撮影一緒ですよね?」
🦁「おん、ここでそのままあるから、一回シャワーあびてき」
🍣「了解、何時くらいにつく予定?」
🦁「1時間後にはつくから、急いで支度しといてな〜」
🐤「わかった!!」
🍣「そんで?なんでほとけが嫌いなん?」
🐤「だって、あいつりうらのオタクでガチ恋勢なんだよ⁉アイドルのくせに!!」
🍣「あー、なるほどね。」
🐤「この前なんかりうらの握手会に来てバレて大騒ぎになったんだから!!りうらが大迷惑!!」
🍣「ww」
🐤「笑い事じゃない!!」
🍣「まーねww俺もなんかいふってやつに好かれてる?みたいだし。」
🐤「うへー、あいつ絶対しつこいやつだよ、気をつけな〜。」
🍣「まーね、」
🦁「準備できたか〜?」
🍣「おっけー、」
🐤「今行く〜!」
🤪「―――ってことで!よろしくおねしゃーす」
💎「ちょっと!!僕のりうちゃんに失礼!!今すぐ敬語使って!!」
🤪「はぁ⁉なんで俺が⁉」
💎「りうちゃんは僕の天使なんですー!気安く話しかけないでもらってよろしい?」
🍣「ちょっとちょっと〜⁉りうらは俺のなんですけど〜⁉」
🐤「ちょっ、ないくん、はずいからやめてよ…!」
💎「いーや、りうちゃんは僕の天使だから、僕のだもん!」
🍣「いつも一緒にいるの俺だし⁉今日もシャワー一緒に入ったし⁉」
💎🤪「「はぁ⁉」」
💎「…なんでいふくんが驚くの?」
🤪「まぁ、いや…、なんでもない…。」
💎「てゆーか!!一緒に入ってたからって何?僕のほうがりうちゃんにいっぱい愛あげれるもんねーー!!」
🐇「はいはい、そろそろ撮影だから喧嘩しないの。ごめんなさいねぇ〜、僕ンとこのおこちゃまが。」
🦁「いやいや、こっちもすませんね〜、おこちゃま2人が…。」
🤪💎🍣🐤「「「「おこちゃまじゃねーし!!」」」」
🐤「特にりうらはおとなしいでしょぉ⁉」
🦁「まぁ確かにりうらは大人か…?」
🤪💎「「俺は/僕は 大人なんですけど〜⁉」
🐇「はいはい、今日の撮影は仲良くね〜。」
🦁「終わったらホテル取っといてあるから、そこで休めよ〜?」
💎「りうちゃんと一緒⁉」
🐤「は?やだ、キモいむり。」
💎「えぇ〜?」
🐇「いちおー、4人部屋。」
🐤「は⁉…終わった〜。」
🍣「今日は一緒だね、りうら!!」
🐤「ないくんもキモい無理近づかないで。」
🍣「なんでー!!」
🤪ないことおんなじ部屋…
🐇「…変なこと考えてへんよな?」
🤪「してへんわ!!」
💎「え〜、いふくんのえっち〜www」
🤪「ほとけのほうが変態だわ!!」
🐇「まぁまぁ、」
🍣「とりあえずりうらと同じ部屋だからいっか!!」
🐤「だから無理キモいって!!」
🍣「で、鍵は?」
🐤「そういえばマネージャーはどこで寝るの?」
🐇「こっちも同じ部屋で寝るわ」
