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🔥竜胆 トキオ(りんどう・ときお)
• 都道府県:福岡県の化身
• 性別:男
• 年齢:17歳(外見)
• 身長:178cm
• 性格:快活・不器用・喧嘩っ早いが情に厚く、弱者にやさしい。
• 能力:雷火(らいか)──祭り・記憶・闘志を媒体に「記憶の炎と電」を操る。
• 人間界での名前:雷堂 トキオ(らいどう ときお)
• 特徴:星の眼には「山笠の龍紋」。胸に燃えるのは博多祇園山笠の記憶。
設定:
福岡=九州の要=戦と祭の土地。
かつては“忘れられた場所”であり、戦後に消えかけていたが、自力で復活した稀有な化身。
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🌸第三章:「祇園の灯が消えるとき」
古都・京都。
そこには時間が折り重なる“揺れない都”があった。
だが、今──その灯が静かに揺らぎ始めていた。
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✨Scene.1:終わりを知る者・古都カグヤ
古都・京都の祇園小路。
そこで最後の舞を舞う少女がいた。
名を──古都カグヤ(京都)。
十二単と近未来的な装飾が融合した衣装。
微笑を浮かべ、舞うたびに時間が一瞬、巻き戻る。
「この街は、私の記憶でできているの。だから……その私が消えれば、すべて“元に戻る”」
カグヤは、そう言って笑った。
「私の願いはね、京都という記憶を、静かに終わらせることなの」
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✨Scene.2:ヒカリとカグヤの語り
ヒカリは、祇園の小劇場でカグヤに再会する。
「なんで、あっさり消えようとするの?」
「それが、京都だからよ。舞台は、いつか幕を下ろすもの」
「でも……!」
「あなたは“中心”だから、まだ残る。私は“縁”。縁がほどけるときが、去り時なのよ」
カグヤはヒカリの髪を撫でるように触れる。
「東京、あなたは“最後の灯”になる。その意味……わかってるんでしょ?」
ヒカリは何も言えず、ただ、彼女の背中を見る。
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✨Scene.3:祇園、最終の灯
カグヤの最後の舞台は、誰にも知られず行われた。
観客は化身たち数人──
• トキオ(福岡)
• アツミ(愛知)
• ミナト(大阪)
• ヒカリ(東京)
舞が終わると、時が止まる。
「さようなら──これは、千年を繋いだ灯の、最期の揺らめき」
その瞬間、彼女の星の眼は輝き、夜空へと昇っていく。
誰も涙を流さなかった。
なぜなら彼女が、美しく生き切ったことを知っていたから。
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🕊モノローグ・ヒカリの決意
一人、また一人と──灯は消える。
でも、それは“終わり”じゃない。
誰かが覚えていれば、それはまだ“生きている”。
ヒカリは静かに拳を握る。
「……最後まで、私が見届ける」
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❄️ 第四章:「白雪、誰かのために消える」
舞台は、最後の北の地──北海道。
“白い記憶”に包まれた少女、雪野ユキネが、
世界の終わりの音を聞く。
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登場キャラ
• ❄️雪野ユキネ(北海道の化身/少女)
• 🌇星乃ヒカリ(東京の化身/少女)
• ⚡竜胆トキオ(福岡の化身/男子・現在の語り部)
• 💻熱海アツミ(愛知の化身/少女)
• 🍜喜多ユウト(宮城/男子・新キャラ)
• 🎴龍馬セイジ(高知/男子・新キャラ)
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✨Scene.1:静寂の雪原
北海道・美瑛。
静かな雪の丘。どこまでも続く白い世界に、彼女は立っていた。
雪野ユキネ──その存在は静かで、透明で、まるで“誰にも気づかれない記憶”。
「……春が来ても、誰も私を思い出さないなら、それはそれでいいのかもね」
だが彼女は知っていた。
自分の中に、ある“最後の光”が灯っていることを。
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✨Scene.2:ヒカリとの再会
東京から来たヒカリが、雪原に立つユキネを見つける。
「来たんだね。寒かったでしょ」
「寒いのは……慣れてる。秋田の次は、ここだって、わかってた」
「そっか。じゃあ、最後に一緒に雪を見ようか」
二人は並んで座り、雪を見上げた。
「ねえ、ヒカリ。私、誰かの“帰る場所”になれてたのかな……?」
「うん。アキもカグヤも、あなたのことを“あたたかかった”って言ってたよ」
「じゃあ……もう十分かな」
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✨Scene.3:雪の記憶、開花
ユキネは力を解放する。
氷が割れ、雪が舞い、彼女の記憶が空へと昇る。
彼女の星の眼には、**“流氷”と“オーロラ”と“鹿”**の文様がきらめいていた。
「……ありがとう。ヒカリ、最後に……この景色を、誰かに伝えて」
その瞬間、ユキネの身体は薄く、霧のようにほどけていく。
「私ね……実はずっと、あなたの光に憧れてたの」
「バイバイ──ヒカリ。
あなたの消える日が来る前に、
私の心を、あずけておくね」
雪が降り止み、そこに立っていたはずの少女は、もういなかった。
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✨Scene.4:残る者たちの静寂
ヒカリは雪に手を伸ばす。
白く光るかけら──それはユキネの“星の眼”の最後の一片。
彼女の記憶のなかに、ふと“かつての影”が揺れる。
• 広島・ヒロ(幼き少女の笑顔)
• 長崎・ナキ(教会の鐘と祈り)
「……どうして。どうして、◾️◾️◾️たちばかり……」
傍らのトキオが言う。
「なあ、ヒカリ……お前だけは、消えんなよ」
ヒカリは答えない。ただ雪の中、ひとり立ち尽くしていた
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