Nakamu視点
この人は俺のことをどうしたいのか
俺には何も分からない
ただ相手の感情に沿って動いて、自分のことなんてどうでもいいように
br「そういえばキミ、名前は?」
nk「…Nakamu」
br「Nakamuね、僕はBroooock!」
「良かったら友達にならない?」
nk「友達…」
br「うん、どう?」
nk「……」
”友達”
博士から言葉だけは聞いたことがある
それが何かはよく分からないけど、とても興味をそそられた
nk「うん…わかった、いいよ」
br「ほんとっ!?ありがと、Nakamu!」
何も分からないまま、俺とBroooockは友達とやらになった
”人間の感情”が分からない俺には、嬉しいなんて思わなかった
ただ考えて、ただその人についていく
そんなモノだ。
br「そういえばさ、Nakamuはなんで片目隠してるの?邪魔じゃないの?」
nk「えっ…と、それは……」
俺は”人間じゃない”から。片方だけ見えれば問題ないし、隠してる方には感情を表す光が小さく出ている。
でも人間にそんなことを知られたら?
きっと受け止められることなんてないだろう
nk「まぁ別に、邪魔ではないかな…」
br「そうなんだ…!やっぱずっとやってると慣れてくるの?」
nk「ずっとか…」
br「…?」
nk「あ、まぁ…そんな感じ」
br「なんか凄いね、w」
そうして誤魔化して過ごしていくのか。
そんな複雑な感情に押し潰されそうになり、ただ何も思わなくなる
…Broooockは、俺にとってなんなのか
それすらもわからず、これからどう過ごすのか。
br「Nakamu、ついたよ」
nk「ぅ……?」
普通の家より、広めの一軒家だった
庭も広く、綺麗に手入れされていた
それが雨のせいで、少し濁って見える
br「じゃ、入って入って」
nk「……お邪魔します…」
br「そういえば、Nakamuはなんで家がないの…?」
「出てきたあの場所は家じゃないの?」
nk「あそこは家…というか……」
人間に限りなく近い、”AI”の研究所
だから俺は人間ではなく、ただのAIであり、人間の心など何も分からない
nk「…なんだろうね」
「よくわかんない」
br「…そっか」
「ほんとに家がないから、うちに住んでみない?」
「1人で住むにもやっぱ広いし、嫌だったら言って」
nk「……Broooockがいいなら」
br「ほんとっ!?」
「ありがと、Nakamu!」
何に感謝されたかも分からないまま、ただ笑みを浮かべる
……でも──────
𝒏𝒆𝒙𝒕↪
コメント
2件
出会って間もないのに一緒に住むお誘いは優しすぎる😊💐 nkさんも何気に片目のこととか隠して知られたくないって思ってるのは心のどこかでbrさんといてもいいって思ってるんだろうなぁ*˘ ˘*