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「お前の恋人ってスゲェモテるよなぁ」
目の前でジャムパンを頬張ろうとしている、多分この学校で一番モテてるセンパイの恋人である友達にそう言う。
「んん。 確かにそうだけど、それがどーしたっていうの」
「あ、いや、お前を傷つけたいとかじゃなくてさ。 あのモテ具合が羨ましいなーって」
実際、この前だってめっちゃ可愛いって噂の子に告られてたし。
逆にそれで揺らがないのスゲェけど。男として、ソンケーするけど。
その状況はさ、付き合ってる側って、不安にならんもんなわけ?
「…でもさ、やっぱちょっともソウイウの、気にしてないわけ? 俺だったら多分、不安すぎてめんどい恋人になっちゃうかも、って」
んー、と少し考えるそぶり。
正味コイツも結構きてんのかなぁ…。
こんな質問しない方がよかったよな…。
「…あの人が誰の一番になっても、あの人の『イチバン』は俺だから」
やっぱなし、を言おうとした時、なんていうか、ものすごい、なんにも言えなくなる笑顔でそう返された。
…センパイもスゲェけど、思ってたよりずっと、コイツもスゲェわ…。
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