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初めまして!楼禀と申します!!
わたくしが書く小説はゲーム実況者様方や、我が最大の推し、ソル様のお名前を使用させて頂き創る小説となっております。
簡単に言うと二次創作ですね。
そして、今回は3回目の投稿ですが、今回は異能設定と1組兄弟設定となっております。
また、今回は前回上げたものと少しばかり異なったものになります。ですが、やはり贔屓自体は変わらない。そして、キャラブレ上等!でございます。ですので、わたくしは、見ないことをおすすめさせて頂きます。
嫌いな方はどうぞ回れ右をしてお帰り下さいませ。
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ソル「きったな、、」
少し愚痴を零しながらも目の前に居る敵達を切り裂く。今回の依頼は一国の軍の殲滅。暗殺のように忍ぶ必要は無いが楽ではないこの仕事、やる以外に選択肢は無いが如何せんめんどくさい。
俺はソル。世界ランクは3位ぐらいの弱さだが、一応暗殺者だ。
一つ言われてもらいたい。凄く帰りたい。何ここまじで敵多すぎてやだ、なに?今何人くらい切り捨てた?まじで覚えてないし訳分からんなに????
ということでちょうど終わったみたいなのでクリアリングしてから帰りまーすばっばーい
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ソル「あー、、疲れたぁ、、まじでだるすぎるやろ、、何あの敵の数きもぉ、、、」
ソル「B国やっけ、、?今日潰したん、、あそこまじで1万以上はおったが????」
ソル「きも、、でも楽しかったんよなぁ、敵対人物倒すの楽しい。やからまぁ結果オーライやな」
ソル「明日は何しよか、、あ、そういえば服買いたいな、、明日どっか行くかぁ、、」
ソル「、、、、あ、仕事入っとるわ草。えーと、、、?明日はどこの国や、、?」
ソル「あー、、あそこかぁ、、、、、、、、、、うー、、遠くね、、?まぁ、、頑張りますかぁ、、」
ソル「もう寝よう、、」
ーガンッ
机に足をぶつけてしまった彼は、少し何かを思った後
ソル「、、、、、いたぁ。」
そう小さく声を漏らした。
一般としては平和では無いが彼からしたら平和だった毎日が今日で終わりだなんて果たして誰が予想出来ただろう。
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時は夜、息が少し白く色づいて見える時間にその時は来た。今宵は一国の総統を暗殺せよとの依頼だ。果たして相手はどれぐらい強いのだろうか、、、聴く限りはそれほどの実力は無いらしいが、、もし調べた情報に間違いがあり、俺よりもずっと強かったら、、、まぁその時は死ぬだけか。じゃあいいや。
時間が経つにつれ目的地にどんどん近づいていく。その国はもう目の前に見えている。さて、、ここからどうするか、、、だが、一つだけ解せない事がある。なぜこの国の総統の暗殺依頼が来たのかという事だ。この国を調べに調べたところ、黒い部分は無かった。寧ろ真っ白と言っても過言ではなかったと言うのに何故消せと依頼が来る?罠だとすれば死あるのみ、本当の依頼であれば不思議で仕方がない。まぁ、、気にする必要も無いか。拷問には慣れているし、強い奴に殺されて死ぬのも悪くない。
どうやらここの様だな、、
と思いながら高い建物の壁を登り、着いた最上階にターゲットは居た。どうやらまだ仕事をしているようで、窓も開いていてあまりにも不用心だ。
さて、、早く片付けるか、、
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ソル「運営国総統。死んでくれ。」
ザシュッといつもの音がして仕事を終えたと思っていた。
?「ゑ?うわぁぁぁああああ!!??」
ソル「!?」
確かに首を切った筈なのにその本人に大絶叫をかまされソルは驚く。
何故、、生きている、、?
?「なになになに!?敵!?それともら民!?」
ターゲットは椅子から跳んで体を翻りながらこちらを向く。切ったと思っていた首の切り傷が存在しない。その代わり、手首に真新しい傷があった。
まさか、攻撃されると気づいて手を当てたのか、、?、、もしそうなら、、運営国総統、、かなり手練かもしれない、、まずいな、、、仕事はよ終わらしたかってんけど、、、、
ーそんな事を考えながら、彼は無情で刃を振るった。
らっだぁ「君誰ぇ!?ら民じゃ無い!?」
ソル「、、、」
ソルは黙ったまま攻撃を仕掛け続ける。一発、二発、攻撃を仕掛けると稀に目の前のターゲットに攻撃が入る。だがそれでもソルからすれば小さな傷だ。
?「らっだぁ、どうした煩いぞ。、、、、、、!!」
ガチャっと音を立てて入ってきた幹部らしき男は総統が襲われたと言うのに声が軽々しかった。
らっだぁ「っ、ばど!俺襲われてんだからそんなこと言うなよ!」
金豚きょー「、、、襲われてんのか。らっだぁ、下がれ。」
ソルと運営国総統が刃を交えている時、運営国書記長はそう言い、ギラリと目を光らせた。
その声と共に総統は彼の元に下がり、それと同時に書記長は動き出した。
金豚きょー「彼奴はやらせんぞ。」
ソル「、、、、」
ガキンッと刃が混じり合い、火花が散る。双方の一撃一撃は互いに重く、体力勝負となりそうだった。
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しかし、案外その勝負の勝敗は早く着いた。
ソル「、、、」
ー 此奴が、件の、、
《ガキンッ》
と激しい金属音が部屋中に響く中、金豚きょーは息を切らせながら口を開く。
金豚きょー「っ、、ぐっ、、おまっ、、マジでっ、、何もんやねんっ」
ソル「、、、、」
答える気は無いようで無言を貫きながら攻撃を続ける彼に金豚きょーは苛立ちを覚える。
らっだぁ「ばど、おれも、、」
金豚きょー「お前は出てくんなっ!!!」
らっだぁ「、、はい、、」
金豚きょー「っ、、いっ、、、あっ!!てめぇっ!!!らっだぁ!!!避けろ!!!」
らっだぁ「っ、え?」
下を向く青い彼を視界に捉えたソルは金豚きょーの攻撃を避け、蹴りを入れた後、壁を蹴って青い彼の方へ方向転換した。金豚きょーは蹴られた衝撃で体の軸がブレ、体制が整えられず倒れ込んでしまっていた。先程の攻撃の連鎖で体の臓器や骨がやられ、上手く立てないようだ。黄色い彼が吐いた言葉に対する青い彼の反応速度は速かったが、そこから動くのは彼にとってはもう遅かった。あとコンマ1秒で首を切られるかと言うところだ。俗に言う絶体絶命の状況にある。
ソルは(切れる)と思い短剣を握り締めたが
金豚きょー「っ、らっだぁ!!しゃがめ!!」
らっだぁ「っ!!」
ソル「!?」
金豚きょーが精一杯言葉を吐くとほぼ同時にパァンッという乾いた銃声音が室内に響いた。
ソル「っ、、、」
撃たれた。油断していた。彼が銃を持っていることを完全に忘れていた。
黄色い彼が撃った弾はソルの腹部に直撃し、彼の行動を阻止した。よろめく彼を尻目に金豚きょーは続けて叫ぶ
金豚きょー「らっだぁ!!今のうちに逃げろ!!」
彼が逃がすかと青い彼の方へ足を進めた瞬間、突然バァン!と大きな音がした。
?「ラダオッ!キョーサンッ!スケダチニキタゾーッ!!」
?「らっだぁっ!きょーさんっ!助太刀に来たよ!」
らっだぁ「っ、あっ、、、みどり、、コンちゃん」
コンタミ「きょーさん!らっだぁっ!怪我がっ、、」
コンタミ「、、、、あの子が暗殺者?、、、へぇ、、可愛い子、、、、だ、、、あれぇ?」
怒りに声が低くなっていた彼が、突然いつもの調子に声を戻した。
緑色「、、?コンチャンどうしたの?」
コンタミ「、、、、ソルくん?」
ソル「ケホッ、、!?、、、、、ぁ、、、」
コンタミに気がついた瞬間、彼はさあっと血の気が引いて行くのを感じた。
コンタミ「やっぱりソルくんだよねぇ、もしかして帰ってきてくれたのぉ?」
ソル「、、、っ、、なん、、、、んなわけ、、」
体を翻し、入ってきた窓に跳び向かう。
金豚きょー「あ、待て!」
ソルは窓から逃げようとしたが、らっだぁの手によって捕まえられてしまった。
ソル「っ、離せやっ!!!」
らっだぁ「こらぁ!逃げちゃダメじゃないっ!」
いつもならこれくらいは余裕で振り解けるソルだが、紺色の彼を目にして焦りが勝り、思うように拘束が解けなかった。
コンタミ「ソルくんダメじゃなぁい、逃げようとするだなんてぇ」
ソル「っ、、、、」
コツコツと音を立て、彼が近づいてくる。そしてすぐ目の前に来たかと思うと、すっと手をソルの頬に持っていき、彼の頬を優しく撫でた。だが、それでさえソルは嫌なのか、青ざめた顔で今にも泣きそうだった。
らっだぁ「、、、っ、暴れないでよ〜、、あ、もしかしてこの子がコンちゃんの弟?」
コンタミ「そうだよぉ俺の大事な大事な大事な可愛い弟だよぉ」
ソル「違う!!!お前の弟なんかじゃない!!!」
コンタミ「、、、、何が違うの?」
ニコニコとしていたコンタミの表情が変わった。冷たく鋭いその視線は周りの気温さえ下げてしまう。彼が目を細めた瞬間、彼の周り全体の空気がガラッと変わり、とてつもなく冷たい空気が運営とソルの肌にグサグサと突き刺さった。
ソル「っ、、、」
ソルなんて息を吸う事さえ苦しそうだ。
コンタミ「ソルくんは俺の弟でしょぉ?何勝手に違うって言ってるのかなぁ?俺は縁を切った覚えなんて一切無いんだけどねぇ」
ソル「っ、、、あの時、、ちゃんと殺しておけば良かった、、」
コンタミ「、、、ふふっ、ちゃんと確認しなかったんだねぇ。まぁそう言う所が浅はかで、愚かで可愛いらしいよねぇ」
ソル「っ、、、、、、」
悔しい、とでも言うようにグッと彼の顔が歪む。
らっだぁ「、、で、結局この子どうするの?」
金豚きょー「、、、、っだぁー、、、、まぁ、コンちゃんに、任せるしかないやろ」
コンタミ「もちろん俺の部屋で過ごして貰うよ!」
ソル「、、、は、、?」
コンタミ「当たり前でしょぉ?他の部屋にソルを入れちゃうと容易に逃げられちゃうじゃなぁい」
ソル「、、せよ、、」
コンタミ「ん〜?なんて言ったのぉ?」
ソル「んでだよっ!!殺せよっ!!俺は暗殺者だぞ!?総統を狙ったんだ!!なんで殺そうとしないんだよ!!!」
コンタミ「、、、、はぁ?」
ソル「っ、、」
冷たい声と視線にビクリと体が跳ねる。
コンタミ「俺の大切な大切な可愛い弟を、なんで殺さなきゃいけないの?」
ソル「逆になんで殺す選択肢が無いんだよ!!」
コンタミ「わがままばっかり言わないのぉ。、、、も〜、、ちょっとの間深淵で眠っててぇ?」
ソル「!!!やっ、、いやだ!!!お、、お兄ちゃん!!」
そう言うと同時に、らっだぁの腕からいとも簡単にするりと抜け、コンタミに抱き着いた。
コンタミ「、、、、ふふっ、も〜なにぃ?急に可愛くなっちゃってぇ」
ソル「し、、深淵はやだ、、深淵だけは、、、」
震える体を隠すようにぎゅうっと強く抱きついたソルをコンタミは嬉しそうににこにこ見つめながら抱き締めた。
らっだぁ「あららぁ、、、まぁ、、深淵は誰でも怖いよねぇ」
金豚きょー「、、1回ひょこっと入ったこと、、あった、、けど、まじ、、で、キモかったわ」
緑色「ん。もう入りたくないトラウマ」
レウクラウド「うわぁ、、可哀想な弟くん、、、きょーさんは医務室にいこうか、取り敢えず」
金豚きょー「、、、おう、、」
コンタミ「でもねぇ、許せないものは許せないんだよぉ。」
ソル「、、っ、、ぁ、、」
ぐるんっと視界が暗転していくのを感じた。
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ソル「、、、、ぁ、、?」
コンタミ「あっ!ソルくん起きたぁ?」
ソル「、、に、、さん、、?」
目を覚ますとそこは薄暗くてジメッとした陰湿な空気が漂う場所だった。尋問用?の椅子に座っていたが、何故か手枷などは付けられていなかった。逃げようとは思ったが、目の前にはあの彼が居る。逃げたところで、、という思考で逃げるのはやめた。
コンタミ「ここは運営国の地下牢だよ〜いやぁ、今すぐにでも俺の部屋に連れていきたかったんだけどさぁ、皆が聞きたいことがあるって言うからぁ、、」
らっだぁ「コンちゃーんソルくん起き、、あ!起きたねぇ!みどりー!レウー!!おいよー!」
緑色「ン。」
レウクラウド「はあい」
おいよ「阿呆、そんな大声出さんでも聞こえとるわ。」
らっだぁ「おいよが酷い!!も〜、じゃあ尋問と行きますか!」
コンタミ「正直に答えてねぇ」
ソル「、、」
らっだぁ「まず、ソルくんは何処のお抱えの暗殺者なの?」
ソル「、、、、」
ー目の前の彼はむっと顔を顰めているだけで、何も喋ろうとしない。
コンタミ「ソルくん答えてくれないと困るんだよぉ、」
ソル「、、困るって?何が?」
らっだぁ「ソルくんを拷問して殺すことになっちゃう。」
ソル「、、ふーん。じゃあ拷問でもなんでもすればいい。依頼に失敗してここに居るのだからもう死んだも同然。肉体的に死ぬことに変わりはないなら俺はそれで良い。」
おいよ「べらべら喋る口やなぁ、いらん事吐いてないでさっさと重要事項を吐かんかい。」
ソル「、、重要事項を吐くも何もお前らに喋ることなど何も無い。」
コンタミ「ねぇソルくん」
《ビクッ》
突然ソルの手を取り目の前にしゃがんできた彼にソルは驚き体が跳ねる。
コンタミ「ねぇソルくん。ちゃんと言ってくれないと困るんだよ。ね?お願い。」
綺麗な顔でにこりと笑う彼に、ソルはぴくりと眉を動かす。
ソル「、、吐くもんなんてほんまにあらへん。」
コンタミ「どうして?」
ソル「俺はお抱えやない。俺が何かに縛られる事を嫌うんはにぃさんも知っとるやろ?」
コンタミ「、、うん。そうだねぇ。」
ソル「俺は依頼が来たから動いただけや。それ以上それ以下でもないもん。」
コンタミ「、、そっかぁ、、じゃあ何処の国がソルに依頼してきたか分かる?」
ソル「、、知らん」
コンタミ「、、、、ほんとにぃ?」
ソル「知らんもんは知らん」
コンタミ「ソルくん。嘘ついたら駄目だよぉ?」
ソル「、、、嘘、、」
ーボソッと呟く彼は、何かを考えるような素振りをしたが、直ぐにまた虚ろな目をして思考を放棄したような顔をした。
ソル「別に、、嘘なんてついてないよ。」
コンタミ「、、今嘘ついたねぇ。」
コンタミ「ソルくんは俺にほんとに嘘つく時は可愛い喋り方じゃ無くなるから。俺は知ってるよぉ」
