コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
は い ❗️
人 サバ か く ぞ – ッ ❗️
翡翠渡 カラス と
赤村 ハヤト のペア えぐいくらい
ハマる、
よ ん で な い 人 ❗️
よ ん だ 方 が 、
ま ぢで い い ❗️
.. っ て こ と で ❗️
カラはや 前提の
人 サバ❗️
スタート 💖
第一章 :鯨 ノ 泣 キ 声 。
急に開けた視界に、目を瞬く 。俺 ____赤村ハヤトは、中学生。
せっかち、とよく言われるが、『俊敏』と言って欲しい。
ハヤブサを思わせる名前に、学年一の足の速さ。これ以上ないくらいに、俺は色々『はやい』のだ。
俺は今、幼馴染と京都に旅行に来ている。
秋。
山々が紅葉するその季節に、なぜか華やかよりも寂しさを覚えた。
『ハヤト − !』
そう言いながら、俺の部屋にドカドカと入ってきた女の子。
こいつは、俺の幼馴染である、黒宮 ウサギ 。
食欲旺盛だが、一方で鋭い観察眼と、冷静さを感じさせる一面もある。
『おう、ウサギ。おはよう。』
『も − !早く早く!お土産見に行こうよ −!』
『はいはい、笑』
つい昨日、俺をせっかちせっかちだと煽っていたのは何処のドイツだったか。
思わず苦笑するが、そんなことを口走ればたちまちウサギは不機嫌になる。
俺は身の安全のため、黙っておいた。
『う っ、寒いな、』
『当たり前でしょ、秋だからって舐めたら風邪引くよ−、』
『へーい、』
ウサギは 、
もふもふとしたコートを着込み、その中にウサギの耳がついたフード付きのセーターを着ていた。
『防寒はバッチリなんだな、』
『そりゃ、ウサギだからね、』
そんな軽口を叩き合う俺たち。
しかし、その暖かな時間は、そうな続かなかった。
ざわっ
空気が変わったような気がした 。
その空気をたどり、ある方向に目をやると、そこには俺の知人がいるのだった。
いや、向こうは気づいていない。
そうであることを願うしかない。
圧倒的なまでのオーラを放つのは、京都の落ち着いた街並みに似合わぬステージ。
ステージの上の幕に踊る文字はこう。
【プレアデス/遠征Live !】
『ハ 、ハヤト 、これって ..』
『.. 嫌な予感しかしないな。』
どっ。
歓声が上がった。舞台の上に立っているのは、かなりのイケメンと、涙目の男子だった。
舞台の上のスクリーンに大きく、
『winner kujaku!』と書かれていた。
『ほ−い 、俺の勝ちだね ~!』
『また ..負けたッ、』
そんな会話をよそに、審判らしき男がマイクを持った。
『しょ、勝者!
山吹 クジャク 様!』
山吹 クジャク。
音楽ゲームのプロプレイヤー。
かなりの腕前であり、また、アイドルグループに所属している。
『あちゃー 、泣いちゃった?ごめんねー、』
全く悪いと思ってなさそうな顔で、わざと大袈裟に首をすくめると、クジャクはさっさと舞台脇に下がっていく。
『ほんと、ブッキー、もうちょっと手加減してあげたらー?相手が可哀想だよ。』
そう言いながら出てきたのは、これまた美少女。
メガネに、棒付きキャンディーを加える金髪少女。
『は ~い 、
露草 シーラ でーす 。笑
よろ −、』
露草 シーラ 。
パズルゲームのトッププレイヤー。
シーラは、コントローラーを持った。
『それでは、スタートです!』
次に出てきた、挑戦者は、
気の強そうな女性だった。
女性は、絶対負けたくないというようなギラギラした目をゲーム画面に向けている 。
____が。
一瞬にして勝負がついた。
シーラがみるみるうちにパズルを完成させたのだ。
『あれ − 、もう終わっちゃった。手加減できなくてごめんね?』
煽り言葉を無意識に呟きながらも、
シーラは舞台裏に消えていった。
それから30分後。
