今日は8月8日。俺たちの誕生日だ。
誕生日祝いに、両親から2人で旅行に
行ってきなさいと言われた。
俺たちは将棋でテレビに出ている事もあり、
お金もそれなりに持っているし両親からも
お金を渡されたので行かない選択肢は
無かった。
これを聞いた無一郎は大喜びし、
目でわかるほど興奮していた。
ちなみに、両親は仕事で忙しいため行けないらしい。だから、俺たち2人だけで行かなければならない。
俺はあいつの兄だから、
俺があいつをサポートしないとな。
とはいえ、俺たちはまだ
14歳だ。流石に親も心配なのか、困っていることがあれば何時でも連絡していいからね。と微笑みながら言ってくれた。
*
「ねぇ兄さん!!旅行の時さ、海にも行こうよ!!」
「………は?」
「ほら、誕生日だしさ、お願い!!!
行こうよ!」
「…………」
確かに、俺たちが泊まるホテルはすぐ近くに
海がある。とはいえ、ホテルからかなりの
距離を歩かなければならない。
実は3年前にも同じホテルに泊まり海に
歩いて行ったことがあるが、なんとも帰りが
ものすごく地獄なのだ。
距離はそう遠くはないが、何より坂と階段が多い。それに加えて 気温もかなり高いため、3年前に行った時は 汗だくだくでホテルに帰ったのを覚えている。
「………お前、覚えてないのか?3年前も
お前同じこと言ってるが、行きは良くても
帰りが地獄だったこと。」
「ん?分かってるよ。でも行きたいの。
お願い兄さん…!海で遊びたいよ」
少し躊躇ったが、確かに明日は誕生日で
少し甘やかしてもいいかと思い仕方なく
わかったと返事をした。
旅行当日
「忘れ物ないか?」
「うん!!全部確認したよ」
「よし、じゃあ行くぞ。」
俺たちは両親に行ってきますを行ってから
外に出た。
*
しばらく歩くと駅が見え、俺たちは切符を
買い電車に乗った。
乗り換えを2回ほどし、電車に約1時間半
揺られ、目的地に着いた。
「ふぅ、やっと着いたぁ。で、ホテルって
何処だっけ?」
「……確かあっちだったはず。」
俺は無一郎に水分補給を呼びかけ、
マップアプリに頼りながらホテルへと
向かった。
「……ここだな」
「わぁー!すごい、大きいね。」
「3年前も来ただろ。ほら、さっさと
チェックインするぞ」
俺たちはホテルの中に入り、手続きを 行った。
「部屋、9階なんだね。海が良く
見えそう!!」
「……そうだろうな。露天風呂もあるらしいから、後で入るか。」
「えっ……一緒にいいの?」
「今日だけだぞ。」
「やったぁ!!!兄さん大好き!!」
「はいはい。」
俺たちはエレベーターで9階に行き、
部屋に付き鍵を開けると、広い部屋が
俺たちを待っていた。
広いベッドが2床に、大きな窓にはきれいな海が写っていた。
「……すごいな、」
「うん…、綺麗だね………」
思わず2人で窓を見つめていると、
ふとホテルに着いたら両親に連絡するよう言われたのを思い出し、俺はポケットからスマホを取りだして『着いた』と3文字だけ送った。
数秒で既読が付き、『楽しんでね』と送られてきて、俺は適当にリアクションボタンを
押した。
「………そろそろ行くか?海。」
「行きたい!!えへへっ、久しぶりの海、
楽しみだなぁ。」
「俺は泳がないからな 」
「わかってるって!!ほら、行こう。」
俺たちは準備をしホテルを出て、約15分
坂や階段を降り続けた。しばらくすると
海に着き、 俺たちは適当なところに
拠点を立てた。
家から出る前にあらかじめ服の下に
着ておいた水着に着替え、ゆっくりと
海に足を入れた。
「ん〜!きもちぃ〜!」
「……人、多いな」
「そうだね…、兄さん、人混み嫌いなのに
僕のわがままに付き合ってくれてありがとう」
「別に………、海なら涼める、から…」
「ふふ、そうだね。」
*
しばらく2人で遊んだ後、疲れ果てホテルに
戻ることにした。
………のだが、やっぱり帰りがきつい。
坂も多いし階段も多い。気温も高いため
俺たちは汗だくになっていた。
「あ”つ”い”~!!!つ”か”れ”た”ぁ”…!!」
「っはぁ、…行きたいっていったのは、
お前だろ……!弱音吐くな、!」
「ぅ”~、……」
限界に達したのか、無一郎はいかにも大袈裟なリアクションをしていた。
本当ならここでデコピンしている所だが、