🦁「マネージャー同士、話したいこといっぱいあるんよ。」
🐇「おまえらの問題行動とかな」
🤪「俺は問題行動起こしてへんし〜!!」
💎「はぁ⁉いふくんこそいつも問題行動ばっかじゃん!!僕を見習ってほしいね!!」
🤪「てめぇなんか見習ったら問題行動だらけで炎上するわ!」
🐤「まぁりうらは問題行動はおこしてないから、ないくんだね。」
🍣「そうだねえ〜、りうらがかわいすぎるせいでお兄ちゃん攫われないか心配だよ〜💦」
🐤「やっぱ無理キモい近づかないで。」
🍣「そんなりうらもすき〜!!」
🐇「はいはい、もう撮影だから喧嘩してる場合じゃないんやって!!」
🦁「前の衣装はこのままあずかるから…。」
🐤「そうじゃん!!りうらたち急ぎすぎてシャワー出たあと衣装で来たじゃん!!」
🍣「着替えなきゃ!!」
🤪「俺らもそろそろ着替えるか…」
🐤「ていうか今回の撮影ってどんなコンセプト?ってかどんな構図で撮るの?」
🦁「いちおーBLチックっていわれたな…。」
🐤「はぁ⁉」
🍣「え、まって、それはりうらとだよね…?」
🦁「いや、違うな!」
🍣「はぁ〜⁉」
🐤「え、まって、この中人全員無理なんだけど。」
💎「え、まって、僕ないちゃんとか無理だよ⁉ぜったいりうちゃんがいい!!」
🐤「え、りうらまじでこいつだけはやめてほしい…。」
💎「そんなりうちゃんも愛してる〜!!」
🐤「キモ。」
🤪「んで?カプは?」
🐇「んと、ほとけ×りうら、いふ×ないこ…だな。」
🍣🐤「俺/りうら 受けかいッ!!」
🐤「は⁉まじで無理なんだけど?」
🍣「俺はいふとかぁ〜、りうらとが良かったなぁ〜。」
🤪「…俺とじゃ不満?」
🍣「…、そーゆーわけじゃないんだけどさぁ〜。」
🤪「じゃあどういうこと…?りうらはよくて俺は駄目なん?」
🍣「いや、りうらはmyエンジェルですから!!」
🤪「…あっそwww」
🐤「もー、無理〜!!りうらこいつどやだ!!」
💎「ひどいよ、りうちゃ〜ん、僕は大好き!!」
🐤「そういうとこが無理なの!キモい!!」
💎「まぁ、いまからいくらでもくっつけるもんね〜。」
🐤…ゾワッ
🐇「とにかく!!!はよ支度して写真撮る!!」
🦁「衣装着替えて!!」
🐤「はぁ〜い。」
🐤「着替えたよ〜。」
🍣「やばいのかと思ったけど、案外しっかりしてたww」
🐤「ん〜、でも今から撮影あると思うと憂鬱〜。」
💎「僕は楽しみ〜。」
🐤「…うげ。」
🤪「どお、ないこ?かっこよくない?」
🍣「ん〜?かっこいいね、うん。」
🤪「真面目に見てや!!」
🍣「あー、はいはい、かっこいいかっこいい……。」
🤪「…」
🍣「……」
🤪「…?固まってどうした?」
🍣「…スゥッ…なんでもない。」
🍣……………あっぶねえぇ〜!!一瞬でもかっこいいと思ってしまった〜!!
