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1話 騎士になる
由緒正しきマーヴァー家の末裔
『エイリー・マーヴァー』
9歳の幼き無邪気な少女である。
『レッスン?名家?知らないわよ!!』
…まぁ、性格は難ありであるが。
幼き少女は物心がついた頃からの疑問があった。
『ねぇ、お父様…なんで私の髪色は黄色いの?』
両親は頑なに話す事はなかった。
エイリーは名案を思いついて言った。
『あ!分かった!浮気したんでしょ!』
『違うわよ!』『違うぞ!!』
両親からのツッコミにエイリーはびっくりした。
エイリーは夜に本を読んでもらった。
それはお姫様の話であったが、エイリーは
王子様に憧れを抱いた。
『私も誰かを守りたい…』
次の日の朝
優雅にコーヒーを飲み、執事と本日の日程を確認している公爵の書斎にエイリーは駆け込んだ
『お父様!私、王子様になりたいわ!』
公爵と執事は唖然としていた。
気にせずエイリーは続けた。
『かっこいい王子様になって、誰かを守ってみたいの〜!』
公爵は少し考えた後、こういった。
『いつ話そうかと躊躇していたんだが、どうやら心配は要らなかったようだな。』
『えっ!?まさか私も王子様に!?』
『…元騎士団長であるレイン・カズニー殿からお前に騎士としての招待状が来ている。どうやら弟子として迎えたいようだ。』
エイリーは騎士=格好良い
という認識だった為、すぐに受け入れた。
エイリーは荷物を整え出発の準備をした。
騎士となり、憧れる誰かを守る王子になる自分を想像しながら眠りについた。