「なぁにやってんだよォお前は、ああ!?」
いらだった様子で怒鳴ったのは、スキンヘッドの頭にグラサンを乗せた男だった。朱虎ほどではないけど大きくて、黒いTシャツから覗く腕にはがっつりタトゥーが彫ってある。この人がミカのボス「あっくん」のようだ。
「あっくん」はテーブルの上の丸められたガムテープとあたしたちの腕にさっと視線を走らせると、ミカをにらみつけた。
「おい。お前なんでガムテ剥がしてんだよ、ミカ」
「あっ……それは」
ミカはさっきまでとは別人のようにおどおどと「あっくん」を窺った。
「な、なんか痛そうだったんで……結束バンドもあるしいいかなって」
「イイわけねえだろ!? 逃げたらどうすんだこのバァァァッカ!」
「あっくん」は目をむいて怒鳴ると、ミカを乱暴に押しのけて向*****************
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