🤪「かっこよくて見惚れた?」
🍣「違う!!」
🤪「そんなムキにならんくても…」
🍣「世界がひっくり返ってもそんなことないから!!」
🤪「そんなに⁉」
💎「ねぇね〜りうちゃ〜ん、僕かっこいい?」
🐤「キモイキモイ。無理」
💎「りうちゃ〜ん」
🐤「…チッ」
💎「ねぇ舌打ちした⁉今舌打ちした⁉」
🐤「うるっさいなぁ。」
💎「りうちゃんの舌打ち…!」
🐤「うわきも。りうらの舌打ちで発情してる…。」
🍣「はぁ…。」
🤪「なんでそんなため息…?」
🍣「今からお前らと撮影するからだろ!!」
🤪「あ、なるほど。」
🍣「もうホントに無理…。」
🍣「やっと終わった〜!!」
🐤「まって、今日で50年分くらい寿命縮んだんだけど。」
💎「僕は50年分くらい寿命延びた〜!!」
🐤「りうらの寿命奪うな、変態が。」
💎「りうちゃ〜ん?おくちが悪いですよ〜?」
🐤「てめぇだからだよ。」
💎「ねぇそろそろ僕のこといむくんって呼んでもいいんじゃない?みんな僕のこと”ほとけ”って言って”いむくん”って呼んでくれるの初兎ちゃんだけなんだよねぇ〜。」
🐤「は?無理。」
💎「なんで〜!!いむでもいいから〜!!」
🐤「……1万歩譲ってほとけっち」
💎「ほとけっち⁉かわいいね!めっちゃいいじゃん!!それで呼んで!」
🐤「うざ。」
💎「辛辣……」
🍣「そろそろホテル行くよ〜。」
🤪「ないこ、カバン持つよ?」
🍣「あ?ん〜、別に重そうに見えるけど、そんな重くないし大丈夫だよ。」
🤪「…そぉ?」
🐤「ないくん、鍵。」
🍣「あ〜、おけおけ。はい」
🐤「ありがと。」
💎「あれ、りうちゃんが扉あけるの?」
🐤「別にいいでしょ。」
🍣「ん〜、なんか俺らのジンクス?みたいなんだよね〜。」
💎「ジンクス?」
🍣「うん、りうらが部屋開けて、俺が占める。」
🤪「なにそれ。」
💎「効果あるの?」
🍣「さぁ?」
🐤「でもりうらたちこれがルーティーンみたいなもんだからね。」
🤪「ふーん…」
ホテル
🍣「疲れた〜。俺もう寝る〜。」
🐤「りうらここ!ベット端がいい!!」
🍣「じゃあ俺はそのとなr…」
💎「僕がりうちゃんの隣!!」
🍣「えぇ⁉」
🐤「はぁ⁉ほとけっちが横⁉」
💎「駄目〜?」
🐤「……変なことしないでよ?」
💎「決してしない!!神に誓う!!」
🐤「…じゃあいいよ。」
💎「やった〜!!」
🍣「えぇ〜、じゃあ俺は…端で。」
🤪「うへ、俺ほとけと隣かぁ…でもないこがほとけになんかされる可能性あるし…ここでいいか…」
💎「僕が何だって?僕はりうちゃんしか襲いませーん!!」
🐤「は?じゃありうらないくんの隣にする。」
💎「あー!!まってまって!!冗談!ジョークジョーク!!」
🐤「…」
💎「あんま疑いの目で見ないでー!」
🐤「自業自得じゃん…。」
🤪「ないこ、寝るなら服脱いでパジャマにしたほうがいいよ。」
🍣「ん〜、」
🐤「だめだよ、ないくんベット入ったらすぐ寝るから。」
🤪「ふーん…」
💎「僕は風呂入ってからにする。」
🐤「りうらはまだ大学のレポートあるからもうちょっと起きてる。」
💎「そっか、りうちゃんまだ大学生だっけね、あんま遅くまで起きないでよ?」
🐤「わかってる。」
💎「じゃあ僕入ってくるね〜。」
🐤「ん。」
🐤🤪**………**
🐤「…ねぇ、」
🤪「…なに?」
🐤「ないくんのことあんま雑にしないでよ。」
🤪「は?別に雑にしてるわけじゃないんやけど。てか雑ってなんやねん。」
🐤「…ないくんはさ、アイスなの。」
🤪「…は?」
🐤「アイスのことは知ってるでしょ?」
🤪「それくらいは知っとるけど…。」
🐤「ないくんは、アイスだから…ジュースの誰かと両思いになれば、溶けて、死んじゃう。」
🤪「…だから俺はないこのことを好きになるのをやめろってこと?というか俺ジュースじゃないねんけど。」
