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叶side


「これは、何?」

「なんでも良くない?君には関係ないんだから」


あれ、この記憶は誰の記憶?少なくとも僕の記憶のようには感じ取れない。


「■■■■、いつも言ってるけどさ〜、抱え込みすぎる前に僕に言えよ?」

「でも、■■■■も僕に言ってくれないじゃん!」

「そりゃ、サプライズで何をあげようか、とかいうのを教えるわけねぇだろ……」


名前が聞き取れない。もう少しで、完璧に分かりそうなのに。僕目線で見えている子は、どこか葛葉を彷彿させる。


「なぁ、絶対に1人で突っ走るなよ?置いてかれるのヤだから」

「酷いなぁ、■■■■は僕がそんなことすると思ってるんだ〜」

「僕が普通に話してた人に嫉妬して殺しそうではある。そんなことしたら、■■■■が■■のままではいられないし、そしたら僕、どうしたらいいんだよ」


…………。分かりそうなのに、もう少しで分かりそうなのに!幸せそうな夢。これが、相手が葛葉なのなら、そんな相手がいたっていうことなのだろうか?


でもなぁ……葛葉に、堕天使だって言ってないし。なんなら、誰にも言ってない。記憶に関しては、葛葉と教会で会う前の記憶が殆どない。


ただ1つ、叶えたいことは叶わない、そう思ったってだけ。


だから、今の僕の名前は、叶わないと書いて叶。


「てか、■■■■は羽出さないの?綺麗なのに」

「僕は■■■■の羽を見てるだけで十分!それに、僕のは■■■■みたいに綺麗じゃねぇだろ……」

「■■■■の透き通るような銀髪と陶磁器のような肌に似合ってるよ?」


顔を真っ赤にしてる……。


「あ?お前の方が綺麗だわ!ほら、」


鏡のように均一に水の膜を張って、僕目線の誰かの顔を見えるようにした。


そこに映っていた誰かは、僕だった。それを見た瞬間、一気に記憶の波に呑まれる。


あ……言わなかった理由って…………。さすがに、この事実までは、あの人達も知らないだろな。


覚えてるのかな、記憶の封印とかされそうだけど。


・・・


早く、行こ……。


「明那、家に止めてくれてありがとね?」

「早くないですか?まぁ、別にいつでも泊めますよ」

「ほんとにありがと。じゃあね」


……他の人後を飲んで生きてきたのか。しょうがないとはいえ、気分は良くない。これから、ずっと一緒だから、気にしなくていいけど。


やっぱり、嫉妬してしまう。

血濡れた執着と甘美なる呪い

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