舞台は大いに盛り上がっていた。中央に立つ椅子と机に、メガネの男子と、もう一人。
『僕の勝ちだ。』
そう宣言したもう一人。
『カラス ..!』
翡翠渡 カラス。
カード、ボードゲームにおいての「天才」。
世界的に絶大な人気を誇る。
顔立ちが整っている。
俺の、因縁の相手だ。
『君のこの時の手も、すごく良かったと思うよ。』
にこにこ笑いながらそう答え、女性ファンから歓声を受けるこの悪魔の裏の顔を知っている俺とウサギは、苦い顔でその様子を眺めていたのだった。
『俺は、でねぇぞ。』
一言。
盛り上がっていた会場は、その一言で水を打ったように静まり返った。
痛いほどの視線の先に立っていたのは。
『.. コテツ。』
カラスが名前を呼んだ。
大葡萄 コテツ。
格闘ゲームのトッププレイヤー。
動体視力が人類の限界に達していると言われる実力。
『こんなふざけた企画に参加している暇があるんなら、練習しろ。』
そう吐き捨てて、コテツは去ろうとする。
しかし、いつ出てきたのやら、
コテツの前には、クジャクとシーラが立っていた。
『ちょっと、コテツちゃーん、釣れないこと言わずにやろーよ、ね?』
『シーラも無理してきたんだから、コテツだけ無しはずるくなーい?』
『ちょ、シーラちゃん!フォローになってないから!それ!』
『チッ、とんだ茶番だな 。』
『3人とも、ファンの前なの忘れてない?』
『あ 。』
カラスの言葉に、3人が我に返ったようになる。
『ごめんね、みんな。』
これが、今1番人気を博す、
天才ゲームストリーマー集団。
【プレアデス】だった。
『えっ、えぇ、時間が押しているということで、
少し飛ばして、プレアデスさんへの質問大会に移ります!』
司会がそう告げ、緊張が途切れた。
『はい!質問ですっ!』
初めの質問は、女児からのもの。
『好きなタイプを教えてください!』
シーーーン。
女の子のお母さんが、女の子の頭をはたいている。
『で、は、質問回答をどうぞ!』
『..うーん、優しい子、かな?』
カラスがそう答えた。
『じゃなくて、金を貢いでくれる、操りやすそうな子、の間違いだろ。』
『..同意見。』
俺がこそっと意見をいった。
『うーん、俺は、生活力のある子かな、』
『シーラは、かっこいい子。』
『.. ゲーム上手いやつ。』
それぞれが答えていった。
『ほうほう、そうなんですかー。』
この棒読み司会。
心の中で悪態をつく。
『えっと、他に質問は、、』
司会が聞くが、反応はない。
そりゃ、あんな質問、失礼だと思ってみんな遠慮するだろう。
女の子の母親が、周りにぺこぺこ頭を下げている。
『ハヤト、聞かないの?』
『やだよ、あいつらに見つかったら面倒なことになる。ウサギも知ってるだろ。』
『.. ほら、なんでもいいんですよ!えぇと、、ほら!そこのパーカーの子とか!』
今度こそ、俺は司会を恨んだ。
なんで、これだけいる大衆の中から、俺を選ぶんだろう。
『…』
『あ 、あれって。』
『ハヤト 、?』
『.. なんでいるんだよ、』
カラスの、冷たい視線が降ってくる。
だらーんと、背中に汗が伝わるのがわかった。
マイクを渡され、観念した。
『えっと ..どうしたらそんなにゲームが上手くなれるんデスカ ..』
最後の方は、カタコトになってしまった。
『.. はぁ 。』
カラスが、ため息を吐きつつも、マイクを手にした。
『それは ..』
『アライグマはなぜ、アライグマかわかるかい?』
落ち着いた、男性の声だった。
『それは、アライグマが、餌を取るため、川で餌を手探りで探る姿が、洗濯をしているように見えたから、だそうだ。』
『..伯爵。』
気がつくと、プレアデスの四人と、ウサギと俺以外、
消え失せている。
『それでは宴を始めようか。
人狼サバイバルを、開催しよう。』
俺たちの間を、冷たい風がすり抜けていった。
続く↩️