🐤「…できればそうしてほしい。いふくんがジュースかどうかってことは置いといて。…でも、いふくんは意外としっかりしてるし、ないくんが悲しくならないようなことができるなら、りうらは両思いになってもいいと思う。」
🤪「ないこは、どう…思ってんの?その…、両思いになったら、死んじゃうとか、溶けるとか…。」
🐤「アイドルになった当初は、そういうことは考えてなかったみたい。けど、やっぱアイスだね。両思いになったら死んじゃうとか、途中で考え始めて、一時期活動もままならない時期があった。」
🤪「…」
🐤「でも、アイドルだから恋をしちゃいけないってわけじゃないとりうらは思ってるの。アイドルになったからって、一人の人間ってことは変わらないし、自分の自由にしていいと思うってないくんに話したら、じゃあ自由にするわ!って…。」
🤪「めちゃくちゃ自由…w」
🐤「ねwだから、もしもないくんが仮に、100億分の1の可能性でもいふくんのことを好きになっても、りうらは反対する気はない。ないくんが好きになったわけだし。りうらが口を出していいようなことでもないし。」
🤪「ちょいまち、100億分の1って低くない?」
🐤「そこはまぁ…、うん。」
🤪「ひどいな!!」
🐤「ただ、ないくんがもし仮に、溶けて亡くなって、天国とかで後悔するようなことをするのであれば、今すぐないくん好きになるのやめて。」
🤪「…俺は、ないこに死んでほしくないから、ないこと両思いになってほしくない。…でも、ないこが少しでも俺のことを意識してほしいとも思う。でも、もし、ないこと両思いになっても、ないこが仮に死んじゃったとしても、生涯俺はないこ以外を好きになることは絶対にない。」
🐤「…ならいいや、そこまで考えてるんなら。」
🤪「…まぁ、ないこが俺のこと好きになるなんて、ないと思うけど…。」
🐤「自覚あるんだ。」
🤪「なんだよ…」
💎「やっほ〜!!お風呂あがったよぉ〜!!入りたい方いればどうぞ〜!!」
🐤「…」
🤪「…」
💎「…?」
🐤「…フッ…ww」
🤪「ww」
💎「なに〜⁉なに話してたの〜!!」
🤪「www」
🐤「wwせっかくいい話してたのにwwほとけっちのせいでなんか笑っちゃったじゃんww」
🤪「www」
💎「ふ〜ん?」
🤪「ま、ええわ。俺先入ってもいい?」
🐤「ん、りうらレポートやるから。」
💎「僕はもう寝る〜」
🐤「ん、おやすみ〜。」
💎「うわぁ〜!!りうちゃんが”おやすみ”って言ってくれた!!」
🐤「うるさいないくん起きちゃう早く寝て。」
💎「うッ…」
朝
🍣「ん…、ん゛〜…」
🤪「あ、起きた?」
🍣「んー…、ん゛ん゛…」
🤪「ないこ、あと30分でチェックアウトの時間だから起きなぁ〜。」
🍣「…マジ⁉」
🤪「おぉ、急に起きたな…おん、あと30分くらいのはずやで。」
🍣「え、やばい、準備しないと…!!」
🤪「顔洗って服着替えてき〜、朝食は別のところで食べる予定やから。」
🍣「ん、わかった!」
💎「ん〜、」
🐤「ん、おはよ〜…、いふくん…早いね…」
🤪「お、起きたん?今洗面所ないこが使ってるで。」
🐤「おっけ、んと、着替えるか…」
💎「…スゥ…」
🐤「え…っと…、ほとけっちは起こしたほうがいいの?」
🤪「あ゛〜、悪いんやけど、起こしといて。ほとけ手強いと思うけど。」
🐤「マジか…」
🤪「よろしく。」
🐤「わかった…。」
🍣「さっぱりした〜。」
🤪「よかったわ、一応荷物まとめておいたけど、これで大丈夫か確認しておいて。」
🍣「マジで⁉ありがと〜!!」
🤪「いやいや、ないこのためなら何でもするから…」
💎「りうちゃーん!!おはよぉぉおぉ!!」
🐤「めっちゃ簡単に起きた…。」
🤪「マジで⁉これからりうらに起こしにきてもらおうかなぁww」
🐤「大迷惑ww」
🍣「あれ、いつのまにか仲良くなってる」
🐤「あー…、まぁ昨日色々ありましてね。」
🍣「ふーん…?」ズキッ
🍣”ズキッ”…?