ソル「、、執拗い、兄さん。」
コンタミ「ごめんねぇ?でも、聞かないといけないんだよぉ。我らが総統が欲しいって言ってるからねぇ。ソルくんが持ってる情報」
ソル「、、、めんどい、、」
コンタミ「ソルくんが話したくないのは、暗殺者のポリシーに反するからでしょう?」
ソル「、、、、なんで、」
コンタミ「なんで分かったのかって?」
ソル「、、ぅ、、ん」
コンタミ「ソルくんのことはなんでもわかるよぉ。ソルくんの事はね。」
ーするりと手を頬に当て、優しく撫でる彼にソルは無意識に頬を擦り寄せる。
緑色「エ、カワイイ、」
おいよ「みどりくん!?」
コンタミ「あ、じゃあソルくん。こうしよう?教えてくれたら殺してあげる」
ソル「!、、、ええの?」
おいよ「ちょっ、おい!コンタミさん!」
らっだぁ「おいよ、取り敢えず聞いておこう」
コンタミ「うん!俺が殺してあげる」
ソル「ほんま、?う、嘘は嫌やで、?」
コンタミ「ほんとほんと!俺が嘘ついたことある?」
ソル「、、、、うーん、、、な、、無い、、?分かんない、」
コンタミ「うーんじゃあまぁ信じてよ!それで?何処の国が依頼してきたの?」
ソル「、、う、、、、、あぅ、、、、、、、、、、っ、、、、D、、国、、」
コンタミ「、、D国ね、みどりくん情報収集お願い出来る?」
緑色「ん。マカセテ」
コンタミ「ありがとう〜」
コンタミ「ソルくんもありがとうね」
ソル「、、、、ん、、」
ぽんぽんと優しい手つきで頭を撫でられた。誰かの温かみに触れるのは久々だった為、何処かくすぐったかった。
コンタミ「らっだぁ〜まだ何か聞くことある?」
らっだぁ「、、、あっ、うん。ソルくんが知ってる俺達の情報と、D国の情報を出して欲しいの。」
コンタミ「だって、ソルくん」
ソル「、、ん、、、ぅ、、ん?」
コンタミ「じゃあまずは運営国について知ってることを話してくれる?」
ソル「、、あんまり、わからんけど、、限りなく白に近い存在の国、って言うのは、知っとった。」
コンタミ「限りなく白に近い存在の国?」
ソル「ん。運営国は、人体実験とか、麻薬売買とかの人道に反することは一切したことが無いって言うのと、異種族国家で、人間よりも戦闘力や回復力が高いから、戦力はどこの国よりも遥かに上回るが、平和を好む国だって言うのは、聞いてた。総統が、特に平和主義者で、温厚で優しい人だっていうのも、聞いてた。」
らっだぁ「ふ〜ん、、」
ソル「、、だから、運営国の総統の暗殺依頼を受けた時は、なんでだろうって思ったの。」
ソル「運営国の総統は良い人。だから消す理由が分からなかった。でも、暗殺者の俺からしたら、そんなのどうでもよかった。良い悪いで判断するほど俺は優れてない。依頼されたのならそれをこなすだけ。死んだら死んだでその時はその時だから。この世界の数少ない良い人を消すのは正直気が引けたし、疑問には思ったけど、断る理由もなかったから。それでここに来た。平和主義国なのに、実力派主義国だと言われていたから印象強くて記憶にはあった。だから、総統含め幹部が強いのは知ってた。ここの人達を侮ってた訳では無かったけど、あの黄色い人は、強かった。」
コンタミ「きょーさんのことだね」
ソル「、ん。多分その人。あの人、結構な怪我を負って息絶え絶えに話してたけど、それでも、攻撃の速度とか、行動の速度とか、思考回路の速さはほとんど変わらなかった。驚いた。怪我させちゃった俺が言うことでは無いけど、強かったし、手練なんだなぁって思った。流石、実力派主義国の2番手。ちゃんと総統を守ろうって言う気が伺えた。というか、顔で本気度が伝わったけど。俺が総統の方をチラ見する度に直ぐに守りに入れるような体勢を取ろうとしてたもん。ギリギリで闘ってるのにね。あ、あと、焦ってたのに、戦い方はブレなかったのは、普通にすごいなって思ったよ。あと、俺がもう1個あの人ですごいなって思ったのが、あの人、色盲なのにちゃんと見えてるんだって所。戦場において、戦いの場において、この戦争時代において、色が分からないって言うのは、正直いって致命傷。でも、あの人は大きなハンデを背負ってても強かった。それでいて、運営国の2番手で、総統を支え、大勢の部下を持つ書記長の座に座ってる。その事実を見た時、正直驚いた。色が見えてないのにここまで戦えるんだ、ここまで、生きてきたんだって。あと、俺に怪我を負わせたのは、コンタミ兄さんを除いてあの人が久々だった。」
コンタミ「、、そっかぁ、色盲なのは何処で気がついたの?」
ソル「、、戦ってる時。俺が投げたナイフが見えてない時があった。俺の投げナイフは特徴があって、ある一定の角度から投げると部屋の壁の色と同系色になるの。でも普通なら見えるもの。速度的には一般人には見えないかもしれないけれど、あの人は違う。それで、一瞬見失ったような素振りをしてたから、もしかしたらって思って。途中からは本格的に色盲なんだってわかったよ。」
らっだぁ「ソルくんは俺達の何処まで知ってるの?」
ソル「、、、、」
何かに怪訝な顔をする彼にらっだぁは問う。
らっだぁ「なにぃ?急にあからさまに不機嫌になるじゃん」
ソル「、、、ソルくんって呼ぶな気持ち悪い。お前とかあんたとかで良いだろ」
らっだぁ「酷い!愛を込めただけなのに!」
ソル「込めてくんじゃねぇよ。要らねぇよ愛なんて」
コンタミ「ソルくん、そんな酷いこと言わないの。」
ソル「、、ぅ、、でも、」
コンタミ「でもじゃないの。わかった?」
ソル「、、ん。」
コンタミ「ほら、らっだぁにごめんなさいは?」
ソル「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、ごめんなさい」
らっだぁ「すごい悩むじゃん」
ソル「、、ごめんね、?」
らっだぁ「、、、可愛いから許すか。」
おいよ「、、、おい。らっだぁは判断軽すぎんねん。死にかけたんやぞ?てか生かす理由もないし。殺せよ。」
コンタミ「おいよさんそれはちょっと俺が許せないかなぁ、」
おいよ「兄弟でも、それ相応の対応っていうもんがあるんじゃねぇの?」
コンタミ「、、、俺はねぇ、踏み入ってくる人が嫌いなんだぁ。探し続けて9年ぶりにやっと会えた弟に、それ相応の対応?きょーさんは俺が治すし、らっだぁも俺が治す。ソルくんが戦ってた時に壊れた箇所はひとつも無いし、ソルくんだって怪我を負ってる。ただ依頼を受けただけなのにね?可哀想だと思わない?ソルくんまだ13歳なのにねぇ」
おいよ「え、じゅ、13歳、?」
コンタミ「そうだよぉ?ソルくんブーツの厚底で身長を盛ってるだけだよ。」
おいよ「えっ、まじで?ちょっ、、」
ソル「んなっ、、何すんねん!」
地下牢の鉄格子の扉に寄りかかって不機嫌そうに話していた彼は驚いたような顔をしてソルを突然持ち上げた。
おいよ「えっ、、かっっる!!、、、え、ま??、、びっくりしたわ、、」
ソル「おっ、、降ろせや!ばか!!」
おいよ「んだとゴラァ!!らっだぁよりは頭ええわ!!」
らっだぁ「なんで俺なの!?」
おいよ「は〜、こんな軽い奴がきょーさんを、、、逆に凄いな、、」
ソル「おっ、、おろせっ、、おろせぇ、」
おいよ「なんでそんなペショペショすんねん」
ソル「してないもん、、おろせ、」
コンタミ「ほら、おいよさん。ソルくん俺に頂戴」
おいよ「おうよ。」
コンタミ「よしよし、ソルくん怖かったねぇ、」
ソル「俺は軽くないもん、、、、っあ”ぅ、、」
コンタミ「、、?どうしたの?」
ソル「っだ、、」
コンタミ「、、あ、ソルくん腹部撃たれたんだっけ?」
ソル「っ〜、、、なんで、痛むん、、」
コンタミ「え?」
ソル「さっ、さっきまで、い、痛くなかった、、なん、なんで?」
コンタミ「、、、アドレナリンにしても効きすぎじゃない?」
ソル「あ、あどれ、、?」
コンタミ「ううん。なんでもないよ。」
そう言いながらぎゅっと抱きしめ、彼の顔を隠すように頭を撫でる。
ソル「あっ、、ぅ、、」
コンタミ「さっき処置はしてるから、、、じゃあ俺はソルくんを部屋に連れていくとするね」
らっだぁ「あ、途中まで着いていくよ。」
コンタミ「ありがとう〜」
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コンタミ「じゃーん!ここが俺の部屋だよぉ。」
ソルは痛む体を撫でられながらコンタミに抱かれて部屋に連れて行かれた。もちろん逃げ出す可能性を考慮して他4人の運営達が彼らの後ろに着いている。
ソル「、、、ん、、。」
コンタミの部屋は簡単に言うと綺麗だった。シンプルが好きなのか、小物があまり置いてなく、簡素な部屋だった。
コンタミ「、、、ねぇソルくん。」
ソル「、、なに」
コンタミ「もし逃げ出してもレウさんとみどりくんの能力を使って絶対に捕まえて貰うけど、、、」
コンタミ「捕まえた暁には、、、、、1週間は深淵があると思ってね」
ソル「、、、、っ、、ぁ」
目のハイライトを消しにこりと笑うコンタミを見て、ソルはまた血の気が引いていくのを感じた。これまでに無かった恐怖が脳を支配して、思うように体が動かなくなる。
コンタミ「、、、ふふっ、、ほら、入るよぉ?」
ソル「、、、う、、ん、、」
怯えるようなソルの様子にコンタミは少し嬉しそうに笑い、彼は1歩、また1歩と部屋に足を踏み入れる。本当は今にも逃げ出したかった。優しく抱く腕から逃れ、走り出したかった。この部屋に完全に入ってしまえば、もう二度と逃げれない、そんな気がしたからだ。
コンタミ「はい、これでソルくんは俺の部屋から抜け出せなくなっちゃったねぇ」
抱いた状態でソルに擦り寄るコンタミは、同時にソルの頭を優しく撫でる。
ソル「っ、、」
彼はそれが恥ずかしかったのかボンッと言う効果音が付きそうな程、急に眉を下げ、顔を真っ赤にして少し目に涙を浮かべた。
コンタミ「えぇ〜、、何その顔、、可愛すぎるんですけどぉ、、」
ボソッと呟いたコンタミの言葉は先程の彼の行動で困惑していたソルの耳には届いていなかった。
コンタミ「、、それじゃあ皆ここまで着いてきてくれてありがとねぇ。あ、みどりくんはまだここに残ってて欲しいなぁ」
らっだぁ「あーい。もう逃がしちゃだめだよー」
金豚きょー「なんかあったら呼んでなーコンちゃん」
レウクラウド「はーい。コンちゃん頑張ってね。」
緑色「ん。」
コンタミ「はーい。皆ありがとねぇ〜」
コンタミ「、、、よし、、みどりくんベットのところに結界張ってくれる?」
緑色「結界?、、、コレでイイ?」
コンタミ「ありがとう〜」
コンタミ「じゃあソルくんベットの上に乗せるからねぇ?」
ソル「、、、、ん。」
コンタミ「よーしいい子だねぇ」
ソル「にぃさっ、、、、、、、、、、っ!?」
先程まで抱かれていた為、彼の体温が消えたのが怖かったのか咄嗟に手を伸ばした。その際、その結界に少し触れてしまったのか、数秒後にバチッと手に電流が流れた。反射でソルは手を隠しが何が起きたか分からない顔をしていた。するとそれを見たコンタミはクスクスと笑い、にこにこしながら
コンタミ「あぁ、そこから出られるとは思わないでねぇ?無理に出ようとすると死んじゃうよぉ」
と言った。あまりの目の本気度にソルの背中は凍りつく。
ソル「お前、、、な、何がしたいねん、、、」
ソルはキッとコンタミを睨みつけた。
コンタミ「、、、、お前?」
ソル「っ、、、こ、コンタミ、兄さん、、、」
コンタミ「ふふっ」
コンタミ「それじゃあ、怪我を治していこうねぇ」
ソル「っう、、」
コンタミ「はいはい、暴れないのぉ。服脱いでいこうねぇ」
ソル「ぅ、ん、」
コンタミ「ソルくん、筋肉痛付いたねぇ。まだまだ薄いけどぉ」
ソル「うぅ、、頑張った、、方やもん、、」
コンタミ「、、そうだねぇ、頑張ったねぇ、、、、、」
ソル「、、に、、い、、さん、、?」
コンタミ「昔と、、逆だなぁ、、」
ソル「!!」
ーはっとしたような顔をしたソルはみるみる顔が青ざめていく。殺される事について恐怖している訳では無いにしろ、過去の情景が脳裏に走って体が震える
コンタミ「、、ふふっ、、、、かぁわいぃ、、、」
ー彼は青ざめた顔をして震えるソルの頬や胸から腹部へと撫でるように触る
ソル「っ、、ふ、、ぅ、、」
コンタミ「、、じゃあ1回傷口に消毒しよっか」
ソル「、、、別に、、放置、、して、くれれば、、かってに、、」
コンタミ「勝手に治るって?そんなわけないじゃない。この手の傷口は膿んじゃうんだから。」
ソル「、、膿む、、?」
コンタミ「うん。傷口からバイ菌が入ってきちゃって、ここがぐじゅぐじゅになっちゃうんだよ。」
ソル「バイ菌、?ぐじゅぐじゅ、?、、なにそれ、、気持ち悪い、、」
コンタミ「でしょう?だからちゃぁんと治療しよう?」
ソル「、、うん。」
コンタミ「ほら、じっとしててねぇ?」
ソル「うん、、、ぅ、、、っづぅ、、」
コンタミ「ほら、がまんがまん。ソルくんなら出来るでしょう?」
ソル「うっ、、ぅ、、」
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この日から、ソルの監禁生活は始まった。
だが、暴力を振られるわけでも無く、復讐と称して何かをされる訳でもなく、ただただ一日中ベッドの上に居させられるだけだった。張ってある膜に触れば電流が流れ、数分間動けなくなる。そしてそれを見たコンタミににこにことされる。そんなことを繰り返していると一日が経っている。そして夜になったらコンタミが部屋に来て頭を撫でてソルが寝るのを確認してから部屋を出ていく。ただそれだけの日々。
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1週間くらいたったある日
ソル「、、コンタミ兄さんは、何がしたいん、、?」
コンタミ「ん〜?」
ソル「俺をここにいさせたところで、何も、ないやん」
コンタミ「あるよぉ?というか、逃がす意味なんて無いし。」
ソル「、、、殺そうとした事、、やっぱり怒ってるやんな、?」
コンタミ「もちろん。」
ソル「、、、、、。」
コンタミ「残念だったねぇ、完全に殺せなくて。あの時殺せてたら、ソルくんは自由だったのにねぇ?」
ソル「、、、そういえば、俺を殺してくれるって言う件はどうなったん」
コンタミ「え?殺さないけど?」
ソル「、、、、、兄さん、嘘つきや、俺の事、殺してくれるって、言うたのに、」
コンタミ「、、、、あははっ!可愛いなぁ、うちのソルくんは。」
この日はこんな会話をして一日が終わった。
