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「絶対に、逃さない。 」
そう言ってキスを落とした元貴の、緑色の衣装の肩辺りをそっと撫でる。
「…ん?」
「…これも、もう一つ意味があるんだけど。」
「なに?」
「緑は、ミセスの色で、元貴が着るべきだって言ったけど、これは、若井の青と、僕の黄色を合わせた色でしょ。若井と僕を、元貴に着といて欲しかったの。だから。」
元貴は、ふっと笑って、知ってた、と呟いてまたキスをする。舌を絡ませ、僕も元貴の首に腕を回して、もっと深くへと元貴の唇を求めた。
元貴の右手が、僕の衣装の胸元を撫でる。そのまま、ボタンに手をかけて、一つずつ片手で器用に外していく。スル、と前を開けさせると、素肌にサスペンダーだけの上裸が露わになる。
「はぁ…これホントヤバいよね、ともすれば変態だよ。」
元貴が、まじまじと見つめて、溜息を零す。じっと、僕の体を見つめながら、胸の中心に右手を添えて、そのまま左胸へと滑らせていく。サスペンダーがずらされ、そのまま僕の左肩に甘く噛み付いた。ん、と顔を逸らした僕の首筋に、そのまま舌を這わせていく。
「あ…。」
「涼ちゃん、すごい良い匂い…。もしかして、念入りに準備して待ってた?」
耳元で、元貴が嬉しそうに、しかし少し意地悪な様子で囁いてくる。僕は、見透かされて顔から火が出るほど恥ずかしかったが、こく、と小さく頷いた。
「…さっき、我慢できなくて一人でしてたもんね?」
「…してない。」
「ねえ、どうやってたの?」
「知らない。」
「やってよ。」
元貴が僕の左手を右手で取って、僕の中心へと誘う。僕は少し抵抗したが、それ以上に力強い元貴の手に導かれて手を乗せてしまった。自分の、期待で膨らむソレを、いやというほど手の下に感じる。
「やって。」
耳元で熱く囁かれ、観念した僕は、少しだけ左手で自身を撫でる。
「…はい、おしまい。」
元貴が僕の手を上からグッと押さえて、まだでしょ、と言う。
「ほら、もっとしないと、気持ち良くないでしょ?」
「…もう、許してよ…。」
「だーめ。」
元貴が、僕の左手を押さえながら上下に動かす。左手が、自然と握る形に変わって、しっかりと刺激を与えていく。
「ん…、ぅ…。」
久しぶりの快感と、元貴に見下ろされながら自分の手で触っているという背徳感から、声が漏れてしまう。それを見ながら、元貴が僕の左胸の突起を舌で転がす。下では僕の手を動かしつつ、上では尖りを舌で何度も弾いて、口に含んでは吸い上げてナカで舐め回す。僕は、ビクビクと身体を揺らして反応してしまう。
「えっちだね、涼ちゃん。」
元貴が、嬉しそうにニヤリと笑った。僕は、目をギュッと瞑って首を振る。もう恥ずかしくて堪えられない。元貴が僕の手から離れてくれたので、そのまま元貴のモノへと左手を伸ばす。
「…こっちがいい…。」
僕がそう言いながら、元貴のモノをズボンの上から擦ると、元貴の顔が少し歪んだ。
「ずる…。可愛すぎんだろ。」
元貴が僕の上に跨ったまま、立ち上がった。僕も上半身を起こして、元貴のズボンのチャックを下ろす。下着の隙間から、元貴の大きくなったモノを優しく引き出した。元貴は、僕の髪を撫でながら、じっと見下ろしている。
そっと顔を近づけて、舌先で元貴の先端を撫でる。ふわ、とボディーソープのいい匂いがして、元貴も念入りに準備したな、と少し微笑んだ。裏筋や側面を丁寧に舌で舐め上げた後、元貴の顔を見上げながら、全体を口に含んだ。
「うわ…涼ちゃんヤバ…。」