STARsとダイヤが別れて
🍣「ねぇ今日って撮影入ってたっけ?」
🦁「入ってないで。」
🐤「じゃあ遊べるじゃん!!」
🍣「俺少しダンス練するからスタジオいってるわ。」
🦁「あ、今スタジオは…」
タタタッ…
🦁「あ…」
🐤「スタジオ開いてないの?」
🦁「いや、そういうわけじゃないんやけど、いまダイヤがスタジオ使って練習してるはずやから…」
🐤「トラブル起こさないといいけど…」
🍣「…」
🍣俺は…、いふのことが好きなんだろうか…?りうらと話してたときもなんか、胸が傷んだ気がした。
俺の思い過ごしかもしれないけど、今のこの関係が崩れるのはなんとしてでも避けたい。
りうらと協力して、アニキとも沢山の話し合いを重ねて、練習して、やっとここまでこれた。
前にりうらには自由にしていいと言われたけど、やっぱ今はこの”アイドル”という立場上、俺が恋をすることは許されない。
それに、ファンのみんなには、俺がアイスだってことを知らない。
俺は、アイドルを始めるとき、ファンに自分がアイスということを公表するか迷った。
でも、結局はしなかった。
俺がアイスだと知ったら、皆がファンじゃなくなるかもしれない。
そうしたら、俺だけじゃなく、りうらにも迷惑がかかる。
りうらにだけは迷惑をかけたくない。
りうらは”別にいいよ”って言ってくれるだろうけど…。
俺が嫌だった。
せっかくここまで上り詰めたんだ、今俺が失敗をして崩すわけにはいかない。
なんとしてもいふは嫌いにならなきゃ。
🍣キィ…ッ
🤪「ん…?」
💎「あれ、ないちゃんなんでこんなとこにいるの?」
🍣「え、なんでここ使ってんの?今からここで練習しようと思ったのに。」
🍣嫌だ、この場から離れたい。今は極力いふには会いたくない。
🤪「ないこも一緒に練習するか!」
💎「そうだね!!今ね、次のステージでダイヤとコラボするダンス練してるの、ないちゃんも一緒にやろ!」
🍣「…わかったよ…」
🍣「…ッはぁ〜!!つかれた…。」
🤪「流石に3時間ぶっ通しはきついな…」
💎「ねぇ〜、僕もう動けない〜。ねぇいふくん、ジュース買ってきてよ〜。」
🤪「はぁ⁉やだわ!」
🍣「あ、俺も飲み物なくなったから買ってこよっか?」
💎「いいの⁉」
🤪「よくない。俺がいってくる。」
🍣「じゃあ俺もいくよ、」
🤪「いや、あんま外出るとバレるかもだから、こん中いて。」
🍣「…わかった、ありがと。ポ◯リでいいよ。」
🤪「おけ、ほとけは?」
💎「僕はね〜、んと、ゴーヤジュース!」
🤪「あいかわらず変なの頼むんやなぁ〜、」
💎「この前見たとき飲んでみたいなぁ〜って思ってたからw」
🤪「まぁええわ。」
🍣「ありがとね。」
🤪「おん、じゃ、まっとって。」
キィッ
💎🍣「…」
💎「ねぇないちゃんってさ、アイスなんでしょ?」
🍣「…なんで知ってんの?」
💎「ごめん、こないだホテルでりうちゃんといふくんが話してるの聞いちゃたw」
🍣「はぁ…言わないでよ?」
💎「うん、知ってる。」
🍣「で?なにがききたいわけ?」
💎「…別に?」
🍣「え、なんか聞きたい事あるから聞いたんじゃないの?」
💎「…そうだね、考えてなかったわww」
🍣「えぇ…」
キィッ…
🤪「買ってきたで。」
🍣「ありがと!!あ、金…」
🤪「ええよ、別に。これくらいおごるわ。」
