テラーノベル
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ー???視点ー
「ようこそ。皆様の入学を、我々教職員は心よりお待ちしておりました。」
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ーぜんこぱす視点ー
この門をくぐったその瞬間。ぽれの学園生活が幕を開ける。そう思考を巡らせると同時に不安が押し寄せてくる。幸いと言えば何だが、ぽれと同じ様にビクビク震えながら門をくぐろうとしている人、門に祈りを捧げる人、様々な人が居た。
「いや、”人、人間”ではない奴も多いか。」
ぽれは漸く決心し、門をくぐる。
どんな原理かは不明だが、ポケットには生徒手帳、と書かれた端末が、今日からぽれが学園の一員と言う証明のように入れられていた。
その端末を開けば、クラスが書いている。
でもそんなクラスはお構い無しに、ぽれは
“能力”をタップする。
「なるほどね……」
ぽれは体育館へと足を運ぶ。
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「私はこの学園の最高権力を有する学園長。”冥想 めめ(めいそう)“と申します。この学園生活の短い期間ですが、何卒宜しくお願い致します。」
彼女、いや学園長(以後、心の中ではめめさんと呼ぶ事にする)は、ニコリと皆に営業スマイルを向け、頭を下げる。
皆が拍手をする。その後は「学園長若くね。」「美人。」等の賞賛の嵐でザワザワしていた。当の本人のめめさんは、自分の話を聞く気のない皆にイライラしているのだろう。不機嫌さが隠しきれていない。
めめさんが舌打ちを零すと、バチンッと電気が落ちる。めめさんは相も変わらず二コ二コとしているが目が笑っていない。めめさんは声を張り、
「この学園生活の命運を握っているのは紛れもない私だ。以後、態度には気を付けよ。」
そう言う。皆がビクッとめめさんに目をやる。そのどこまでも吸い込まれそうなサファイア色の瞳は、ぽれを含んだ此処に居る全員を魅了する。
「さぁ、この学園の内容を。少しお教えしましょう。と言うより皆様知って居られますが、再確認です。」
先程の態度は何処に行ったんだ。そう思うくらいにめめさんは元通りになり、そう言う。
「この学園の卒業の仕方。それは死闘で勝つこと、優秀な成績を残すこと。以上です。
死闘とは、皆様お持ちの端末からリクエストを送信すし、承認される、もしくはリクエストを承認する事で開始される」
“殺し合い”です_♪
殺し合い。そう、ぽれ達は皆敵である。今あんなに仲良くしている2人組も、どうせ後で別れを告げる。その為ぽれは学園の奴らには最低限の関わりしか持たない……つもりだ。
その他、めめさんが話していた内容を下にまとめる。
・卒業する為には最後の一人まで死闘に勝ち残る必要がある。即ち卒業出来るのは一人。
・種族、元から所持している能力に関しては教職員達は問わない。
・この学園生活では、”能力”を一つランダムで貰える。(死闘以外で使った場合、校則違反となる。)
・この学園の校則違反とは、死である。
・この学園を卒業した暁にはどんな願いでも必ず叶える。
・この学園は基本的に情報の隠匿がきちんとされている為、個人情報が漏れ出す心配は殆どない。
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「さぁ、闘いの火蓋は開かれた。この中で、卒業出来るたった一人の優等生は誰だろう?」
はい!Prolog終了です!!今回から長編の小説を書いていこうかなと!さて、ぜんさんは誰と出会い、どの様な物語を辿るのでしょうか?まぁメンバーには想像が付くかもしれませんね……?
ではではー!
👋🏻
コメント
5件
ぜんこぱすさんの長編、?!神な予感がします<(_ _)>✨
関係ないですけど地雷あります? あとこれBL…ですか?