でもなんだろう。何故か納得いかない。
「ねぇ優斗、蓮、本当に勝ったのかな?」
「俺らは封印しただけだ。復活する前にもっと強くなって近いうちにしゅんを目覚めさせよう」
「うん!」
私はしゅんの病室に通ってから思ったことがある。
しゅんにも何かしらの縛りができたんじゃないか。
それが間違っていなかったら、私はしゅんを助けることが出来る。
「ねえ、みんな、私に力を貸して!」
「うん」
「あったりまえだよ」
「おう」
「おう」
「うん。」
みんなで手を繋いで異能を私に集中させる。
「異能力銃剣100%解放回復術」
病院内が光に包まれた。
「ん?…」
しゅん…しゅんっ。私の体の中にはしゅんとゆう名前が溢れていた。
「あ、しゅんくん起きた」
「おいコラしゅん心配かけんなよ」
「そうだよ。結奈がずっと泣いて心配してたんだぞ」
「しゅんくんおかえり」
「おかえりしゅんくん」
病室は涙に包まれた。
「ただいまみんな」
「…結奈…」
「グスン…バカ、バカしゅんのバカっ…」
「ごめんな結奈…心配かけた。」
私からは涙が溢れていた。
「しゅん…しゅんっ!」
私はしゅんに抱きつきた。
「…良かった…良かったよぉ」
「ごめんな結奈…」
「もう、ごめんしか言ってない。」
「あはは」
私たち以外のみんなは病室からそっと出た。
「ごめんな結奈…」
「…言って…ちゃんと好きって言ってよぉ」
「ああ、いつも結奈がいてくれるから生きれてるんだ。好きだ結奈」
ああ、やっぱり私はしゅんが好きだ。
「もう、バカぁ」
「なんでだよ」
「私もしゅんが好き」
「あはは!知ってるよ」
「もう、だからバカなの!」
「良かった。しゅんが生きてて」
「ありがとうな結奈」
「うんん。いいの」
その後私はしゅんにしゅんが眠っている時のことを話した。
「そうか、隊長は大丈夫なのか?」
「うん。目も覚めて話しもできるよ」
「話す?」
「いや、いい」
「そっか」
二週間後。
しゅんと隊長は退院した。
「父さん、しゅんくん退院おめでとう!」
「おめでとう」
家ではパーティーが行われた。それはとっても暖かくて楽しかった。
五時間後。
「もうみんな寝ちゃったね」
「そうだな」
「もう十一時だからね」
「え?!ほんとに?!」
「ああ、私たちも寝よう」
「うん。」
チュ。
「え?え?」
しゅんは私の頬にキスをした。
「じゃ、おやすみ結奈」
「え?あ、ちょま」
不意打ちはずるい。
しかも寝てるとは言ってもみんなの前で…。じゃあこっちも、
「待ってしゅん…」
私はしゅんの服を掴んだ。
「何?結奈、俺と一緒に寝たいの?」
「そうだよ。何が悪い?」
「いいよ。」
同じ家なのに同じ部屋で寝て。お泊まりをする。同じ家に居る私たちだからこそできることなのかもしれない。
「電気消すぞ」
「うん。」
「おやすみ」
「おやすみ」
私たちは布団に入って眠りについた。
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