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ー時が流れたある日の事ー
コンタミ「ソルくんは可哀想だねぇ。でも、そこが可愛いんだよねぇ。」
ソルのさらりとした髪を手に掛けながらコンタミは寝ているソルの頭を撫でる。
らっだぁ「コンちゃんも通だよねぇ。」
コンタミ「!おはよぉ、らっだぁ。」
らっだぁ「おはよ。こんちゃん。ソルくんはまだ寝てるの?」
コンタミ「もうぐっすり!見てよこの可愛いお顔!最高じゃなぁい?」
緑色「ウン、可愛い。写真撮ったから後で現像してあげるね。」
コンタミ「みどりくん!ありがとう!」
緑色「俺もソルクンの写真いっぱいモテテ嬉しい。」
らっだぁ「みどり、お前、、」
緑色「ナニ?ラダオクン。」
コンタミ「もうじゃんじゃん撮ってよぉ〜。それで俺にちょうだい?」
緑色「モチロン」
ソル「んんっ、、」
コンタミ「あ、ソルくんが起きそう」
ソル「ん、、、に、しゃん、、?」
コンタミ「やだぁうちの子超可愛い〜、、、」
ソル「ん、、、なん、、?」
コンタミ「なんでもないよぉ〜!おはよぉソルくん。」
ソル「、、、んぅ、、。」
レウクラウド「あ、ソルくん起きそう?ご飯持ってこようか?」
コンタミ「あ、レウさんおはよぉ〜お願い出来る〜?」
レウクラウド「はぁい。ちょっとまっててねぇ〜。」
こんな感じで、運営はたまにソルの部屋に集まっては何かと話をしていた。だが、彼には結界が阻害しているのか、そのせいでよく聞こえないため、話の内容を理解することは出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある日突然、彼が問うた。
コンタミ「ねぇソルくん。俺ねぇ、ソルくんの一喜一憂、喜怒哀楽の表情が好きなんだよねぇ」
ソル「ふーん、、」
コンタミ「ねぇソルくん。ソルくんは俺がどんなことしたら泣くの?どんな事したら怒ってくれる?どんな事したら笑ってくれるの?」
ソル「、、、さぁ。わかんない。」
緑色「ソルくんの笑うとこミテミタイナァ」
ソル「!?、、、情報室長さんか、、びっくりした、、」
緑色「みどりくんって呼んで」
ソル「嫌です。」
緑色「、、、ナンデ」
むっと頬を膨らませ、眉を顰めながら怒り口調で話す。
ソル「俺そんな貴方と親しくないもん。だいたい、俺捕虜の身だし、身分があるでしょ身分が」
緑色「じゃあ命令ネ!!」
ソル「はぁ!?ずる!!」
コンタミ「ちょっとぉ、仲良くならないでよぉ、」
ソル「どこも仲良くないやろ!!兄さん!」
緑色「ソル君ひどいヨォ、、、、」
コンタミ「ソルくんあんまりひどいこと言わないの。」
ソル「うぅ、、でも、、」
コンタミ「返事は?」
ソル「はぁい、、、」
コンタミ「仲良くできるよね?」
ソル「、、、ん、、」
緑色「じゃあ名前の呼び方カラ変えヨウ!」
ソル「、、、みど、り、、くん」
緑色「、、、ふふん!ヨロシク!ソルくん!」
ソル「、、、うぅ、、」
コンタミ「よく出来ました」
緑色「ヨシヨーシ」
ソル「あぅ、、、」
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ー黄色の彼がお話をしに来たようですー
緑色「ソルくんソルくん。起キテ」
ソル「うぅん、、、ぁ、、?、、、、みど、りぃ、、、くん、、」
緑色「、、フフン!正解!」
ソル「朝から、どしたの、?」
緑色「きょーさんがお話したいんだってさ」
ソル「、、、黄色の、人、?」
緑色「ソウ。ソルくんが、凄く褒メテタ人」
ソル「、、、治ったんや、、」
緑色「ウン。ダイブ回復シタヨ。」
ソル「、、話、なら、勝手に、してくれれば、ええんに、、」
緑色「ソレハダメナンダヨォ。コンちゃんに殺サレチャウ。」
ソル「、、、それで、?なんで、みどり、、くんが傍に着くん、?」
緑色「きょーさんがソルくん二、万が一デ手を出サナイヨウニスルタメダヨ」
ソル「、、、なる、ほどなぁ、、」
緑色「それで、入レテモ、大丈夫?」
ソル「うん。大丈夫」
金豚きょー「よぉ。暗殺者」
ソル「、、久しぶりやな。」
金豚きょー「お前、みどりからある程度聞いとるが、コンちゃんにここに閉じ込められてるんやってな。」
ソル「、、、それがなんだ?」
金豚きょー「ふはっw哀れやなぁwここでもなんて、、可哀想な奴」
ソル「、、、、あぁ?」
金豚きょー「それで?お前はずっと兄に従ってここにおるんやろ?」
ソル「、、、」
金豚きょー「はははっw逃げ出さないなんて随分いい子ちゃんなんやなぁw」
ソル「、、、何が言いたい。」
金豚きょー「別に?なんも言いたいことは無いで?只々、哀れな子やなぁって思っただけやで。」
ソル「それだけやないやろ。」
金豚きょー「、、、俺に怪我を負わせたのは運営を除いてお前が久々や。やから少々驚いてな。それが癪でな。からかってやったらどんな顔するか見てやろうと思ってな。」
ソル「はっ、悪趣味な奴。」
金豚きょー「でもお前眉ぴくりとも動かさんからおもんないわ。子供やって聞いたからもうちょっといい反応を期待しててんけどなぁ。」
ソル「そんな事に期待しないでもらえるか?無駄だろ」
金豚きょー「まぁそんなことはええねん。お前元bee国の実験体なんやってな。」
ソル「!?、、、、誰が、、そんなこと、、」
金豚きょー「コンちゃんが言うてたで。」
ソル「なっ、、」
金豚きょー「はははっwやっと眉が動いたなぁ、これが見たかってん。」
ソル「、、、なんだてめぇ、、」
金豚きょー「、可哀想な奴。怖かったやろ。十分痛かったんちゃうんか」
ソル「、、、、別に、」
金豚きょー「あそこはイカれとるって言う報告が潜入したら民から何件も来てる。中には研究員に紛れてその実験を間近で見た奴もいる。内容はあらかた知っとる。」
ソル「、、、なんでそれを俺に言う。」
金豚きょー「はいはい。聞かない聞かない」
ソル「なっ、抱きついてくるなっ!」
金豚きょー「bee国の話しだした時から体が僅かに震えてんねん。どう考えてもトラウマ抱えとるやろ?」
ソル「、、だからなんだ、お前になんの関係があるんだ」
金豚きょー「俺も昔そこの実験体やってん。やから、研究内容は違えど被検体の恐怖の気持ちは痛いくらいに分かるんや。俺が色盲になったのも、実験が原因やったし。」
ソル「、、、、、、」
金豚きょー「俺はなぁ、視覚の研究のせいで色覚を失ってん。お前は、大丈夫か?」
ソル「、、、おれ、、は、、」
金豚きょー「まぁ、無理に話せとは言わん。大丈夫や。辛いことをわざわざ聞きだそうとは思わん。でもな、もし話してくれるんやったら俺は聞くで。」
ソル「、、おれは、、おれ、、、ぅ、、」
金豚きょー「、、、、、ごめんな、ごめん、嫌なこと思い出させたな。すまん、」
ソル「、、俺は、、痛覚が鈍ってるん、、感覚の研究、で、やから、痛覚とか、そこら辺が、脳に来るの遅いねん、、怪我してるのは分かるんやけど、痛いのは、遅いん、」
金豚きょー「、、そうなんや、、辛かったなぁ、、頑張ったな、」
ソル「、、んーん、俺よりも、辛い子はいっぱいおるから、俺は、、そこ、まで、、俺は、あの子みたいに、死に際に立った訳じゃないから、」
金豚きょー「、、あの子?」
ソル「、、俺と同じで、感覚の研究を受けてた子。俺とあの子は、感覚と、聴覚、味覚の3つをする珍しい形の研究をされてたから、ペアとして動いてたん。やから、、よう記憶にある。俺と一緒に、逃げたから、もう研究は受けてないはず。逃げる途中で別れたから、もう何処にいるかは分からないけど、、」
金豚きょー「、、そうやったんか、、んなら、その子も探そか、」
ソル「んーん、大丈夫。あの子は沢山の人に愛される性格やから、きっともう幸せを掴んでるよ。それに、俺なんかが居たらあの時の記憶が蘇ってまうやろうから、それは可哀想や、やから、探してくれないで大丈夫。」
金豚きょー「、、そうか、、」
ソル「うん。」
金豚きょー「言うのは嫌やろうけど、どんな研究されてたか、聞いてもええか?」
ソル「、、、俺は、ーーーーーーー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソル「、って言う、感じ」
金豚きょー「、、そうやったんや、、、幼い奴になんて事を、、、、辛かったな、、」
ソル「、、、、、べつ、に、、」
金豚きょー「怖かったよなぁ、、痛かったよな、、大丈夫。大丈夫やで。泣いてもええんや、ここにはあいつらみたいな奴らも、彼奴らも居らんから、」
ソル「、、、うぁあ、、、、ひっ、、ぅ、、」
金豚きょー「、、ごめんな、ごめん。」
ーサラリとした髪を優しく撫でながら、震える小さな体をキュッと抱き締める。
体温が低い、本当に弱っている状態なんだ、そう思ったのは、きっと気の所為じゃない。直感だけど、な。
ソル「、、ぐすっ、、、ひっ、ぅ、、、おにーさんは、、?なん、あった、、?」
金豚きょー「俺はなぁ、、」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
金豚きょー「、、って、感じやなぁ、、」
ソル「、、、そっか、、おにーさんも、辛かったね、、」
金豚きょー「、、、ありがとうなぁ、、」
ソル「、、ん、、」
金豚きょー「、、、、なぁソル。聞きたい事があんねんけど、ここに来させたのって、ほんまはbee国の奴らなんちゃうん。」
ソル「、、ぇ、、?」
金豚きょー「吐いてくれや。有益な情報が欲しいねん。確実な。教えてくれたら、俺らが全部破壊したるからさ、教えてくれんか。」
ソル「、、、っ、違う、、bee国は、、確かに、、依頼してきた。でも、bee国の依頼内容は、この国の人ら目当てじゃない。他の国やった、やから、違う。、、、違う、、」
金豚きょー「なぁソル。俺の名前を呼んでみてや。」
ソル「、、なんでや、、?」
金豚きょー「ええから。」
ソル「、、、、き、、、、、、、、、ぅう、、、、ぁ、、ケホッケホッ」
金豚きょー「、、本当は、攫ってきて欲しいって書かれてたんちゃうん。俺と、もう1人誰か。」
ソル「、、、、、、」
金豚きょー「なぁソル。俺らが仕返ししたるから、言うてみぃや、正直にさ」
ソル「、、、、う、、ぁ、、ぁう、、、」
金豚きょー「、、そうよな、あの国では他の人に情報をばらすと重罰が課せられとったもんな、対象の名前でも、国の名前でも、なんでも。入って1番初めに叩き込まれる残酷無惨で悲痛な事やったから、やから、トラウマで話す物も話せんよな、苦しいな、」
ソル「、、あ、、ぅ、、」
金豚きょー「ごめん、ごめんなぁ、、でも、必要やねん、ソルの持ってる情報が、俺らには」
ーベッドに座り、震える彼を膝に乗せ、優しく抱き締める。涙をポロポロと流す彼の姿はあの無惨な暗殺者の姿とは程遠く、これが本来の彼なんだと改めて認識した。泣く姿に幼さが消えていない事が、唯一の救いかもしれない。そう思った。
ソル「、、ごめんなさい、、ごめんなさぃ、、」
ソル「ほんとは、連れて来て欲しいって、来てた、きょ、さんと、もう2人、頼まれ、てた」
ソル「でも、連れて、来れる程、俺は強くなかった、から、断った、、でも、、、でも、、」
金豚きょー「bee国の依頼は命令と変わらんから、来てしもたんやろ?」
ソル「、、、う、、、ぅん、、bee国からの依頼で、運営国の書記長、金豚、きょー、含め3人を連れて来て欲しいって、書いてあった、、、でも、でも、D国から、来てたのも、ホントで、、、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、、知ってたの、ほんとは、、あの人は、、総統のあの人は、優しいって、知ってたの、誰よりも、優しくて、民思いだって、知ってた、、総統だけじゃない、ここの人達が、優しいのも、知ってた。だから、ほんとは、ほんとは、、きたくなんてなかったの、俺は、強くないけれど、それでも、怪我をさせてまう。そう思ったら、ほんとは、怖くて、、直接会ったことは無いけれど、優しい人たちに怪我を負わせること程怖いものはないから、、。優しい人たちが、研究所で息絶えていく場面を、嫌という程見て来たから、、だから、、、だから、、、ほんとは、、来たくなかった、でも、体が、言うこと、聞かなくて、、」
金豚きょー「、、よく言ったな。偉かったな。」
ソル「ぅ、、うぁぁあ、、、」
ーポロポロと涙を零し声を上げて泣く彼の姿はまさに子供で、少しだけ安心した。
金豚きょー「よく言った。あとは俺らに任せろ。」
金豚きょー「みどり、ソルのこと頼んだで。」
緑色「ウン。モチロン。」
金豚きょー「絶対に潰してやる。ぶっ潰す大義名分は手に入れた。ソル!待っててくれや」
ソル「きょ、さ、、」
金豚きょー「元実験体舐めんなよぉ?あそこの構造は全部頭(ここ)にはいってんねん。」
ソル「、、い、、いって、らっしゃい、、、きっ、気をつけてっ、、」
金豚きょー「おう!」
緑色「じゃあソルくん。俺とお話しよう」
ソル「うん、」
ー黄色の彼は扉がしまって完全に見えなくなるまでこちらに優しく笑いかけてくれていた。
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緑色「ーーデネ、こんな事ガアッテ、、」
ソル「そうなんや、、凄いなぁ、情報室長は、、」
緑色「フフん、トーゼン!」
ソル「、、ふふっ」
緑色「!エヘへ」
《コンコン》
ら民「緑色さん!コンタミさんの部屋にいたんだ!ソルくんとお喋りの最中申し訳ないけど、お仕事のお時間だよ!」
緑色「、、、ジャア、俺モ仕事二行クネ」
ソル「行ってらっしゃい、頑張って、、」
緑色「ウン!」
ら民「ソルくん!後でおやつ持ってくるね!」
ソル「、、おやつ、?」
ら民「うん!運営国のパティシエは世界最高峰なんだ!世界最高のパティシエが作るクッキーは美味しいんだから!後で持って来るね!」
ソル「、、あ、、ありがとう、ごさいます、、」
ら民「敬語なんて使わないでいいよ!」
ソル「、、あり、がとう、、?」
ら民「ふふっ!絶対に持って来るから!待っててね!」
ソル「あ、、うん!」
ソル「いって、らっしゃい」
ら民「、、うん!行ってきます!」
緑色「行ッテクルネ、ソルくん」
ー緑色の彼も、ら民と名乗る𓏸𓏸という彼も、扉が完全に閉まるまで優しい表情でこちらを見てくれていた。𓏸𓏸さんはよく俺に『お菓子』と言うものを持ってきてくれる。美味しい。『おやつ』は、どういう意味なんだろうって思ったけど、『お菓子』と意味は違うのかな、、?