🍣「でも…」
🤪「ええの。」
💎「そうだよ、ないちゃん、いつも僕払ってないからね!!ありがと。」
🤪「ほとけは払え」
💎「え⁉ひどくない⁉」
🍣「じゃあ…、ありがと、」
🤪「ん。」
次の日の朝
🐤「ないくん!!大変なことになってる!!」
🍣「なにが〜?」
🐤「ないくんがアイスだってこと、ネットに書かれてる!!」
🍣「は⁉」
🐤「なんで…?」
🍣「ごめん、りうら…。」
🐤「あやまんないで?悪いのは書いた人でしょ?」
🍣「でも、これで活動に影響がでたら…。」
🐤「いいよ、別に。ないくんと一緒にやってるってだけでいい。」
🍣「でも…っ。」
🐤「切り替えて、今できることをしよ?ね?アイスが悪いってわけじゃないし。」
🍣「ん…。」
🐤「ほら、『アイスだろうが関係ない、私の最高の推しです』だって。別にアイスに生まれてきて、悪い人なんていないんだよ…。」
🍣「…うん、切り替える、とりあえず、Yo◯Tubeで配信する。」
🐤「わかった、準備しとく。」
🍣「ありがとう…。」
🍣「今日は、ここに集まってくれてありがとうございます。」
コメ「いいよ〜、」
コメ「アイスって本当なの?」
コメ「嘘じゃね〜?」
🍣「今回この配信をするのは、今朝話題になっていた、俺がアイスなのか、っていう話です。」
🍣―――こわい。
今、ここで「俺はアイスです。」って言えば、少なくとも俺のファンを降りる人もいるだろう。
…でも、アイスじゃないって嘘をつくのはもっと嫌だ。
ファンのためにも、りうらのためにも自分を信じなくちゃ。
🍣「俺は、――アイスです。」
コメ「本当だったんだ!」
コメ「アイスでも好き!」
コメ「アイスとか関係ないし!」
コメ「一生推します!」
コメ「愛してる!」
🍣「みんな…、アイスって、両思いになると死んじゃうんだよ?」
コメ「知ってます!」
コメ「承知済み!」
🍣「でもさ、俺が死なないってことは…、今、皆のことを愛してないってことになるんだよ…?」
コメ「そんなの知ってます!」
コメ「そもそも次元違いすぎて両思いになろうとか思ってない!」
コメ「ないくんが私を好きじゃなくても、私はないくんの事好きだからいいの!」
🍣「…っ…ありがと、みんな…、」
コメ「は?ふざけんなし、なんでアイスなの⁉は⁉今まで私がつかった金返せよ!!」
🍣「あ…ッ」
コメ「いいよいいよ、そんなの無視して!!」
コメ「そうだよ、本当のファンは、アイスだろうがジュースだろうが、関係ない!」
コメ「そうだよ、そもそも金返せとかふざけてんだろ、金はらった自分が悪いのに。」
コメ「それな?」
コメ「は⁉知るか、ていうかないこの家私しってるから。今から行く。」
🍣「 ⁉」
コメ「どうせ嘘だよ。」
コメ「気にしないで!」
コメ「一応戸締まり確認しといて!」
コメ「気をつけてね!」
🍣「ん…、ありがとう。俺、今めっちゃ幸せ…。公表するか迷ってたけど、公表してよかった。」
🤪「は…?今から家行く…?」
🤪脅しだと思いたいが…、一応ないこの家いくか。
アンチ「は⁉まじでなんであいつアイスなの⁉で、アイスなのになんで私のこと好きじゃないわけ⁉なんで死んでないの⁉」
アンチ「私が一番でしょ⁉」
🍣「ほんとに、俺は生まれてきて、アイドルやれて、めっちゃ幸せ…」
ドンドン!!
