コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
大きな爆発音と地響きで目を覚ました。
髪もセットせずにシャケを抱っこし全速力で音のした方に走った。煙で状況が見えないが奥の扉から有月と京が出ていくのは見えた。有月の抱えられてるのは
「赤尾晶...?」
状況がより一層理解出来なくなった。
なぜ赤尾リオンの姪である赤尾晶がここにいるのか、今日居るはずの鹿島はどこにいるのか。この爆発はなんなんだ。
考え事が凄まじい速さで頭の中をぐるぐる回る
煙が薄くなり始めた頃にまだ人がいることに気づいた。
警戒しながら近づくと
「鹿島?」
「何してるんですか!早く逃げてください!」
「そー言われてもさぁ〜...てかどこに行ったんお前の下半身」
「後で説明しますから有月様を追って──」
そう言いかけた鹿島が静かになる。それと同時に首元に冷たい何かを感じた。
「そこから動くな」
「ちょっと待って、私さっき起きたばっかなんだけど」
「周、武器を下ろせ」
「なんでだ!」
「相手は武器も何も持ってない。それどころか殺気すら感じない」
周...周...どこかで聞いた事ある名前
あー...思い出した。四ツ村さんの息子か。後2人はわかんないな〜〜〜名前出したらギリ思い出すかもしれないのに。
足元に下半身がない鹿島を見ると指で何かを書いていた。それを注意深く見ると
“坂本”“エスパー”この2つを指でなぞっていた
おそらく坂本は坂本太郎のことだろう。エスパーは朝倉シン。じゃあ、今の思考も読まれてるって訳か。
「...」
「坂本さん、こいつ色々知ってますよ」
やっぱ聞かれてたか〜、こーなったら仕方ない
物量でショートさせるか...
私は自分が知っていて、坂本たちに価値のない情報を頭の中でフリ回転させた。
バタン
後ろを見ると鼻血をだして朝倉シンが倒れていた。エスパーが居ないとなると考え放題。
「シンに何かしたか」
「色々考えただけで〜す」
正直、四ツ村周と坂本太郎が居たら考え事してもしなくても結果は変わらない気がするが、有月達と殺連の情報まで知られてしまったら私が殺されてしまうかもしれない。
「こいつらどうするんだ、坂本」
「連れて帰る、そこで聞き出す」
“坂本商店”商店街の外れにある個人経営のお店。元伝説の殺し屋坂本太郎が経営してる。
「お前あの情報はなんだ!!」
案の定起きた朝倉シンに詰められた。
「頭の中覗かれるの慣れて無いんで、」
「そこら辺にしておけ、シン 」
思考を強くガードすれば聞こえないらしい。
鹿島も私もそうしてまだ情報を渡してない
「いい加減吐いたらどーだ?」
「別に吐くのはいいけどさぁ〜どこまで知りたいわけ?」
「吐くつもりですか?!」
「吐くっていうか〜なんって言うか〜〜〜どこまで知りたいのか気になっただけ 」
「出来れば全てだ」
「全てね〜お前らに取って有益な情報って言ったら殺連とスラーと....」
「と?」
「赤尾リオンの死」
私がそう言うとほぼ全員誰のことだ?そう言う顔していた。ただ1人、坂本太郎は違った。
「ほんとに知ってるのか」
「ああ、事細かにね」
「吐け」
「ん〜〜」
吐いてもいいが言ってしまえば麻樹を敵に回すことになる。そーなるとまた抹消対象になる可能性が上がる。
「吐いてもいいけど、私の事家に返して」
「裏切るつもりですか?!」
「んな戻し方されたら誰だって裏切るに決まってるだろ」
わざと朝倉シンに思考を読ませた。
「....お前らやってる事やべーぞ...これは裏切られても仕方ねーだろ」
「だろ!、で?どーするの坂本太郎」
「吐け」
「はいはい、」
「―――って感じ、私が知ってるのこんぐらいかな〜」
「お前すげーな」
「どーも、」
「なぁ、あんた俺の親父のことも知ってるか?」
親父...四ツ村さんの事か。
「確か母親を殺されて探してるんだっけ?」
「嗚呼、そうだ」
「復讐したいなら教えられないな」
「なぜだ」
なんで、そう言われてもこれから先四ツ村さんは私にとって必要不可欠になってくる。こんな所で情報吐いて周が四ツ村さんを殺しでもしたら...いや、流石の息子でも四ツ村さんは殺せないか。
「言えない物は言えない、 そー思っておけ」
「チッ」
「聞こえてんぞ舌打ち、てかそれより鹿島は?」
「ガレージにいる」
「逃げるとか思ってないわけ?」
「あれじゃ当分逃げれねぇ」
「誰かが運び出したら?」
「それも....なくはないな」
なんって警戒心のない人達。
「見てきたら?居ないかもよ?」
「見てくる 、」
「坂本さん!俺も行きます!」
犬みたいな人だな〜...犬系彼氏って言うっけ
まっ私は猫猫派だし。
ガレージに行った坂本から凄まじい殺気を感じた
「あぁー帰りたい....」