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「ロー~~~!!!」
バタバタと走り、大きな声をあげて俺はローの元へ向かう。ローがいたのはポーラータング号の食堂にいた。他にも数人クルーがいた。
「な、なんだ? そんなに慌てて…」
「これだよ!!」
俺は食堂のテーブルにばんっと1枚の手配書を置く。
―― SCARLET FOX ―― 1600万ベリー ――
「これ俺だろ!!?? 俺の狐の面だもんこれ!!! 緋の狐ってお洒落だけどまんまな名前つけやがって…!!」
「そうだな」
「そうだなじゃねえよぉ~~……!」
がっくりと床に手をつき項垂れる。顔を隠しているから緋の狐が俺、オルド・ジェイデンであることはバレていないが、だとしても賞金首って!!
俺の肩にぽん、と手を叩いてサムズアップをするシャチとペンギン。
「おめでと」
「最初からまあまあな額じゃん?」
「うるせぇよバカどもぉ……」
俺は頭を抱えて悶えることしかできなかった。
「にしても急になんで…? 俺がこの面つけて色々やってたのは今に始まったことじゃねえのに……」
「俺らと同じつなぎ着てたしな~、ハートの海賊団の一員だとでも思われたんじゃねえの?」
「あ~クソ、そういうことか……プラス、過去と結び付けての金額か……」
俺が納得したように言うと、ローが僅かに口角を上げた。何笑ってんだ。こっちからしたら笑い事じゃねえんだぞ。
手配書を見つめ、俺はまた大きなため息を吐いた。