第1章〜別れと出会い〜
「幸恵、私もそろそろ行く時が来ました。」
「そうですか。。子供たちは任せてください。そして。日本のために頑張ってきてください」
「頑張って参ります。智弘、幸宏、母さんの事よろしくな。父さんは行かなければいけないところにちょっと行ってくるから」
「わかった、いつかえってくるの?」
「終わり次第帰ってくるさ。」
「幸恵、必ず帰国します約束します。」
「頑張ってきてくださいね。必ず。帰ってきてね。」 私は、そう言い残し、日本のために戦艦に乗った。
艦長「我々は、日本軍のためにここに招集された。戦いに情けは無用!情など捨て日本国のために戦いなさい。我が身を捨ててまでも」
宮中「おい。私は宮中。あんた名前は?」
智昭「私の名前は中村智昭です。」 「家族はいらっしゃるんですか?」
「ええ。妻と子供一人居ますよ。中村さんはいらっしゃるんです?」
「はい。妻と、子供二人ですとても愛らしいんですよ。見てみてください」
「幸せですね。こんな戦争のために呼ばたくなかったです。」
「そうですね。早く終わらせましょう。そして生き残りましょう」
艦長「私語をするな!喋る暇があるなら手を動かせ!」
私と宮中さんは鞭で何発か叩かれました。 私たちは主に戦艦の中で戦うようです。反抗したものは殴られたり、鞭で叩かれたり、まるで奴隷のように扱われるのです。 日本軍は勝利を重ね徐々に進行しているみたいだ。
そしてついに私たちの出番のようだ。
「おい。500m先に敵軍がいる。攻撃態勢に入れ!!」 私たちは敵軍の戦艦に照準を合わせ狙撃許可を待っている。
「撃て!」 その声と共にうった。
「hit撃沈」
「中村さん。腕前いいですね!」
「そうかな、まぁ少し趣味でやってましたからね(笑)」
しかし安心したのもつかの間。今度は我々が攻撃されてしまった。
「迂回しろ!反撃体勢!撃て!」その声と共に我々は抵抗を始めた。
「ウオオオオオオo」とみな叫びながら乱射をする。敵軍のスナイパーに撃ち抜かれてしまう。
私は死ぬ訳には行かぬと身を隠しながら慎重に敵軍を狙った。
「……今だ。ーーーーーーーーーー命中」見事に頭を撃ち抜くことに成功。
しかし私はその後に足元を撃ち抜かれてしまった。
「ぁぁ、誰か、お助けを。」
目覚めた頃には、艦内の病棟に居た
「お前は今日から一旦日本に戻ってもらう。」
そう告げられた。帰れる。そう思っていたが、
「満州に行ってもらう。」
どうやら戦艦で戦うのではなく満州陸軍として戦うようだ。
満州に送られたのち、我々は日本軍として常に警戒心を怠らずに過ごしていた。
日本はその後敗戦を積み重ね8/15 降伏をした。
私たちはシベリアで強制労働に従事させられました。
シベリアにある強制収容所。
私たち日本軍は各ラーゲリに送られました。 そこでは初めて会うものたちばかりでみんな生きる希望を見失っていました。
しかし私は「希望」を信じて帰国を目指して日々を耐え抜くのです。
ご飯はろくに与えられず黒パンとトマトシチューだけで朝昼晩をしのがなければなりません。脱出しよう物ならソ連軍に狙撃されてしまいます。
作業に至っては極寒の地ー30℃の中でも ー40℃にならない限り免除にはならないのです。もちろん耐えれない人もおり、最初は死んでゆく仲間に涙と悲しみを流してましたが、次第に周りは無感情になり、それどころか死んだ仲間の衣服を奪う競争をするまでになりました。みんな自分が生きるためです。
私は、死んだ仲間に追悼をしようと倉の中で儀式をしましたが、ソ連軍に見つかり没収されました。
ソ連軍「今すぐ解散しろ!こんなことをやめろ!死人に情を出すな!」 私「死んだ仲間を悲しんで何が悪い!」
必死な犯行をするも武力で制圧されてしまい、私は南京虫のいる部屋に入れられてしまいました。夜も眠れずひたすらにもがいていました。しかし生きる希望は決して捨てなかったのです。
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