ーーー、、でも、、、どうして、俺なんかに優しくするのだろう。ここの人達は、あまりにも優しい。
そんなことを思いながら、俺は横になり目を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー外が騒がしい。そう思って起きたのは、真夜中の2時頃だった。
ソル「ん、、なん、、?」
コンタミ「彼を医療室に運んでて!!!急いで!!!」
ソル「にぃさん、、?どうしたの、、?」
コンタミ「ソルくんっ、、、、っ、ごめん!」
ソル「あっ、、にぃさんっ!」
ーバタンッ 扉を閉める大きな音が部屋に響く。初めて見る兄の焦った顔に放心する彼は目をぱちぱちとさせている。
ソル「、、いって、、しもた、、」
ソル「、、、寝るか、、、」
ーそう言って彼は横になり目を閉じた。
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ー外から誰かが全速力でこちらに来る足音がする。2度目だ
そう思って目を開けるとバンッと扉を乱暴に開ける音がした。
ら民「おい!!!!」
ソル「、、、?」
ら民「ふざけんなよお前!!!!」
ソル「??」
ら民「白々しい顔しやがって!!!お前が金豚きょーさんをあそこに行かせたんだろ!!!」
ソル「、、あ、そこ、?」
ら民「bee国だよ!!お前!金豚きょーさんがあそこで辛い思い出があったのを知っての行動だろ!?この人でなし!!ふざけんじゃねぇ!!!お前のせいで金豚きょーさんはトラウマがぶり返してそのせいで失敗して大怪我負って帰ってきたんだよ!!!らっだぁが居なかったらどうなってたことか!!!」
ソル「、、、きょ、、さん、、が、、?」
ら民「っ、お前なんかが金豚きょーさんの名前呼んでんじゃねぇよ!!!!だから暗殺者は殺そうって言ったのに!!!あの人らは優しすぎたんだよ!!、、なんでこんなやつの言うことなんて聞いたんだ、、、おい!!!聞いてんのか!!!」
ービクッ
ソル「、、ぁ、、、」
ら民「お前も実験所に送り付けてやろうか!!そしたら、金豚きょーさんの気持ちが分かるだろ!!!」
ソル「、、っ、、ぁ、、、、ぅ、、」
ら民「今更ビビってる振りしてんじゃねぇよ!!!無感情の暗殺者のくせに!!!!」
ーゴンッ 鈍い音がする。そう思った時には、俺は起き上がっていたはずなのに、ベッドに横たわっていた。目の前の知らない人は赤く濡れたガラス製のコップを持っていた。きっとそれで殴られたのだろう。
ソル「、、、、、、、、、、、、っ、、ゔ、、」
ー急な痛みが走る。痛覚は日に日に脳に伝わるのが遅くなっている。今回は、怪我が小さいから、早い方ではあるが30秒くらいだろうか。
ら民「はっ、痛そうな演技してんじゃねぇよ。どうせ痛くないんだろ?痛覚がないのは知ってんだ。」
ソル「なん、、」
ら民「この国にいておいて俺たちが知らないとでも?調べは着いてんだ!!だから悔しいんだよ!!!痛みさえあったら、、痛みさえあったら!!!今すぐにでも拷問してやったのに!!!!」
ソル「っ、、ぅ、、」
ージクジクと痛みが脳を侵食すると同時に、頭がガンガンと立て続けで殴られているような感覚がする。痛い。痛い。殴られたところが以外と痛くて、また殴られると思うと、体が強ばって起き上がろうと思えない。
ら民「あっ、おい!!◈◈!!ソルくんに何してんだっ!!」
ーその声とともに扉の前でガシャンッと皿が割れる音がした。気がする。
ら民「𓏸𓏸!こいつが悪いんだよ!!金豚きょーさんは、こいつのせいでっ!!」
ら民「違ぇよ!ソルくんは何も悪くないんだよ!!、、って、、お前、、まさかそれで殴ったのか!?」
ら民「だからなんだよ!!こういう奴は1度殴らねぇとわかんねぇだろ!!」
ら民「、、、何してんだよ!!大丈夫!?今包帯持ってくるからっ、うちのがごめんね、、」
ソル「、、」
ー怖い、みんな、一緒なんだ。みんな、俺の事、嫌う。殴るんだ。結局、人間なんて、あの人達と変わらない。いや、、あの人達が、この人たちと、変わらないのか、、怒りだけで、俺に当たる。快楽で、俺を痛めつける。きっと、みんな変わらない。やさしい人が居る、なんて、嘘だ。そんな人、この世界にいる訳無いんだから。
そう思いながら、赤い何かがじわじわと広がっていく布を横目に、俺は目を閉じた。
ら民「ーー!!ーーーー!!!」
何かを言っているんだろうが、俺にはもう、聞こえない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー疲れきった心を癒すのは、なんだと思う?
俺は
ソル「死ぬこと、、だと、、おも、ぅ、、」
緑色「、、エ、、?」
ソル「、、、、ん、、、、みど、、り、くん、、?、、おは、、よ、」
緑色「ソルくん、今、ナンテ、、?」
ソル「、、?」
緑色「今っ!!ナンテイッタ!?」
ソル「、、?」
緑色「、、、、ソルくん、、ウチノガ、ホントウニ、ごめんネ、、」
ソル「、、どうして、、?」
緑色「ソルくんのこと、殴っちゃッタデショ?、痛かった、、ヨネ、、?」
ソル「、、別に、、慣れてるよ。出来損ないの俺が殴られるのは、至極当然、当たり前、なんて、俺があそこで一番に覚えたことやから。」
緑色「ソルくんは出来損ナイナンカジャナイヨ、、」
ソル「んーん。大丈夫やで、みどりくん。わざわざ慰めてくれんでも。俺は分かってるから。」
緑色「ソルくん、、」
緑色「、、、、ソルくん。怪我は、大丈夫?」
ソル「、、うん。大丈夫やで、誰が治療してくれたん?」
緑色「𓏸𓏸だよ。ら民の。ソルくんノコト、凄く焦りナガラ、連れて来タンダヨ」
ソル「、、さよかぁ、、𓏸𓏸さんに、お礼言わななぁ、、、きょ、さんは?」
緑色「今も集中治療室。」
ソル「、、、そうなんや、、」
緑色「、、言っテオクケド、ソルくんは、ナンにも悪くナイカラネ」
ソル「、、、、、」
緑色「あいつの言っタコトハ信ジナイデイイカラ。ワカッタ?」
ソル「、、大丈夫」
緑色「、、ソルくん、、」
ソル「それで、、今は何時なの?」
緑色「今ハ、午後6時ヲ回ったトコロだヨ。」
ソル「それなら、大体6、7、8、、、19時間、、眠ってたんか」
緑色「あ、ウウン。ソルくんは、3日眠っテタンダヨ」
ソル「、、、ん?」
緑色「3日眠っッテタンダヨ」
ソル「ーえ、、?3日?、、ほ、ほんとに、、言ってる?」
緑色「俺ガ嘘を言うとオモウ?」
ソル「、、いや、、でも、、」
コンタミ「、、あ、ソルくん、起きたのぉ?」
ソル「、、にぃさん、、」
コンタミ「ごめんねぇ、痛かったよねぇ、、うちのら民がごめんねえ、、」
金豚きょー「、、すまんかったな、、ソル、、巻き込んで、しもて、、」
ソル「、、きょーさん!!!」
金豚きょー「怪我させてもうたな、、、ごめんなぁ、、、痛かったやろ、、、、」
ソル「んーん、、きょーさんに、比べたら、俺なんか、、」
金豚きょー「俺はもう治ったから、大丈夫やで。な?天使舐めんなやっ!」
ソル「きょーさん、、ごめんね、、ごめんね、、俺のせいで、、きょーさんが、、ごめんなさい、、ごめんなさい、、」
金豚きょー「、、ソル、、大丈夫やから、ソルのせいやない。やから、泣かんでぇや、、、」
ソル「ひくっ、、ひっく、、、、ごめんなさいっ、、ごめんなさいっ、、きょーさん、、」
コンタミ「あー、、ソルくん、泣かないの〜、、、よしよし、殴られて怖かったんだねぇ、、ごめんねぇ、、うちのが、、」
らっだぁ「ばどー起きたってぇ?、、、ソルくんも起きたんだ!、、、ってなんで泣いてるの?」
コンタミ「あ、それはねぇ、」
金豚きょー「ら民の◈◈がソルのトラウマを掘り返したんや。」
らっだぁ「なるほどねぇ、、、《あーあー、ら民聞こえるー?今きょーさんとソルが目を覚ましたんだけどぉ、とりあえず◈◈に話聞きたいから◈◈だけ来て貰えるー?》これでよし、と。」
ら民「らっだぁ、」
らっだぁ「やっほー◈◈。とりあえず話を聞きたいな。なんでソルを殴ったの?」
ら民「それは、、そいつがきょーさんをbee国に行かせたんだと思って、、」
らっだぁ「ふーん、それで?」
ら民「、、それで、きょーさんが大怪我を負ったから、怒りが込み上げてきて、、つい、、」
らっだぁ「、、ふーん。だって、ソルくん。」
ソル「、、なんっ、俺に、、聞く、、?」
らっだぁ「どうする?許す?許さない?」
ソル「、、、俺にそれを聞かんでぇや、、俺に決定権なんて与えてもなにも無い。らっだぁが決めて、くれや。」
らっだぁ「え〜、、ソルが決めないと意味ないじゃぁん」
らっだぁ「、、じゃあコンちゃんどうする?」
コンタミ「えぇ〜俺ぇ?」
らっだぁ「だって兄でしょぉ?」
コンタミ「うーん、、じゃあ、、取り敢えず追放でいいんじゃなぁい?」
ら民「!!」
らっだぁ「おっ、追放ねぇ」
ら民「ら、らっだぁ!!追放だけはっ、、追放だけは!!」
らっだぁ「、、だって、後先考えずに怒りだけでソルのこと傷つけたんでしょ?そんな判断力の無い子はうちには要らないの。ね、分かるでしょ?」
ら民「、、、そんな、、」
ら民「ここを追い出されたら、何処に行けば、、」
らっだぁ「暗殺者の仕事を専念をすればいいじゃん」
ら民「でもっ、俺にも帰る場所は要るんだよ、、」
ソル「、、、らっ、、らっだぁ、」
らっだぁ「ん〜?なぁに?ソルくん」
ソル「、、、追放までは、しないでも、、」
らっだぁ「だってソルが決めないって言うからぁ」
ソル「それはっ、、でも、そんなに重いなんて思ってなかったんやっ!運営国の所属でらっだぁの部下なんやろ!それやったらっ、身内贔屓があると思うやん、普通、、」
らっだぁ「俺は身内贔屓なんてしないよ。、、それでぇ?それを踏まえて、ソルはどんな罰を下すの?」
ソル「、、、、別に、罰なんてしなくていい。」
ら民「、、え、、」
ソル「ただ、謝って。俺にだって痛覚はあるし、、殴られた時、反応は遅かったと思うけど、ちゃんと痛かった。痛覚の反応が遅れるのは、bee国での人体実験の影響だし、ちゃんと俺も被験者なん。あと、俺はあそこにおった時から大きな音が嫌いなんや。やからおにーさんの声普通に怖かった。暗殺者だからといって感情が無いわけじゃない。やから謝って」
ソル「俺やって、怖い時は怖いし、傷つく時は傷つくんや。、、、、敬愛してる人の名前を呼んだのは、ごめんなさい。」
ら民「、、、お、俺の方こそ、ごめんなさい、、酷いこと言って、すみませんでした、、」
ソル「、、、はい。これでチャラね、それでいいでしょ、らっだ」
らっだぁ「、、、まぁソルがいいって言うなら良いけどさぁ」
らっだぁ「これからはソルの事ちゃんと守るんだよ?わかった?」
ら民「分かった。任せてくれ。」
らっだぁ「、、それでいい?コンちゃん」
コンタミ「、、まぁソルくんの可愛いところが見れたから良いでしょう。◈◈くん。次は無いよ。」
ーニコリと笑う彼の姿を見た一同は、周りの空気の温度が下がっていくのを感じた。
その日はそんな感じで終わった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー数週間という時が経ったある日の早朝、何かの物音で俺は目を覚ました。
ソル「、、、ん、、」
?「!!」
ソル「、、だ、、れ、、?」
ら民「、、、よう、暗殺者」
ソル「、、!!、、◈◈さん、、」
ら民「、、安心しろ。俺は手を出すことはしない。助けられた身だからな。」
ソル「、、、、」
ら民「、、まぁ信じなくてもいい。それだけ覚えていてくれれば。俺達ら民は、俺は、恩は忘れない。だから、害をなすことはしないし、危険な目からは守ってやる。だからといってお前が何かをするというとこはない。普通に過ごしてくれればいい。」
ソル「、、、、𓏸𓏸、さんは、?」
ら民「、、、、𓏸𓏸!!」
ら民「ん。どした?」
ら民「ソルがお呼びだ。」
ら民「どうしたの?ソルくん。◈◈が何かした?」
ソル「んーん、俺が怪我した時、医務室に連れて行ってくれたって聞いた。」
ら民「あぁ、、◈◈が、ごめんね」
ソル「んーん、◈◈さんが悪い訳では無いし、大丈夫。ありがとうね、連れて行ってくれて」
ら民「、、、ふふっ、良いんだよ。」
ソル「それが言いたかったの。忙しいのに、呼んじゃってごめんね」
ら民「あらぁ、、いい子だねぇソルくんは、、お兄さん嬉しいよ!ソルくんの為なら何時でも来るからね!呼んでよ!遊びに行くし助けに行くからね!」
ソル「あ、、ありがとう、、」
ら民「それじゃあ、俺は仕事に行ってるな。」
ら民「はいはーい行ってらっしゃい◈◈。」
ら民「ん。」
ら民「あっ、そうだ!これこれ」
ソル「?」