流石に自分も暑さに耐えられなくてする気力が無かった。
ふと無一郎の方を見ると、顔は汗だくになっており 額に前髪が張り付いていた。
顔は少し赤くなっていて、薄い生地のTシャツも汗のせいで少し透けて見えるのがわかった。
………こんなの、”あれ”にしか見えない。
俺はそう思った瞬間強く首を横に振った。
いや、ダメだ。そんなこと思っては。
兄としてのプライドが許せない。
確かに、恋人同士ではあるからそう思っても
いいのかもしれない。でも、
そう思ってしまう自分自身が許せなかった。
何にせよ兄弟だし……。
こんな事を思ってしまうのは、全てこの
暑さのせいにした。
「……にいさん、なに見てるの?」
「なっ……、見てない、」
「見てるじゃん……なに、どうしたの?」
「何も無いって、…!」
「へぇ…ねぇ、兄さんさ、」
「な、なんだよ…」
「僕のこの姿見て興奮しちゃったの?」
「は、っ…!?ちっ、ちがっ、」
「いやいや、どう見てもそうでしょ。
兄さん隠すの下手すぎ。昔からそうだよね」
「ッ~〜ー!!うるさい!!さっさと行くぞ!!」
「えっ、あっ、待ってよ!!階段走るのきついんだから!!」
俺は疲れなど忘れホテルに着くまで必死に走った。
*
「なにも、逃げることないじゃん、」
「………わるい、」
部屋に戻った後、無一郎は外の暑さに
やられたのか水をがぶ飲みした後、
俺に文句を言い出した。
「もう、ほんっとに兄さんってばそういう所だよね。」
「悪かったって、機嫌治せよ」
無一郎の機嫌が悪くなるとめんどくさい。
無一郎の機嫌がいい時もめんどくさいが、
機嫌が悪いよりかはマシなため俺は
無一郎の機嫌を治すために唇にそっとキスを落とした。
「……………許す」
「そうか。なら良かった」
「次は無いからねっ!!」
「ん、わかった。」
「ねぇ兄さん。露天風呂に入ろうよ。
まだご飯まで時間あるんでしょ?」
「まぁ…まだあるけど。」
現在の時刻は17時30分。夜ご飯を食べるにはまだ少し早い。
「入ってこようよ!」
「……そうだな。入るか」
「へへ、兄さんとお風呂〜♪」
「……お 一緒にって言っても、他のお客さん居るんだから静かにしろよ。 」
「もー、わかってるよ。僕を誰だと思ってるの?」
「元霞柱、だろ」
「ふふ、そうだよ。柱やってたこの僕が、
静かに出来ないわけないでしょ?」
「調子に乗るな」
「まぁまぁ、早く入ろ!!」
「あぁ、」
*
「んぁ~、気持ちいい、……」
「癒されるな。」
露天風呂に移動した俺たちは、服を脱ぎ
腰にタオルを巻き、お団子に結び
露天風呂を嗜んだ。
夕焼けが見える時間帯だからなのか、
お客さんが7人ほどいたが、できるだけ居ない周辺を選んだ。
「海、綺麗だねぇ……、ぴかぴかしてる。
波の音も、匂いも、景色も、滅多に見れないからちゃんと見ておかないとね!」
「……そうだな」
海に夢中な無一郎を、俺は横目で見る。
無一郎の瞳には海と夕焼けが写っており、
本人の前では絶対に言えないがすごく綺麗な
瞳をしていた。少し濡れて乱れているお団子も、きれいな首筋も、柔らかそうな唇も、
俺にとっては十分すぎる目の保養だった。
「………………綺麗、だな」
「…ん、そうだね………。」
“何が”綺麗とは言っていない、
無一郎は海の事だと勘違いしているだろう。
*
露天風呂から上がり、浴衣に着替えると、
時間もちょうど良かったためご飯へと向かった。
ご飯はバイキングらしく、色々な料理が置かれていたため、俺はご飯、味噌汁、サラダ、アヒージョ、海鮮、アイスを食べた。
無一郎はと言うと……。
ふろふき大根のみだ。なんと無一郎は
ふろふき大根で腹を満たしていた。
せっかくのバイキングなのに勿体ないと
俺が突っ込むと、これでいいのと無一郎に
返された。昔からふろふき大根好きなのは
知っているが、これほどのふろふき大根
ファンとは…。
*
ご飯も食べ終わり、部屋に戻ってゆっくりしていたら、なんだかさっきから無一郎の様子がおかしく感じた。なんだか、何かを我慢しているような……。
「言いたいことがあるならはっきり言え。」
話しかけられるとは思ってなかったのか、
無一郎は肩をびくんと震わせ、俺の方を見た。
「わ、わかってたんだ…」
「当たり前だろ。兄弟なんだから。」