🍣「⁉」
コメ「え⁉まじで行った⁉」
コメ「でないで!」
コメ「危ないから警察よんで!」
🍣「…」
ドンドンッ!!
アンチ「開けなさいよ!!」
🍣「俺は…一人の人間として、一人のファンに気持ちをちゃんと伝えたい。」
コメ「危ないって!!」
🍣「ごめん、警戒はする。」
キィッ
アンチ「なんで私が一番じゃないのよ!!」
アンチ「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
バッ!(包丁を振りかざす)
🍣「へ…っ?」
ザクッ…!
🍣「あ…ぁ…」
プシュ…ッ
🤪「よかった、ないこに怪我なくて。」
🍣「いふ…、ち…、ぁあ…」
🤪「これくらいなんともない」
アンチ「邪魔すんなボケがぁああぁぁ!!」
🤪「自分の理想を押し付けるのはやめて。」
コメ「誰⁉」
コメ「STARsのいふくんじゃない⁉」
コメ「無事で良かった…」
🍣「血…、治さないと!!」
🐤「ないくん!大丈夫⁉」
💎「いふくん手当しないと!!」
🐇「ちょ、ゆうくんそいつ捕まえといて!」
🦁「わかった!」
アンチ「さわんじゃねええぇぇぇええ!!」
🦁「大人しくしろ、ボケがっ!」
アンチ「うッ…!」
ドサッ
🍣「ごめん、いふ、ごめん、俺のせい…ッ!」
🤪「気にせんといて。」
🍣あぁ…やっぱ、好きだなぁ…。
好きになっちゃいけないのに…。
知れば知るほど、好きになってく。
🐤「ないくん⁉」
🐇「…は…?嘘、やろ…?」
💎「ないちゃ…ん、?」
🐤「とけ、てる…?」
🤪「ないこ…?」
🍣あぁ…ごめん、ごめんなぁ、みんな…俺が、悪い。全部悪い。
🍣「ごめん、りうら…っ、俺がいなければ、りうらはもっと活躍できたはずなのに…」
🤪「ないこッ!」
💎「なんで、ないちゃんが溶けてるの…?」
🍣「アニキ…今までありがと…。りうらをよろしくね。」
🍣あぁ…もうすぐ死ぬんだ、俺。なのに…
🍣「いふ…、俺、やっぱいふのこと好き。俺がアイスだったばっかりに…、ごめんなぁ、皆に迷惑かけて…。」
🤪「ないこっ、しぬなッ…俺が、悪い…俺がジュースじゃなければッ…!」
🍣「ホントに、今までありがとう…ファンの皆にも…、アニキも、ほとけも、りうらも、初兎ちゃんも…、いふも。俺が死んでも…、アイドル頑張って…ね…」
🤪「ないこッ!!!!」
🍣全然痛くないや…
🤪「ないこッ、ないこぉッ!!」
🍣「短い間、だったけど…、あり、がと…。アイドル、がんば、って…」
サラサラッ
🤪「ないこッッ!!!」
🐤「ないくん…っ」
💎「ない、ちゃん……っ」
🦁「ないこ…」
🤪「ああ、ぁ、ぁあ…」
🐇「まろ、落ち着いて…」
🤪「うぁあぁぁッ゛ッ゛あぁあぁぁッ゛…!!」
え?まって?締め悪くね?
ていうか、今回このお話を書いていて思いました。
私やっぱ感動系むりだわ。
うん
語彙力のなさがにじみ出てる。
こんな遅い時間に投稿しましたが、どうかコンテストに入れますように!!
30日までだから大丈夫だよね…。
まぁ、とりあえずみんちょ様に届きますうに!!
それではおつほのです!