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毎日目まぐるしくすぎていく。
時間と日にちの間隔がおかしくなりそう。
俺自身のスケジュールがこんなに詰まるの珍しい……。
はぁぁ。ため息をつく。
「おいちゃんおはよ!ため息なんかついちゃってぇ〜」
急に隣に来られておどろいた。
「んぁ?いやなんもないけど。おはよ、あれ今日事務所来るんだった?」
「ん。ちょっとだけ用事で寄ったの。また直ぐ出るけど。
んで、今日も髪型似合っててかわいいねぇ」
「お前ほんとバカにすんなよ。毎度毎度、せめて他の褒め言葉もってこい」
えー。本気なんだけどなぁ。心底意外そうな顔して、俺もあんま時間ないから行くねって、立ち上がりざま、手を伸ばして髪をくしゃっと撫でてくる。
「ほんとにかわいいんだよ」
かがみ込んで、わざわざ顔を覗き込んで、目を合わせてさっていった。
髪を触んな。
じゃなくて、……うそだろ?
あいつ
今。チューしてった?
触れるか触れないか一瞬の出来事。
んー。考えすぎか、いやでもなぁ、、、
そんな気にするほどのことでもないか。うん。
しかも触れたか触れてないかもわからないんだからキスじゃないんだろぅ。
気のせいっ。よっしそれで。
んなわけあるかいっ!
わざわざなんでキスするんだ?
距離感バグってるようなそんなキャラだったっけ?キューアグみたいな?
いやいや、接触嫌がるタイプでしょ。
ってぐるぐる思考してる。こんなことに時間取られてんの、まじしんどいわ……
まあいいや。もう気にしないでおこう。
…気にしないで置けるわけもなく、
今日の現場はなんだかんだ最低で、押しまくってしまった。
ああ、みなさまごめんなさい。
そんなこんなでやっと帰れるわ、と帰り支度してると、不調の大元がやってきた。
「おつかれーぃ」
お疲れじゃないわ。なんやお前。
なんでここにいるんだよ。
「ねーご飯食べよー。あ、何もしてないから部屋汚いけど綺麗だよ。うち来る?」
何言ってんだ。この人。
「汚い綺麗で、正反対ですけど?」
「まぁまぁ、だからまだ綺麗だって。久々にゆっくり話しよーよ。ね?」
意識がどーしても勇斗の唇にいってる。
なんかやばい気がする。
「ねーえ。ちょっと見過ぎじゃない?じんちゃん……」
え?あ、やばっ。改めて勇斗を見やると、
ふざけてない真剣な顔にぶつかった。
「そんなに、気になる?……もっかいキスしたげよーか?」
え?あ。キス?やっぱりお前、してた。
じゃなくて、え?なにこれ…何言った、こいつ。
ふふっ。て、笑うその顔反則だろ。
なんてゆーか、男から見てもかっこよくてエロくて、アイドルって伊達じゃないんだねぇ。
とか考えてるうちに、また顔近付いてきて、
なんも言わないならしちゃうよ。
って囁きと共にキスされる。
「お、お前何して……」
「簡単にキスさせちゃって、そんな軽いんだ?」
「はぁ?何言ってんだ?いやお前が、おまっ
てか、なんだよ。これなにして、こんなのっ
バカにすんなよっ」
焦ってるのは俺だけみたいで、
あっちはいつも通り。
額をくっつけて至近距離で囁かれる。
こっちを見る目がなぜか真っ直ぐすぎて、そらせない。
「バカになんてしてない。ずっと見てたんだ。するつもりじゃなかったけど、あまりに可愛くて。そしたらお前もなんか、ずっとさ、そのぉ、見てくるし?誘ってくれてるのかなぁって」
最後の方はぼそぼそと聞き取りにくくなっていったけど、
えーと。んーと、俺が誘ったみたいになってる?
「お前のこと。かわいいってのも本当だけど、いつも前見て、グループのこと考えてくれててさ、俺の無茶にもいつも付き合ってくれるし、悩みだっていつも一緒に解決してくれるだろ。そりゃメンバーみんな仲間だし大事だけど、俺が1番年上だししっかりしなきゃって思ったりもするんだけど、お前がいつも支えてくれてるから、無茶できる部分もあってさ。って俺何言ってんだろー、あーもう」
なんか、長々と話してるけど、
急にこれ、告白タイム?なんで、そーなったの?
「ごめん、なんか順番とかバラバラだけど、おれ、仁人が好きなんだ」
ああ、そうですよね。やっぱり、告白タイム。
って、誰が誰に?
でもあなたやっぱりかっこいいですね。とか頭の隅で違うこと思っちゃうぐらいには現実感ない。
あんな、触れたかどうかキスかどうか悩んでいた時どころでないよな。
好きって言った?
は???
いやいやいやいや、、、
こんな色気ダダ漏れだったっけ?この男。
明らかに甘い顔してる。声も驚くほど優しい。
「急になったけど、俺本気だよ
仁人もさ、俺のこと好きでしょ?
ね?付き合お?」
いやいやいやいや
何言ってるんですか?勝手に決めないでもらえます?
はぁ?
「もー、じんちゃんったらかわいいねえ」
何も反応できずにフリーズしていたら、
抱き込まれてる。
なんかわからないうちに、
話は勝手に一方的に進んでいるようで、
「ねぇ、も一度キスしていい?」
掠れて上擦った声と共に、キスしてた。
なんていうか、よくわからないうちに、
俺はこの男と付きあうことになってる。
ーうん、まあ悪い気はしない