「えっと……その、…、い、今ってさ、
ホテルに、いるじゃん…?」
「ああ」
「だから、その…、両親も、居ない、から、…… 」
「……抱かれたいと?」
「っ…うん、」
確かに、今はホテル。両親も居なく、
完全に二人きり。こんなチャンス、
滅多にない。いつも口付けするだけで、
それ以上のことはしてこなかった。
「………いいのか、俺で。」
「当たり前でしょ。100年以上前から大好きなんだから、」
「…………わかった。痛かったら言えよ」
「うん、」
俺はベッドに弟を寝かせてやり、
無一郎の浴衣をはだけさせた。
すると、真っ白な肌が現れ、そこにふたつ、
ピンクで膨らんでいるモノが見えた。
俺はそれを優しくいじってやると、
ん、と少し無一郎から声が漏れる。
我慢の限界で俺は無一郎の浴衣を大きく
はだけさせ、無一郎のモノを優しく
握った。
「っぁ、…!」
「……先っちょ好きなのか」
先端をいじった瞬間、少し大きな声で
無一郎が声を出すもんだから、俺はもう少し強く先端を弄った。
「ひぅ…ぁ……♡まっ、て…!」
「待たない。」
「んん、ぁ、やだっ、でちゃ…、」
なんと無一郎は、先端を強くいじっただけで
意図も簡単に快感に達してしまった。
「お前、早すぎだろ……」
「はっ…はっ…ぁ、だって、弱い、から」
「………、」
何となく無一郎のモノをいきなり
咥えると、びくんと大きく跳ね、ぐぐもった
声を出した。
「んあぁ…!な、なにするの、…!」
「なひ(なに)って、くひ(口)で
イかへてやふんはよ。(イかせてやるんだよ)」
「あぅっ、喋りながら加えないで、…、」
「やら。」
「ぁ、ぁ……!」
モノを舐め回したりじゅぽじゅぽと上下に
口を動かすと、我慢の限界なのか
白濁が俺の口の中いっぱいに広がる。
「ふぁ……っあ!?ご、ごめんにいさん、
吐き出していいから…ね?」
快感に浸っていた無一郎は、すぐに気を
取り戻し俺を心配し始めた。
流石に俺も飲む勇気がなくティッシュに
無一郎の液体を吐き出した。
「お”ぇ…、おまっ、出しすぎ……」
「ご、ごめん……、にいさん、」
「……もういい。挿れるぞ。もう限界だ」
「……うんっ、きて、有一郎……!」
俺も浴衣を少し脱ぎ、俺のモノを少しずつ
無一郎のナカに入れていった。
「ぁぅ、きもち、い…ゆういちろ、の
僕のなかに、はいって……ぇ」
「っ……ぁ、ばかっ、そんなに締め付けるな…!」
「だって……っ、ん…!!!」
俺は少しむかっと来てずんっと無一郎の
奥まで俺のモノを入れた。
「ぁっ、ぁ…!!やだっ、急に…なに、っ」
「お前が締め付けるからいけないんだろ。
……もう手加減しないからな。」
そう言い捨て、ぱんぱんっとかなり早いペースで突っついていく。
「は、激し、ッ…あ”ぁ”…!!!」
「くっ……、むいちろ、すき、だ」
「んぅっ…!ぼく、も、すき、ぃ、
すき、すき、ぁ、ああぁっ、、!」
「ごめ、むいちろ、う、俺もう、イく、」
「うんっ…、出して、有一郎の、ほし… 」
「……ぁ、!」
その瞬間、俺はついに無一郎のナカに
どぷどぷと射精してしまった。
「はぅぅぅっ!!ぁ、…きもち……
なんかっ、きちゃ、きちゃぅっっ、!」
そう言った瞬間、無一郎は勢いよく潮を
出して達した。
「ぁ…なんれ…ぇ、しお、とらまないよ、
やだ、ぼく、おかしくなる………」
ぁ、ぁ、と小さく呟きながら、数秒
潮が止まらず無一郎はびくびくと
震えていた。
*
「…もうっ、兄さん激しすぎだよ、あんなに吹いちゃったじゃん…!!」
「あんだけ水がぶ飲みしてたんだから
当たり前だろ。もう少し自覚を持て」
「そうだけど…!!兄さんのせいでシーツ
べっちょりだよ!!」
「悪い。止められなかった」
「……今度やる時は僕が上だからね」
「お前に出来るわけないだろ」
「ぅ…………」
どうやら図星のようだ。
「、なぁ無一郎。」
「………ん、なに?」
「誕生日おめでとう。」
俺はそっと無一郎の頬に触れ そっと口付け
した。
「………ふふ、兄さんもね。これからもずっと僕の兄であり恋人で居てね。」
「当たり前だろ。離れるわけない」
「………好きだよ。兄さん」
「……俺も。好きだ。無一郎」
end
コメント
2件
最高です!!!ありがとうございます😭
むいくんと有一郎誕生日おめでとう!