ら民「はい!この前言ってたクッキー!あげようと思って持って行った時にあの事件が起きたからあげられなかったんだよねぇ、今ちょうど持ってたから!あげる!」
ソル「わっ、、あ、、あり、、がとう、、、、可愛い、クッキー、」
ら民「ふふっ可愛いでしょ!うちのパティシエは絵の才能もあるからね!」
ーガサガサ
綺麗な色のリボンで綺麗に括ってある袋の包装を解き、中に手を入れる。そして1つのクッキーを取り出した。
ソル「これ、、コンタミ、にいさん?」
ら民「あっ!よくわかったね!そうだよ!これはコンタミさん!触手が可愛いでしょう?」
ソル「、、可愛い、、これ、どうやって書いたの?凄い」
ら民「ふふっ、うちのパティシエは凄いんだから!」
ソル「ん?これは、?」
ら民「あ、それはねぇ」
ソル「ガラス、細工?」
ら民「ううん、それは飴って言うんだよ」
ソル「雨?」
ら民「うーん、、、、あっ、そうそう!雨をぎゅって固めたのがこのお菓子!『飴』って書くんだよ」
ソル「へぇー、、雨って固めたらこんなのになるんだ。綺麗」
ら民「美味しいから食べてみて!」
ソル「うん」
ーカラン
口に入れるとそんな音がした。口の中でモゴモゴしているとカラコロと音がして面白い。
ソル「、、これはなんの、味?」
ら民「これはねぇ、えーと、、紫が無くなってるからぶどう味だね!」
ソル「ぶどう味、、美味しい」
ら民「、、そっかそっか!良かった!それじゃあソルくん、この袋の中に入ってるおやつ全部食べ終わったら感想聞かせてね!」
ソル「、、うん。分かった。」
ら民「それじゃあ、俺は仕事に行くね!またおやつ持ってくるからね」
ソル「、、ありがとう、𓏸𓏸さん」
ら民「、、ふふっ、いいんだよ〜。またね!」
ーそう言って彼は俺の頭を撫でたあと目の前からフッと消えた。一瞬驚いた。
、、、、でも、彼は俺と喋っている時ずっと笑顔だった。この後何か楽しい事でも有るのだろうか。考えても分かんないか。
ーそんな事を思いながら、俺は目を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー数日が立ったある日の深夜零時
ーカタッ
そんな小さな物音で俺は目を覚ました。また◈◈さんが物音を立てたのかと思った。だからあまり気にしていなかった。でも、フッと頭によぎったのは◈◈さんの言葉だった。
『俺は深夜1時までは仕事がある。呼んでくれたらすぐに行くが、近くには居ないから、誰かがら来たと思ったら敵だと思え。』
その言葉を思い出した俺はすぐ様臨戦態勢に入った。今日は新月で月明かりもなく、部屋は真っ暗で良く見えない。だが、明らかにここの人達じゃない気配がする。幸いこちらには気が付いてないようです、狙いは他の様だった。キョロキョとしている割にはこちらに気が付かない侵入者に少しの興味が湧いて、更に気配を消して近づいた。
ソル「わっ」
?「うわぁああ!!」
相当驚いたらしい。尻もちを着いて情けない悲鳴を上げた侵入者を見て俺はふふっと笑ってし
?「んなんだよ、、」
ソル「おにーさんだぁれ?」
?「、、、、」
ソル「喋らないつもりぃ?」
相当驚いたみたいだなぁ、、俺を見て緊張感が走ってる人は初めて見た。、、いや、きょーさんも、最初はそうだったか。俺が初めてここに来た時。、、俺ってそんなに怖いのかな。
そんな事思いながら俺は手に持っていた証明器具のリモコンを取り出して明かりをつけた。
?「!?」
バッと顔を隠す彼は逃げようとは思わなかったのかその場で縮こまってしまった。
ソル「あれぇ、、おーい、おにーさーん?」
?「なんだよ、、」
ソル「おにーさんここに何しに来たのぉ?」
?「それは、、」
ソル「もしかしてここの情報盗みに来たとか?」
?「!!」
ソル「、、えへへっあたりぃ」
?「お前っ、、」
バッ急に臨戦態勢に入り顔を上げた侵入者くんのお顔とご対面した。彼は赤色のヘッドセットを装着しており、くせっ毛で髪色は緑寄りの黒色。瞳は光に照らされ輝く、エメラルドグリーンという宝石をはめ込んだかのような神秘的な綺麗さがあった。目の下に隈はあるが、まつ毛は長く、眉毛の形も整っている。歯はギラりと尖ったギザギザの鮫歯で、目尻が尖ったつり目だが、雰囲気は優しそうな人だ。顔立ちは綺麗寄りの人で、背丈も高く、体型もスラッとしているようでスタイルも良いようだ。羨ましいなぁ。でも、なんでだろう。何処かで見たことがある気がするんだ。
ソル「、、、、あれぇ、、?」
シャークん「、、、、なん、、で、、お前が、、」
ソル「、、、、あ」
ーそうだ。思い出した。bee国の研究所でが俺が昔、あの子達と一緒に逃がしたペアだ。
俺のペアは俺と同じ時期に入ってきた可哀想な子だった。元々は警戒心の強い子で、俺にも噛み付いて来ていたのに、日が経つにつれ話す回数は増え、俺に笑顔を向ける回数も増えたんだ。笑顔を見て初めに思ったのは、『この子は逃がしてあげなきゃな』というものだった。あまりにも眩しく笑うから、俺はよく目を細めたものだ。1度俺に笑いかけてからは基本1人で行動してたのに俺に着いてくるようになった。俺があの子の目の前で血を吐いた時の顔は今でも忘れられないわぁ。まぁそんな事はどうでもええねん。あの子達、とは、俺がいた研究所にある日連れてこられた5人の子供達の事だ。俺達が研究所に居たのは5年間。そして、俺達があそこに居た時、3年目であの子達と出会った。あの子達は俺が試薬を打たれた夜に5人で連れてこられた。何故か俺達と同じ部屋で、しんどかったけど、泣く彼らを放置出来ずに慰めた記憶がある。話を聞いたら、元は一般市民だったらしいのだが、ある日突然親に売られてここに来た、というものだった。可哀想だとは思ったが、お金のない親が子供を売って生活の足しにするのはこの時代は当然のこと。つまりよくある事なんだ。だから正直なんとも言えなかった。だから現実を受け入れてくれって言おうと思った瞬間、思ったんだ。俺達と瞳が違う事に。俺たちは毎日行われる研究によって体も心も疲弊仕切っていた。だから瞳は濁り、顔には生気が無かった。でも、彼らは違った。泣いてはいるが、俺達とは違って生気があり、瞳は5色の宝石の如く輝いていた。その日は、確か新月だったのに、月明かりやランプ等の光がなくても輝く瞳に目を奪われた記憶がある。だから、その瞳を濁らせたくなくて、俺は1人で計画を練ったんだ。彼らを逃がす計画を。そして、決行した日に、5人だけだと逃げられないかもしれないから、と言って、ペアだった彼も一緒に逃がしたんだ。まさか、こんな所で会うなんてなぁ。
シャークん「お前、、なんで、、ここに、、」
ソル「、、やぁ。久しいなぁ」
シャークん「なんで、、、」
ーどうして、なんて顔しないでくれよ。そんな泣きそうになられると俺も悲しくなっちゃうじゃないか。やっぱり、この人は優しいんだなぁ、、そう思った。
シャークん「ソル、、ソルっ、、」
ガバッと抱きついてきた彼の背中をポンポンと叩く。いつの間にこんなに身長が高くなったんだろうと思う程、俺達には差が出来ていた。昔は一緒だったのに。ぎゅうっと抱きつかれて少し苦しい。でも、懐かしさとまた会えたという歓喜の気持ちで今はそんな事どうでもよかった。ただ、生きていて良かったと、思ったんだ。
ソル「シャークん、生きててよかったぁ、、」
シャークん「!!そんなのっ、、そんなのこっちのセリフだっ、、あの日なんで一緒に逃げなかったんだっ、、」
ソル「だって、俺までいなくなったら研究所は探すのを早めるでしょ?だから聞かれたらシャークんと一緒にトイレに行ってますよって言ったんだよ。そしたら、1時間くらいは稼げるでしょ?」
シャークん「でもっ、、俺ら逃げたせいでソルの試験内容が増えたんじゃ、、」
ソル「、、そんな事ないよ。変わんなかった。」
ー俺は今、小さな嘘を付いた。本当は増えた。あの子達が、目の前の彼が、受けるはずだった試験を、俺は全て請け負った。でも、後悔は無かったよ。君達が遠くで、少しでも平和に生きられてるのなら、って考えたら全然耐えれた。
シャークん「、、、でも、あの日一緒に逃げるべきだった。」
ソル「、、、ふふっありがとぉ。そう言ってくれるだけでも嬉しいわぁ。」
シャークん「俺達あれから強くなりたくて国を作ったんだ。今はちゃんと名のある国の幹部をやってるよ。近々ここと話し合いをしに来るから、ここの情報が少しでも欲しくてな。それでここに来たんだ。さっきの質問の返しはこれで良いか?」
ソル「、、、ふふっ、充分!」
シャークん「それで、ソルはここに所属しているのか?」
ソル「うーん、、まぁ、、そうなのかな?」
シャークん「、、そっか、、、ソルにとって、ここはどんな場所だ?」
ソル「、、、みんな優しいよ。俺なんかには勿体ないくらい、すごく優しい人達ばっかり。互いが互いに思いあってて、誰かが怪我をすれば全力で助けに来て、全力で救おうとして、怪我を負わせた人を本気で恨めて怒り1色で殺しに行ける、実力もあって、思いやりもあって、本気で怒れるような、そんな人達。ほんとに仲間思いでとってもいい人達。」
シャークん「そうなんだ、、わかった。それだけ聞けたならもう充分だ。ソルには申し訳ないが、俺がここに来た事は黙っててもらえるか?」
ソル「、、いいよぉ。昔のよしみで助けてあげる!」
シャークん「ありがとう。絶対にまた会いに来るから、今度は公式で!またな!ソル!」
ソル「、、、ふふっ、またねぇ!」
ーそう言って彼は窓から飛び出して行った。ここって幹部の部屋だから最上階で15階のはずなんだけどなぁ。まぁ、いっか。昔からそういう所に秀でていたし。うんうん。
そう思いながら俺はベッドに横たわった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー今日は何処か知らない声が多い気がする。気がするってだけだけど。
そんな事を思いながら、俺は目を覚ました。
コンタミ兄さんがここに俺を置いてから2年が経った。俺が殴られて怪我をしたあの時、一度連れ出された時に結界は解かれたため、今はもう張られてはいない。だから部屋の中や城内を自由に歩き回れるようになった。面倒臭いから部屋からはあまり出ないが。
ー何処からか足音がする。知らない足音だ。
?「ん?ここ何処や?」
ソル「、、、だれや?」
ー俺は近くに置かれてあった朝食用のナイフとフォークを手に取った。
?「ちょっ、、まっ、待ってくれや!敵やないねん!」
ソル「、、、だ、だれやねん、、」
?「俺はゾムや!我々だ国の幹部やで!お前は誰や?」
ソル「そ、そる。」
ゾム「へぇ〜ええ名前やな!んで、ソルはなんでここにおんの?」
ソル「、、ここにおってって言われとるから」
ゾム「はぇー、、ずっと守ってんねや?」
ソル「、、逃げても無駄やしね。」
ゾム「なんや、逃げたいんか?」
ソル「、、、別に、どうでも言い。」
ゾム「、、さよかぁ」
?「ちょっとゾムさん!どこいってんすか!!」
ソル「!?」
?「あ、、え、す、すみません、まさか人が居ると思ってなくて、」
ゾム「なんや俺が人やないみたいに」
?「あんたは人やないやないっすか」
ゾム「酷いわぁ、、今の聞いた?ソル」
ソル「、、、お前、、誰やねん」
?「あ、すみません。我々だ国幹部、ゾムさんのパートナー、ショッピです。」
ソル「、、今日、、ここで、なんかあるんか?」
ゾム「今日は外交があったんやで。それで、自由時間になったから取り敢えずショッピ君と鬼ごっこしててん。」
ショッピ「そしたらこの人物凄いスピードで逃げ出して」
ゾム「いやいやぁ、ショッピくんなら着いてこれると思うてな?」
ショッピ「ったく、、ゾムさんは、、」
ゾム「ーーー!」
ショッピ「ーーーー?ーー!」
ソル「、、、んふふっ、、」
ゾム「お!やっと笑ったな!」
ショッピ「おぉ、」
らっだぁ「あ、ここコンタミの自室なんで入ったら駄目、、で、、」
ソル「、、、あ」
らっだぁ「ソル。」
ソル「、、、、なに。」
らっだぁ「う〜、、あ〜、、、どうしようかなぁ、、」
ソル「なんやねん。ハッキリ良いや。」
らっだぁ「う〜〜〜ん、、、」
ゾム「どしたん?らっだぁとソル仲悪いん?」
ショッピ「ちょ、ゾムさん、、コネシマさんやないんすから、、、」
らっだぁ「あー、、ソルは、コンちゃんの弟なんだよね、、」
ゾム「えっ!?コンタミさんの!?」
ショッピ「まじですか!?えっ!?」
ソル「そんな、、意外、なん?」
ゾム「コンタミさんってあれやろ?あの物腰柔そうなイカの人やろ?」
らっだぁ「うーーん、、まぁ、ちょっと違うけど、、そうだねぇ」
ショッピ「コンタミさんの弟さんなんすね、、、」
ソル「そだよ。コンタミにぃさんのお、弟」
