TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ラムネ瓶の中の君

一覧ページ

「ラムネ瓶の中の君」のメインビジュアル

ラムネ瓶の中の君

1 - ラムネ瓶の中の君

♥

451

2025年05月12日

シェアするシェアする
報告する


⚠️attention⚠️


BL表現あり

nmmn注意

ご本人様には一切関係ありません



R15


緑水






🦈「早く着きすぎた…」


現在の時刻は17時半前。

約束の時間まであと30分。

辺りは、だんだんと人の喧騒で満ちてゆく。


🦈「楽しみやなぁ…/」


夏の一大イベントである花火大会。

今日は大好きな彼と夏のひとときを過ごす。

変になってないかな、と浴衣の帯を確認する。

回りたい屋台を考えたり、すっちーの浴衣姿を妄想しているうちに、約束の時間は近づいてくる。


🍵「こさめちゃん、」

🦈「あ、/」


声のした方に目を向けると、浴衣姿のすっちーが小走りでこちらへ来ていた。


🍵「ごめんね、待った?」

🦈「ううん!全然待ってへんよ〜!」


本当は30分以上待ってたけど軽く嘘をつき、こさめもすっちーの方に歩き出す。


🍵「ふふっ、ありがと笑」


この嘘はやっぱり見破られたか。

すっちーがお見通し、とでも言いたげな顔をする。


🍵「こさめちゃん、浴衣似合ってるね」

🦈「あ、…ありがと/」


素直に褒められて、顔が赤くなり始めているのが分かる。

こさが先に褒めたかったんに…。


🦈「すっちーもかっこいいね…/」

🍵「ありがと」


にこ、と微笑む浴衣姿は漫画やアニメに出てきそうな好青年。

綺麗で儚くて、どこか妖艶で。

背が高くて、顔もちっちゃいから、どこかのモデルみたいだ。


🍵「今日静かだね笑」


やはりこさめの心を見透かしているのか、どこか嬉しそうに問い掛けてくる。


🦈「そんなことあらへんし!!今日は屋台全制覇するんだからねっ!」

🍵「それは食べ過ぎじゃない?笑」

🦈「ほら、行こっ!」


すっちーの浴衣の袖をグイッとひっぱり、歩き出す。


🍵「どこから回る?」

🦈「ん〜…焼きそば!」

🍵「俺も同じこと考えてた〜笑」






🦈「ん゙〜〜っ!」

🍵「頭キーンってした?笑」

🦈「な゙ったぁ゙〜!!」

🍵「あらあら笑」


こさめちゃんの手には青色のシロップがかかったかき氷。

俺の手には先程購入したラムネ瓶。

ガラスの瓶がひんやりしてて暑すぎる今日には、気持ち良い。


🦈「すっちー見て、」

🍵「ん〜?、、わっ、」


こさめちゃんの方を見ると、舌を突き出してコチラに見せてきた。


🍵「青くなってる笑」

🦈「ほんま!?」

🍵「うん…」

🦈「んぐっ、…!?」


その青い舌に俺の舌を絡めつける。


🍵「んっ…」

🦈「んぁ…/、、ふッ…、/」


トントン、と背中を軽く叩かれ口を離すと、ふたりの混ざった唾液がイヤらしく糸を引いていく。


🦈「ん、はっ…/」


浴衣が少しはだけて、肩で息をしているこさめちゃんが色っぽい。


🦈「何するん!急に!!」

🍵「…ごめん笑」

🦈「誰かに見られたらどうするんよ…!」

🍵「大丈夫だよ、ここ人気ないし」

🦈「んもぉ…!」


こさめちゃんが怒ったように眉間に皺を寄せる。

まあ、全然怖くはないけどね。


🍵「ねぇ、」


俺も先程のこさめちゃんを真似て、舌を突き出す。


🍵「俺の舌も青くなった?」

🦈「なってへんわ!!」


怒りからなのか、恥ずかしさからなのか分からないが、顔を真っ赤にしながら勢いよく否定してくる。


🍵「ざんね〜ん」

🦈「もう、すっちーたらさぁ、」

🍵「あ、」


俺宛の文句は、ドン!と言う爆発音に掻き消された。


🍵「花火、始まったね」

🦈「うん!…きれい、やね…」





少しの間、お互い無言で花火を鑑賞していた。

ふと、こさめちゃんの方を見ると、澄んだ瞳が花火を真剣に捕らえていた。

こさめちゃんの透明感のある瞳は、出会った時から、その瞳に吸い込まれた俺を一瞬で虜にした。


カランっ


花火の音に紛れて、手元で控えめな音が聞こえた。

ラムネ瓶だ。


🍵「ぁ、」


手にある瓶を何となく眺めていると、あることに気付く。


似てる。


こさめちゃんの瞳が、ラムネ瓶の中のビー玉に似てる。

綺麗で、吸い込まれそうで。


🦈「すっちー、」


俺が横を向くと、不意に、視界が塞がれた。

唇に何かが当たり、次の瞬間には視界が開けて、大きなこさめちゃんの瞳。


🦈「なんか、ちゅーしたくなっちゃった…/」


こさめちゃんが控えめに笑いながら、顔を赤くする。

でも、俺の方が赤いだろう。

きっと今の俺は、熟れた果実みたいに、耳まで真っ赤だ。


🦈「あ、もう花火終わっちゃうよ!」


君のラムネ瓶の中のビー玉みたいな、

俺にとって特別な瞳に、花火が反射した。




この作品はいかがでしたか?

451

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