テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

角名side





数秒、沈黙の時間が流れた。



「…うお、(名前)。先行ったんじゃ無かったの」


(名前)の後ろにあるトイレのドアが押され、中から出てきたチームメイトであろう男が(名前)を呼んだ。


あぁ、なんかイライラする。

今まで(名前)相手にムカついた事なんて無いのに。



「角名便所長いわ、うんこか」


トイレから出てきた奴は誰かと(名前)に聞こうと口を開けた瞬間、背後から治の声が聞こえた。


「…治」



治が俺の背後について(名前)に会釈をした。


目の前の(名前)は、それを見て少し顔を歪めたと思ったら、何も言わずに俺らの横を通り過ぎた。


「おい、どうしたんだよ!待てって(名前)!」


チームメイトが(名前)を呼ぶたびに胸に針を刺された様な感覚になった。



…あぁ、そうか。

さっきまでの意味のわからないイラつきも、不快感も、(名前)に強く当たってしまうのも全部


ヤキモチだ。



「…ははっ、俺ダサすぎ」


俺は額に両手を当てながら、その場にしゃがみ込んだ。



もう、俺と(名前)の関係は直らないとこまで亀裂が入っているのに。


さらにヒビを入れるような事を言って、それがヤキモチと言う醜い感情だったことに気づいて。


俺が兵庫に行く事を黙ってたのだって、全てヤキモチから始まった事だって。


最初から分かってたくせに。


また同じ過ちを繰り返そうとしている。

なんで、こんな今更。


どんどん関係に亀裂が入ってしまうのは、俺がヤキモチを認めないプライドのせいだ。





この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