ショッピ「でも、コンタミさんは凄い言葉が流暢で巧みですが、なんでソルさんはこんなに言葉が拙いんですか?10歳くらいには見えますけど、、」
らっだぁ「あー、、ソル14だよ」
ゾム「俺と同い年、、?」
ショッピ「まさかのゾムさんと同い年、、、?、今でもそれでも小さいな、、」
ソル「そやな、14、多分」
ショッピ「14でこの滑舌の甘さ、、ゾムさんも滑舌は甘いっすけどここまでとは、、世の中捨てたものじゃないっすね、、、」
ゾム「おい。どういうことやねんそれ。」
ソル「甘く、ない。殺す?」
ゾム「ちょお待て待て待て。ソルお前、、あの界隈に居る奴やろ、やめてくれ。」
ソル「んふふっ、、そやよ?」
ゾム「お前、もしかして白銀の悪魔か?」
ソル「、?んー、、、よくわからん、がたぶんそう?」
ゾム「、、なるほどなぁ、、あの、世界ランク3位なぁ、、」
ソル「なんや。ばかにしとるんか?世界ランク、2位さんよぉ、」
ゾム「、、知ってたんか?」
ソル「おもいだした。おまえ、かおすくりーぱーやろ。そのフードよう記憶にあった。」
ゾム「、、、会ったことあったんか。」
ソル「おん。脳裏に焼き付いとるでぇ。敵に、混ざってたから殺されかけた時にな。」
ゾム「、、、、もしかして、C国殲滅任務の時か?」
ソル「、、、多分そう。C国に僕も居た時がある。内部崩壊させてくれって任務がきて」
ゾム「、、、確かに、なんか1人強いやつ居たな、、、逃がして悔しかったが、、、まさか、、」
ソル「ん。まぁ死に物狂いで逃げたしな。流石にランク高いやつには、、勝てんから」
ゾム「んで、らっだぁは世界ランク1位よな」
らっだぁ「ん〜?そうだねぇ。世界ランク1位だよ〜」
ソル「今でも依頼受けたの後悔してるよ。僕は」
ゾム「なんかやったん?」
ソル「、、、こいつの暗殺依頼が来てて、行ったら殺せんかった。運営の人らが強くて、無理。」
らっだぁ「まぁ、運営は強いけど、、1番ソルに効果があったのはコンちゃんだよねぇ」
ソル「、、、会うとは思ってなかったから、反動がでかかった。」
ゾム「コンタミさんと喧嘩とかしたん?というか、だいぶ流暢に話せるようになって来たな。」
ソル「ん。喧嘩やないけど、殺し合いはした。」
ゾム「はぇー、、ん?」
ソル「嫌やってんもん。束縛されるのが。僕は自由が好きやから、自由に動けないのは嫌いやねん」
ゾム「やから?」
ソル「おん。コンタミ兄さんを殺したら、僕は自由になれる。やから殺そうと思った。でも、殺せてなかった。あの人は生きてて、、、、また振りだしに戻った。」
らっだぁ「弟が兄を殺そうとするなんてねぇ、、」
ゾム「そうやってんか、、まぁ、兄弟ってそう言うもんちゃうんか?」
ソル「、、、、そうやとは、思ってるけど、、、うん、まぁ、、、、、、。」
らっだぁ「ソルは今でも逃げたいの?」
ソル「、、、、別に、どうでもいい。コンタミ兄さんは、俺の事殺してくれるっていう約束を破った。そんな人から逃げても、どうせ即捕まって深淵やし。逃げ切って僕がそこで死んでも、緑色さんの能力で蘇るやろうし。」
らっだぁ「、、、みどりの能力を知ってるの?」
ソル「、、、、、まぁ。何となくで調べはしてるしな。」
ゾム「確かソルって情報屋兼暗殺者だったよな」
ソル「うーーん、、まぁ、ハックは得意やったし、、暗殺も仕事としては美味いからな」
ゾム「俺ら1回だけソルの情報買った事あるんやけどさ」
ソル「おぉ」
ゾム「めっちゃ細かい情報まであってまじで良かった。あの情報1つのおかげで国2つ悠々と潰せたしあの辛口のロボロも褒めとったし、凄いやつなんやなって思ってたよ。情報屋としては世界一やと思う。」
ソル「ぉ、おぉ、ありがとぉな」
ソル「でも、俺は暗殺者で1位になりたかったわ。でも、何となくわかったわ。1位取れんかった理由。、、、やって、お前ら桁違いなんやもん。明らかに強い。俺なんかよりも、ずっと。お前ら見た瞬間、気づいたわ、あぁ、これは、自分が戦っていい相手じゃないって。ゾムと対峙した時は正味死んだと思った。近くに居るだけで気圧されるあの緊張感、今でも忘れてない。しかも、今生きてるのが奇跡やもん。あの圧倒的な戦力差が、目に見えて恐ろしかった。無駄のない精錬された攻撃と行動、尚且つ重力を感じさせないあの軽やかでしなやかな動き、それに隠させた重すぎる一撃一撃。もろに食らうと確実なる死が見えた。ただでさえ、膨大なる殺気に触れて死ぬ奴も居たのに、触れる事さえ体が拒否反応を起こし、動きにくく立っているとこさえ苦しかった。らっだぁも、確実に首とったと思ったのに全然ピンピンしてて、敵か味方か判断出来てなかったのにあの尋常じゃない移動速度、正直死を覚悟してた。俺と対峙してんのににこにこして笑ってんねんで?俺の事舐め腐っとると思った。でも、ほんまに強いからなんも言えんやった。笑顔やったけど、その中に圧力もあって、正味心が揺さぶられた。心臓を握られてる感覚に陥って、息もしにくくて苦しかった。仲間を傷つけたらこいつは絶対俺を全力で殺しにくるって思った。あぁ、これが、暗殺者世界ランク1位たる所以か思った。でも、目が初めから笑ってなかったからあぁ、此奴もあっち界隈でイカレてるんやなぁとは思ったよ。」
ゾム「、、、めっちゃ褒めてくれるやん、、」
らっだぁ「ねぇ最後の奴いる????あとなんか貶されてない??????」
ショッピ「ゾムさん、らっだぁさんと対峙しても生きていたという事は、ソルさん、、だいぶ強いんやないっすか?」
ソル「、、、まぁ、他の奴らから白銀の悪魔って呼ばれとるくらいなら、多少なりとも?」
ゾム「ソルは強いでぇ!俺と戦って死んでないやつは片手で数えても埋まらんくらいやからな!」
らっだぁ「俺とソルでしょ?」
ゾム「黙れやお前。」
らっだぁ「酷い〜ん!!なんでぇ!!」
ソル「、、、まぁ、、逃げたしな、、」
ゾム「今完璧に思い出したけど、お前、相当強かったで?俺を見る目なんて完全にターゲットを見る目やったし、俺と戦い方が何となく似てるから軽そうな動きしておいて攻撃は重かったしな。あと、ソルお前武器全般得意やろ。銃片手に短剣と手榴弾使い分けてくる凄さよ。びっくりしたわまじで。あと殺気がまじで剣で深く刺されるみたいに痛い。」
ソル「、、、、まぁ、両利きやから、あと基本なんでも使うしな。殺気は、、まぁ、見よう見まね」
ゾム「誰の?」
ソル「、、、、C国お抱えの暗殺者。殺す前に、見たから。」
ゾム「、、C国の暗殺者って雑魚やなかったっけ」
ソル「うん。弱くはあった。でも、ちょっと生かしといた。俺、殺気のだし方、知らなかったから、色々煽ってたら、そしたら殺気見せてくれたから、首元掻っ切って、死んだ。」
ゾム「お前、、以外と狂人やなぁ、、」
ソル「暗殺者は、狂ってないと、やってらんないやろ?それに、俺は兄弟を自分で殺そうとしたぐらいやし、、、な、、。」
ゾム「まぁ、俺も狂人やから同じやな!」
ソル「ゾムも狂人なんか!、、んははっんならきっと分かり合えるわ、仲良うしようなぁ」
ゾム「おん!仲良うしてな!」
ゾム「俺ソルとやり合いたいんやけどさ、出来るか?」
ソル「あー、、どうなんやろ、、俺もやりたいけど、、コンタミ兄さんがどう言うか、、」
コンタミ「別にいいよぉ」
ソル「!?、こ、コンタミ兄さん!!」
コンタミ「久しぶりだねぇごめんねぇ帰って来れなくて、、」
ソル「いや、、別に、、大丈夫やけど、、そんなことよりも、、ええの?」
コンタミ「いいよぉ?俺たちが見てるしねぇ」
ソル「、、、、お、、おん、、んなら、ゾム行こか!」
ゾム「おしゃあ!おん!行こうぜ行こうぜぇ!」
らっだぁ「いいの?コンちゃん」
コンタミ「、、まぁ、たまには、、、ね。それに俺らも見てるし、、」
らっだぁ「コンちゃんが良いなら俺達もいいよ〜じゃあ早く行こっかぁ」
コンタミ「いつもありがとねぇ」
らっだぁ「お互い様だからねぇ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゾム「ソルはなんの武器使うん?俺はこれ使うけど」
ソル「俺はこれかなぁ、、うん。これにするわ使い勝手良さそうやし」
コネシマ「ゾムぅーーーーー!!!!!!!!!!!」
ゾム「うるっさいわシッマ、どした」
コネシマ「そいつ誰や!」
ゾム「さっき仲良くなった、ソルって奴や。」
ソル「、、、、どうも。」
コネシマ「お前強いんか!?!?」
ソル「、、、別に、、平均」
ゾム「シッマ初対面の奴に失礼やろやめろや」
コネシマ「俺がこういう奴だってことは知ってるやろ!!!!」
ゾム「うっさいわ!!!少しは黙れ!!!」
コネシマ「なんやとぉ!!!!???」
ソル「お前ら騒ぎすぎや。黙れ。」
コネシマ「っ!!、、、、、ゲホッ、ゲホゲホッ」
ゾム「っ、、、、ソル、、お前、、やっぱ、、」
ソルが少し目を細め声のトーンを下げると、場の空気が一気に凍り付いた。ゾムとコネシマは今までに感じた事のないくらいの殺気に見舞われ、背筋が凍り付くだけでは済まなかった。気を緩めていたとは言え、心臓は鷲掴みされたような圧迫感を受け、鋭いナイフのような空気が肌を刺す。心が揺さぶられた。本気で、殺しにかかってもかなわないと、瞬時に悟った。この男は、“強い”。
ソル「、、、、はぁ、、ほら、ゾム、やろ?一々これするんおもんないし疲れる。」
ゾム「、、、、あぁ、やろか。」
ゾム「シッマ。危ないから下がっとけ。」
コネシマ「、、お、おう、、ケホッ、」
ゾムの喉が鳴る。争うことを第一の快楽とする彼は、目の前のこの男の本当の実力を今知れるであろう事に身震いをした。彼の口角が上がった。今から目の前の男は、ターゲットだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー下階で彼らが模擬戦をしている時の上階での彼らの会話ー
ショッピ「はぇー、、、2人とも、強いっすねぇ、、、、」
コンタミ「まぁ俺の弟だからねぇ〜」
らっだぁ「コンちゃん嬉しそうだねぇ」
コンタミ「ソルくんがあそこまで楽しそうに笑う姿は久々だからねぇ。あ、ほら見てぇあのゾム君からの攻撃避けたあとの攻撃仕掛けに行く時の顔。ちょ〜かわいいくなぁい?ううん、可愛いんだよぉ」
緑色「コンちゃんは重度のブラコンナンダネ」
コンタミ「当たり前でしょ〜?俺の弟よりも可愛いものは居ないよ〜」
金豚きょー「でもコンちゃん昔その可愛い弟に半殺しにされたんやろ?」
ショッピ「え?」
コンタミ「ん〜?そうだよぉ。でもあの小さくてぇ、可愛いおててでぇ、俺の事一生懸命殺そうとしてたんだよぉ〜?もう可愛くって可愛くって、、しかも俺に馬乗りでねぇ〜?も〜すっごく可愛かったんだからぁ!下からアングルでも可愛いってなにぃ〜!それでぇ、俺の血をあの綺麗に細部まで整えられたお顔とかぁ、真っ白なのに指先は少し赤く色付いていてまるで白うさぎみたいな可愛いおててとかお洋服にまでびっちりつけてさぁ、俺を全身に纏ってくれてさぁ〜?もう本当に可愛くてぇ〜!初めて何かを殺すからだと思うんだけどさぁちょっと涙目で眉を下げて苦しそうだったのがもう最っ高に良いよねぇ〜!死ぬ間際だったのに感情は苦しいじゃなくて歓喜1色!もう内心笑みが零れまくりだったんだよぉ、瀬戸際に立っていたのに最高の気持ちだったんだよねぇ〜うふふっ」
光悦に浸る様な顔で模擬戦をしているソルの方をみるコンタミは耳や首、顔を赤く火照てらせていて、本当に、本当の狂気が垣間見えた。
緑色「、、、その時の写真、ホシカッタナ、、」
コンタミ「俺も欲しかったよぉ、、そしたら可愛いソルくんを永久に保存出来たのにぃ、、」
ショッピ「ひっ、、、、、、」
金豚きょー「、、、こっわ、、、」
コンタミ「ん〜?ショッピさん、きょーさんなんかいったぁ?」
金豚きょー/ショッピ「言ってないです」
コンタミ「そっかそっかぁ〜良かったぁ」
そんなことを話していると、いきなりガキンッという激しい金属のぶつかり合う音が聞こえた。
ソル「にぃさん!!!!」
ソルの叫び声に運営とショッピは驚き、そちらを見ると彼がありえないくらい焦ったした顔をしていた。兄さんと呼んでいたという事は、コンタミの方に何かが行ったということ。コンタミを除くその場にいる5人は一斉に横を見ると、コンタミの目の前に短剣が物凄い速度で降ってきていた。相手をしていたゾムもこれは予想外だったのか焦ってこちらに向かっている。だが、今こちらに向かったところでこの距離ではどうしようもない。コンタミはこれは怪我するなぁ等を思いながら目を閉じた。だが、そんな思考を消すかのように、次の瞬間
ソル「っぶねぇ、、、、、にいさん」
コンタミ「、、、、ソルくん、?」
ソルはどうやってきたのかは分からないがコンタミを光から隠すような体勢でフェンスにしゃがみ立ちしていた。短剣は模擬戦用ではあるが本物の刃が付いていたため、鋭い刃が深くソルの右腕に刺さっていた。
コンタミ「ソルくん、なんで、、」
ソルは少し安心したような表情を浮かべ、ごめんねと言ってフェンスから落ち、くるりと体を翻してゾムの元へ戻って行った。ゾムは慌てているがソルは大丈夫だというような素振りをしてゾムを落ち着かせようと試みていた。が、ゾムは落ち着けるはずもなく、一時休戦となった。
ゾム「だ、大丈夫なんかっ、ソル、、、」
ソル「大丈夫やって言うとるやろ。しつこいで。」
ゾム「、、、でも、、、、」
ソル「俺が大丈夫やっていうてんねん。落ち着かんかい。」
ゾム「、、、、すまん、、、」
ソル「、、、はぁ、今回のことはお前の落ち度やない。気にすんな。」
そう言いながら彼は自身の腕に刺さったナイフを勢いよく抜き、ポケットに入れていた空色と紺色が合わさった淡い空のような、綺麗なハンカチを取り出して拭きだした。
ゾム「っ、、で、でも!俺が、、ちゅ、注意不足やったから、、、」
ソル「、、、怪我したのが俺やから怒るも何もない。次気をつければ済むもんや。な?」
ゾム「、、、ん、、。ごめんな、、ソル、、」
ソル「構へん。別に、そこまで痛い訳ちゃうし。」
トントン「ゾム〜!!ソルさ〜ん!!」
ゾム「、、トントン」
トントン「うちのゾムがほんまに、すいません、、怪我、見してもろてもええですか?一応包帯持ってきたので、」
ソル「、、、ありがとうな。あ〜、えっと、、トントンさん。」
トントン「あ、名前、、いえいえぇ、ほんますいません、」
ソル「構わへんよ。今回ゾムに落ち度は無かった。むしろ、全力で助けようと行動してくれてたし。」
ソル「避けれたのに避けようとせんかったコンタミ兄さんに落ち度があると俺は思ってるから。」
ゾム/トントン「え?」
ゾム「どっどういう事や、ソル、、」
ソル「コンタミ兄さんは、、いや、あそこにおる人らは、全員コンタミ兄さんを助けることが出来る人らやったし、コンタミ兄さんも避けれるはずやった。でも避けんかった。誰も助けに入ろうとせんかった。仮にも軍隊の顔を勤める者達が、あの状況で何も行動せずにただ棒立ちして見ているだけなんて事するか?特にらっだぁ、緑色、金豚きょー、運営国は全世界何処を見ても最強と呼ばれるに相応しい国。それを形作った強者共だ。なのに、仲間の窮地で一切助けに入ろうとしないなんておかしい。普通なら、服を引っ張ったり庇ったり飛びかかって一緒に地面に倒れる位は出来るだろ?らっだぁなんてそれ以上の事が出来た筈なのに。ショッピも、どうして行動しなかった?彼はそんなに軍人としての意識が低い者だったか?相手国の外交官が窮地に立ったのに、何故1歩も動こうとしなかったんだ。俺は彼が実は責任感が強い人物だと言うのは知っている。窮地には自分の身を呈してでも目的の人物を守りに行くはず。だから余計におかしいと思ったんだ。」
ゾム「、、、意図的に、避けなかったって事か?」
トントン「意図的に、助けに入ろうとしなかったって事ですか?」
ソル「、、、まぁ、兄さん達の思惑は分からないし、知りたくもない。だけど、明らかに、何かある。」
コンタミ「きっと今頃どうして避けなかったか議論してるんだろうなぁ」
らっだぁ「俺絶対疑われてるよぉ、、」
緑色「サッキ、みどりくんって、呼ばれた気ガスる。」
金豚きょー「おっ、奇遇やなドリミー」
ショッピ「怖いっすねぇ、、ソルさんの思考回路は、、」
コンタミ「俺が避けなかった理由かぁ〜、もちろんソルくんが来てくれると信じてたからだよねっ!もし来てくれなかったら今晩あたりで問い詰めてたよぉ〜」
緑色「ソルくん泣イテクレルカナ」
らっだぁ「みどり?ショッピさんいるんだからだめだよ?」
ショッピ「ソルさんって泣くんだ、、え、見てみたいかも」
緑色「、、コレ。写真」
ショッピ「、、えっ、、いや、、えぇ、、かっ、、可愛い、、」
緑色「デショ。俺のお気に入りのワンショット」
ショッピ「緑色さん撮るのうまいっすね」
緑色「んフフ。ソルくんには、ネ。」
ショッピ「え〜、、これ、貰えたりとかは、、」
緑色「、、、仕方ナイなぁ、特別。」
ショッピ「よぉ〜し、、ちょっと待ってくださいねスマホのトップ画にするんで。」
緑色「オッ、、奇遇ダネェ。」
ショッピ「え?、、、あ、、フフッ、考えることは一緒みたいですね」
緑色「まぁ朝起キタラ毎朝コノ顔が見えるカラ。アト、仕事が忙しい時二、コノ顔見ると疲れガ、トブ。」
ショッピ「え〜、確かに、、え、めちゃくちゃいいな、それ、、。」
ショッピ「ソルさんっていつも目キリッとしてるのに泣く時はぱっちりくりくり目なんすね」
緑色「まァ、撮り方ニモヨルケドソウダネ。ソルくんは感情の起伏ガアルト目ぱっちりにナルヨ。驚いた時トカ、泣いた時トカ。」
ショッピ「え〜、ギャップなんすけど、、いいな、、」
緑色「ンフ。デショォ。」
ショッピ「え〜、死ぬまで大事に持っとこ、」
らっだぁ「あ〜あ、、信者1人増えちゃった、、」
金豚きょー「あ〜あぁ、、」
コンタミ「うんうん!うちのソルくんは可愛いよねぇ!大事にしてて欲しいな!」
金豚きょー「そう言えばレウとおいよさんは?」
らっだぁ「仕事行ってるよ〜」
金豚きょー「え?可哀想」
らっだぁ「ばども手伝いに行く?」
金豚きょー「俺怪我人やからなぁ。」
らっだぁ「いやもう充分治ったでしょって」
金豚きょー「ん〜?わからんなぁ。」
らっだぁ「おーい。」
ソル「、、?なんか、寒気感じたんやけど、、、」
ゾム「えっ、、血出すぎて体温下がってるんちゃうん!?」
ソル「それは無いからおちつけ。」
ゾム「、、おん、、。」
トントン「ソルさんホンマにすいませんでしたぁ、、うちのゾムが、、」
ソル「構わん構わん。重症でも無いしな。そもそもとして避けようとせんかったコンタミ兄さんが悪いし。其方さんに罪の意識は必要ないで。」
ゾム「ほんまにすまんかった、、、」
ソル「話聞いてたか?」
ゾム「やって、、」
ソル「俺が大丈夫や言うてんねん。それが事実や。分かったか」
ゾム「、、おん、、」
トントン「それじゃあ俺はグルさんの方に戻るんで、」
ソル「おん。すまんかったな。包帯ありがとう。」
トントン「いえいえ〜」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー観戦側の会話にて
らっだぁ「そう言えばコンちゃん。」
コンタミ「ん〜?どうしたの?」
らっだぁ「さっきコンちゃんの部屋でソル達と話してたんだけどさ、ソル凄い滑舌甘かったの。いつもは結構辛口で冷たいし饒舌なのに。なんでか分かる?」
コンタミ「あ〜、、もしかしたら、警戒してたのかもねぇ。ソルくんは気分が高揚したり、気持ちの浮き沈みが激しかったりすると片言になるんだよ。可愛いでしょう?」
ショッピ「俺達警戒されてたってことですか?」
コンタミ「まぁショッピさんとゾムさんにって言うよりは、十中八九ゾムさんだろうねぇ。らっだぁはどうか知らないけれど、現状2位の、自分より上のランクの人が目の前にいたらそりゃあソルだって暗殺者だから、本能が防衛心を働かせて脳が警戒をしたんでしょう。」
ショッピ「なるほど、、」
コンタミ「でも、きっと知らない人っていう観点から警戒した、って言うのだと思うけどねぇ。ソルああ見えて極度の人見知りだし。」
ショッピ「え?それほんとですか?」
コンタミ「うん。そうだよぉ。昔は俺を通してじゃないと人と会話出来なかったんだから。」
ショッピ「え、なんすかそれ可愛い」
コンタミ「ふふっ、でしょう?」
コンタミ「、、、、まぁ、俺がそう教えてたんだけど、、、、」
らっだぁ「コンちゃん、、、」
金豚きょー「うわ、、」
緑色「、、それは置いておいて見てみたかったなぁ。」
ショッピ「?それはってなんですか?」
緑色「別に、ナンにも無いヨ。」
ショッピ「?そうっすか?」
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ー観戦側、我々だメンバーの会話にてー
コネシマ「死ぬかと思った!!!!!!!!」
シャオロン「うるさいわお前!!!」
コネシマ「なんやとぉ!!!!!!!」
シャオロン「静かにせぇよ!おまえはぁ!」
コネシマ「シャオロンもうるさいやろ!!!!!!!!!」
トントン「黙らんかい!!!!!!!」
コネシマ「すんません」
シャオロン「すいませんでした。」
トントン「ったく、、お前らはすぐ喧嘩するのはなんでなんや、、」
グルッペン「なぁ!トン氏!!あのソルと言う者と話してみたいんだぞ!!!」
トントン「、、、はぁ?無理無理無理。諦めて下さい」
グルッペン「そこをなんとか!!トン氏!頼むんだぞ!」
トントン「ゾムに頼んで下さい。」
グルッペン「じゃあゾム先生を呼んできてくれ!」
トントン「えぇ、、はいはい。連れてきてくれるかは分からへんよ?」
グルッペン「頼んだぞ!トン氏!」
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ーゾム、ソルの会話にて。
ソル「それで、どうする?飲み物でも飲むか?」
ゾム「ソルが飲みに行くなら俺も飲みに行く!」
ソル「えぇ?俺は、、」
トントン「ゾム〜!ソルさーん!」
ソル「?」
ゾム「?」
ゾム「どしたん?トントン」
ソル「トントンさんどうしたんです?」
トントン「ゾムは飲み物飲みにおいでぇ。ら民さんが用意してくれてん。美味しいしせっかくならゾムもって思ってな。それで、あのぉ、申し訳ないんですけど、あのぉ、ソルさんにお願いがありまして、、」
ソル「?俺に?」
トントン「はいぃ、、うちの5歳児がソルさんとお話したいって言うんですぅ、、」
ソル「、、え?、、ご、5歳児?」
トントン「はい、あの、うちの総統なんですけどぉ、、」
ソル「、、、あー、、なるほど、、良いっすよ?」
トントン「ほんまですか!やったぜぇ!」
ソル「大変ですねぇ書記長さんは。そんなことにでもパシられるなんて呼んでくれたら普通に行くのに」
トントン「わぁ、優しい、、」
ソル「そんな事でここまで来るトントンさんの方が優しいですよ」
ゾム「じゃあ一旦あっち行くか!」
ソル「はぁい」
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トントン「ただいま戻りましたぁ」
グルッペン「トン氏!どう、、だ、、あ!」
ゾム「ただいまぁ」
ソル「お邪魔します〜」
グルッペン「ソル殿!!」
ソル「えっ?あ、はい。ソル殿ですぅ?」
シャオロン「、、、ふっ、、くくっ、、」
コネシマ「、、、あーはっはっはっはっはっw!!!!」
ソル「なにわろてんねんこの人ら」
ゾム「おい。シャオロン、シッマ。」
シャオロン「ごめっw、、悪い、、www」
コネシマ「グルッペンの呼び方にそれで返すやつおったんやww」
ソル「、、、それで?お宅の偉大なる総統様が俺になんの用で?」
グルッペン「ソル先生!!!」
ソル「、、、はぁ?」
グルッペン「覚えてないのか!?あの時助けてくれただろう!!」
ソル「どのと、、、、ん、、?、、あー、、、、えぇ、、?」
グルッペン「あの日逃がしてくれただろう!」
ソル「、、、あー!!あの5人の中で1番論理的だった子か!!」
グルッペン「いや子ってなんなんだぞ!」
ソル「えぇ?」
グルッペン「私はソル先生よりも歳上なんだぞ!」
ソル「、、、え?今いくつ?」
グルッペン「18だ!」
ソル「、、、はぁ!?まじで言ってるん!?」
グルッペン「あぁ!なんなら我々はほとんどが成人済みだぞ!」
※この世界は17歳から成人です。
ソル「えっ!?じゃあゾムだけ!?」
グルッペン「そうだな!ゾム先生は14歳だな!」
ソル「、、、じゃあゾムよりみんな強いってこと?」
トントン「ゔっ、、、」
ソル「、、あれ?違うん?」
グルッペン「、、ふっ、、、、、っ、、」
シャオロン「あのー、ソル?」
ソル「はぁい?」
シャオロン「成人してるからって全員が全員強いわけやないんやで」
ソル「、、、、じゃあ弱いってこと?」
ロボロ「うっ、、、」
ソル「、、?なんでゾムが1番年下なのに誰も胸張ってゾムより強いって言えないん?」
コネシマ「ソル、おまえ言い過ぎ、、」
ゾム「ふふっ、、かっははははっ!!!」
ソル「ゾム、なんで笑うんや」
ゾム「ソルが天然の虐殺者だって言うことがわかったからやなw」
ソル「、、俺殺してないで?」
ゾム「いやぁ?、、かはははっwどうやろなぁ」
ー笑う彼の目の前にはこちらを不思議そうに見ながら首を傾げるソルと、笑いに必死に耐える総統と、頭を垂れて完璧に落ち込む幹部達がいた。
ソル「はて、、?」
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ソル「それで?グルッペンくんはどうして俺を呼んだんだい?」
グルッペン「そりゃあ私の命の恩人なのだから会えたのなら感謝の意を伝えねばなるまい!」
ソル「、、別にええんにそんなこと。」
グルッペン「なに!?」
ソル「俺が君らを逃がしたのは君らの、明日への希望へ光り輝くその目ぇが気に入ったからや。俺みたいに濁って欲しくなかったから逃がした。ただそれだけの事。感謝なんて要らへんよ。」
グルッペン「、、ソル先生はすごいんだぞ!!!」
ソル「、、、はぁ?話聞いてた?」
グルッペン「その理由で命を懸けて逃がしてくれる人間なんてこの世に片手で数えても指が余るくらいだ!凄いんだぞ!」
ソル「、、、そんなん、誰でも、、」
グルッペン「だからみんなから慕われるのだな!ソル先生は!」
ソル「、、、何を言ってるんだか、、」
グルッペン「近々分かるであろう!!!」
ソル「はぁ?なんだその捨て台詞は。」
グルッペン「必ずや!あの時のメンバーでお茶会をしよう!!!ソル先生!!」
ソル「、、、はいはい。俺の気が向いたらなぁ。」
グルッペン「言質は取ったぞ!!!ソル先生!!!」
ソル「、、、はいはい。お菓子用意しといてぇな。」
グルッペン「ソル先生はお菓子が好きなのか?」
ソル「、、?あぁ、美味しいものはなんでも好きやで?」
グルッペン「ならば沢山用意しておかなければな!!!」
ソル「、、あぁ、頼んだ、、」
グルッペン「ちなみにどういうお菓子が好きなんだ?」
ソル「、、どういう、、、、お菓子、、、、、」
ソル「ショートケーキ、、、と、飴と、クッキー、、」
グルッペン「、、ほう、、組み合わせが独創的だな。」
ソル「俺が初めて食べた物で、美味しかったから好きなんやぁ。」
グルッペン「他にはなにか無いのか?」
ソル「それ以外は知らないなぁ。」
グルッペン「、、、うん?」
ソル「?聞こえんかった?それ以外は知らんのや。」
グルッペン「トン氏。俺の聞き間違いか?ソル先生は今なんと言った?」
トントン「それ以外のお菓子は知らないって言いました。」
グルッペン「何故だ!?」
ソル「俺があそこから出てきたのは今から4年前やから、外の知識が浅かってん。やから知らん物には手を出さんかったし、最低限のもので生きてきたからお菓子なんて必要やなかってん。でもここに来てからら民さんに教えて貰ってな。美味しいって言うのを覚えてん。」
グルッペン「なるほど、、そうだったのか、、、所でソルは今何歳なんだ?」
ソル「俺?14歳」
グルッペン「、、、ん?」
ソル「14」
グルッペン「、、、、誕生日の話か?」
ソル「いや?14歳やで。」
グルッペン「、、、、信じられないんだぞ、、」
ソル「そんなに年増に見えるのか?」
グルッペン「いや、、どう考えても14歳の脳ではないと思うが、、、出てきたのは4年前なのだろう?それなら当時は10歳の筈だ。それならば、齢10にして私たちを逃がす計画を1人で緻密に練り、計画的に、しかも完璧に逃がした。となる。そんなことが、幼い人間に出来るのか、、?」
ソル「グルッペンくんが何を思ってるかは知らないが、俺はそこまで頭は良くないぞ?ただ、他の子たちよりは少しばかり頭脳があっただけだ。あまり変わらない。」
グルッペン「、、、ソルは随分と自分を下に見るのだな。」
ソル「、、誰でもそうちゃう?グルッペンくんだって、そこのチーノくんだって、トントンくんだってあ、あとエーミールくんもそうだ。」
グルッペン「、、なんと、、」
チーノ「えっ!?俺ぇ!?、、、ソルくんに名前呼ばれるのはちょっとうれしいかも、、」
トントン「俺ですかぁ!?」
エーミール「え?私!?」
ソル「おん。というか、我々だは基本的に自分に自信が無いな。過去に何があったかは知らないが、自分を追い詰める何かがあったんだろう。そして、それにより自己嫌悪は増し、あまり自分を愛せていないように感じる。」
ソル「そうだろう?シャオロンくん。ゾム。」
我々だ「え?」
シャオロン「、、、、え、お、おれ?」
ゾム「、、、、なんでや?」
ソル「俺は人の感情なんて知らん。でも、少なからずとも、雰囲気で察することはできる。」
ソル「まぁ、俺が可哀想だなと思ったのはコネシマくん。1番はゾムだけどね。」
コネシマ「、、、は、、?」
シャオロン「え、なんで、シッマなん、、?」
ソル「、、、一国の王の息子だったのだろう?それがある日突如として現れた反乱軍に潰された。だが、弟夫妻に愛されて育たなかった君は、愛着も愛情もない為、我々に着いてこないかと手を差し伸べてくれた、一国を潰したグルッペンくん一同。つまり今の我々だに着いてきた。」
ソル「違うかい?」
コネシマ「、、、、、どうして、、わかったんや」
ソル「ふふっ。俺に隠し事は出来ないぜ?俺の情報網を舐めるなよ」
コネシマ「、、、、」
ソル「君の底からの元気さはきっと過去を隠す為。かなぁと思っただけだよ。」
コネシマ「お前っ、、人の過去に触れてなんのつもりや!!」
ソル「、、ふふっ、ごめんよぉ。でも今は幸せみたい。愛や人の温かさを知らなかった君が、我々だに入って人と交流する楽しさを知った。笑えなかったのに、いつの間にか笑えるようになった。素晴らしいことだよね。良かったよ。君みたいな優しくて強い人がグルッペンくんの近くに居て。」
コネシマ「、、、俺は別に強くないわ。」
ソル「いや?充分強いよ。俺が眩しいと思うくらいにはね。君の声量は正直近くでは耳が痛いけど、大切な時にちゃんと耳に届く。それは戦いの場において重要で大切な事や。それに、ちゃんと努力して食らいついて隊長の座を守っとる。それは普通に凄いんやで。さすがグルッペンが見込んだだけある。その天性の瞳は、捨てたもんやないな。グルッペンくんが拾ってよかった。とでも言っておこうか。彼が君を掴んだおかげで、君は最高を出せるようになるんや。君の力は、ここでしか生かせない。がんばりや。」
コネシマ「、、、、おう。」
シャオロン「まぁシッマ戦闘狂やしなぁ」
ソル「、、、ふふっ。その通り。彼が戦闘狂だからこそ、グルッペンくんが拾ってよかった。」
トントン「なるほど、、グルッペンが捕まえたからこそ、シッマの真価が発揮されるってことか。戦闘狂はぞんざいに扱われやすい。ましてや、こきだって使われる。そして仲間同士で全力を出したら普通なら死ぬ可能性が高い。でも、我々だは戦闘狂の集まりやから、模擬戦で全力を出しても死なへん。、、そういうことか?」
ソル「いいねトントンくん!他の所での戦争は仲間の裏切りの方が多い。ましてや、実力がバラバラなんや。やから、安心して後ろを任せられる程の相手がいるからこそ、彼の力は最大限に生かされるんだ。練習で全力を出して戦っても敵わない、仲間であっても、笑う圧倒的強者の前で決して屈せず、負ける事は分かっていても、戦うという事に意味があるから、何度も挑んで、努力して、努力して、隣や、すぐ後ろを着いてきてくれる、正々堂々と戦える仲間がいる。そして、その殆どが戦闘狂の集まりだ。だから戦う事は誰よりも好きなはず。だから努力出来る。だから上を目指せる。そんな仲間達が傍に居るからこそ、もっと高みを目指せるんだ。誰よりも、強くなりたいと願って。楽しさを追い求めて。大の戦闘狂の集まり、実力派主義国の幹部であるからこそ、まさに、努力次第で人は変われるんだと、君らが言ってるようなものだ。まるで、主役じゃないものは存在しない、全員が主役なのだとでも言うかのような、そんな人達が存在する我々だだからこそ、彼の真価は更に強まり発揮される。」
グルッペン「、、、見事だな!ソル!私が集めた彼らは、強く、欲に正直で、素晴らしい!!私の誇りだ!」
ソル「、、ふふっ、流石、最強と名高い我々だだ。自己肯定感は低いのに、仲間に対しては肯定感が強い。まさに最強だ。高めあえるからこそ、強くなり、逞しくなり、努力ができる。そうすることで、億劫になりがちな明日への希望も高まる。素晴らしい、、、ふふっ、」
ソル「、、まぁ、俺が考えただけやから。合ってるかどうかは知らんけどな。あと、俺でも何言ってるかは分からんかったし。でもまぁ、コネシマくんは強いよ。」
コネシマ「お前、、、」
シャオロン「なんかわからんけどお前凄いな!」
ソル「、、、ふふっ、強く生きて。眩しくて明るい栄光の我々だの諸君?」
シャオロン「、、そんなん!なぁ!シッマ!」
コネシマ「、、言われんでも生きてやるわ!!!!!」
ソル「、、流石やな!」
コネシマ「というわけで俺らと1戦やってくれや!!!」
ソル「えぇ?」
シャオロン「ええやんええやん!1回だけ!お願い!!」
ソル「えー、、トントンさぁん」
トントン「お前ら?ゾムに食害に連れて行ってもらおうか?」
コネシマ「うっ、それは、、勘弁してくれや、、」
シャオロン「やだやだやだ!それはいや!」
トントン「じゃあ分かってるよな?」
ソル「、、ふっ、、ふふっ、、あははっ」
トントン「、、ソルさん?」
ソル「あぁ、ソルで構わんよ。ふふっ、冗談やん、ええで。1戦交えよう。」
シャオロン「!やったぜ!」
コネシマ「おっ!じゃあやろうぜ!!!!」
コンタミ「ソルくん」
ソル「!コンタミ兄さん!」
コンタミ「我々だ国の皆さんもこんにちはぁ」
トントン「こんにちはぁコンタミさん」
グルッペン「コンタミ殿、此方にはどの用事でいらしたんだ?」
コンタミ「ソルくんを迎えに来たんですよぉ」
ショッピ「そろそろ晩御飯にしましょってらっだぁさんが」
トントン「良いんですか?やったぜぇ」
コンタミ「構いませんよぉ。うちのソルくんがお世話になりました」
コネシマ「いやいや!こっちこそお世話になりました!!!」
コンタミ「おや、、ソルくん良かったねぇ。お礼を言わなきゃ」
ソル「楽しかった!遊んでくれてありがとぉ!ほなな!」
ーにぱぁと笑う彼は先程のあの大人びた雰囲気は消え去っていた。
シャオロン「あれ?幼くなってね?」
ゾム「静かにせぇ。」
ショッピ「シャオロンさん殺しますよ?」
シャオロン「ひえぇ、」
ースッと首元に2本の刃が置かれる。ギラリと光る黄緑色の瞳と、紫色の瞳に悪寒を覚えた。
、、2人の殺意が怖いよぉ。
コンタミ「よいしょ」
ソル「えっ、うわぁ!ちょ、コンタミ兄さん!?」
コンタミ「はいはい。ご飯食べに行こうねぇ。」
ソル「自分で歩けるのに、、」
トントン「仲がよろしいことで」
グルッペン「ソル意外と幼いんだぞ!」
トントン「いやあんたが言ってたんやないか、ソルは俺達より幼いって。」
グルッペン「精神面での話だぞ!トン氏!」
トントン「はいはい。5歳児は黙りましょうねぇ。」
グルッペン「なんだとトン氏!?」
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ー会食にて
金豚きょー「はいはい沢山食べてくださいねぇ」
ゾム「、、あ、うま」
らっだぁ「うちの料理師は最高なんでね!!」
ゾム「なんでお前がそんな威張んねん」
らっだぁ「だってうちのら民だもん!!」
トントン「ゾム相手国の総統にそんな塩対応しないのも〜、」
ゾム「こいつが悪い!」
らっだぁ「なんでよ!!」
ゾム「うるせぇ青いやつ!この前俺にゲーム負けたからって!」
らっだぁ「なんだってぇ!?ぞむぅ!!!!」
ゾム「wwwwそんな怒らんでくださいやぁ!」
らっだぁ「お前だけは殺してやるぅ!!」
ゾム「キャー!逃げなきゃー!」
コンタミ「はいソルくん。これ美味しいから食べてみてぇ?」
ソル「ありがとぉ!兄さん!」
緑色「ソルくんコレも」
ソル「ん!みどりくんありがとぉ!」
ゾム「これもうまいで!ソル!」
ソル「!ゾム!さっきあっちで話しおってんに、良かったんか?」
ゾム「ええねんええねん!美味いからソルにも食べて欲しくてな!持ってきてん!」
ソル「、、ふはっ、ありがとぉ!」
ゾム「ソル俺より細いし心配なんやわぁ、今まで何食ってきてん?」
ソル「んー、、そんな変わらんと思うで?」
コンタミ「俺も気になるなぁ」
ソル「うーん、、、強いて言うなら、草」
ゾム「、、、ん?」
ソル「?草」
ゾム「、、、え?」
ソル「そんな俺滑舌悪い?草やって」
ゾム「、、、はぁ?まじで言ってんの!?」
ソル「だから草やって」
コンタミ「、、、ソルくん。どんな草なの?」
ソル「あのー、普通に道端に生えとるやつ。」
コンタミ「、、、、、ソルくん。前言ってたよね。」