赤衣装が肩からずり落ちて、肘の辺りで止まった。僕の撫で肩が、背中が、露わになっている。両手で元貴の太ももの辺りを掴みながら、頭を前後に振って、舌と唾液で元貴が気持ち良くなるように包み込む。
「あぁ…最高…めっちゃエロい…。」
こっち見て、と言われて、咥えたまま元貴をまた見上げると、蕩けそうな眼で僕を見ていた。元貴が僕の頭を両手で優しく掴むと、堪らずといった風に腰を少し動かしてきた。何度か喉奥に入ってきて、うっと吐きそうになるが、なんとか我慢して受け入れ続ける。
元貴が僕の口から引き抜くと、けほ、と少し苦しさを逃した。
「ごめん、苦しかった?」
「ううん、大丈夫。」
元貴も屈んで僕の頬に手を添え、顔を見つめている。僕は衣装が腰や手首までずれ、苦しさに涙目になって、たぶん頬も紅潮している。元貴の表情から見るに、きっと今の僕はすごく煽情的に映っているんだろうな、と我ながらあざとく考えた。
「…あー…脱がしたくないけど…無理だよなぁ。」
「そうだね、僕のはツナギだから…。」
ちぇ、と言いながら、元貴が僕のベルトの結び目を解く。そのまま、下のチャックも下ろして、袖から僕の手を引き抜かせた。
「…ちょっと膝で立って。」
言われた通り、膝立ちすると、衣装が膝までバサッと落ちた。
「…あ、そーだ。ちょっと足抜いて。」
「え?」
元貴が僕の下着を膝まで下ろし、左脚のズボンと下着を持つので、そのまま脚を引き抜いた。右脚だけズボンに膝まで通っている状態のまま、元貴がいそいそと衣装を僕の腰まで引き上げて、ベルトをまた結んだ。そして、ズボンの右裾から下着だけを器用に引き抜く。
「…なにこれ?」
「これで、衣装付けたままお尻も使える。」
「なっ…ここまでする?」
「するだろ。この涼ちゃんにどんだけ突っ込みたいのを我慢してきたかわかってんの?」
ほら、と右手も袖に通すように促す元貴に絶句しながら、僕はもう何も言うまいと素直に従った。右半身だけツナギを着て、左半身は腰元のベルトからダランと布が垂れ下がっているような、なんとも情け無い状態にされてしまった。
「なんか…これでいいの?元貴。」
「これがいいの。ホントはケツのトコだけ破りたいのを我慢してんだよ?感謝して?」
「あ…ありがとう…。」
ベッドにあぐらをかいて座っている元貴が、両手を広げて待っているので、僕は跨る形で元貴の上に座る。半分剥き出しのお尻に、元貴のモノが当たった。
元貴が口を尖らせるので、僕は首に腕を回してキスをして応えていく。顔の角度を変えながら、くちゅくちゅと舌を絡ませる。
股の間から元貴の右手が後ろに伸び、左手は腰から後ろに回して、ローションの蓋を開ける音がした。ヌル、とお尻の辺りに指が這わされる。つぷ、と指が入ってきて、僕は声を漏らして顔を仰け反らせた。
「キスやめちゃだめ。」
元貴が指を止めて、僕に言う。もう一度、舌を絡ませてキスを再開すると、元貴の指の動きもまた始まった。
「あ…ん…ふぁ…ん、ん…っ!」
指が二本に増やされ、交互に動かすので、ぐちぐちと音が鳴って、僕は腰を動かしてしまう。
「ん…りょ、ちゃん…こっちも…はぁ…自分で、解した…?」
ディープキスを交わしながら、元貴がまた意地悪に訊いてくる。僕は、舌を絡ませながら、こくこくと頷く。もう、頭の芯が痺れて、恥ずかしいのも、気持ちいいのも、全部僕を溶かしてしまいそうだ。
「はぁ…涼ちゃん、後ろ向いて?」
やっと深いキスから解放されて、元貴にバックの体勢になるよう促される。四つん這いになった途端、元貴の指が三本になって入ってきた。
「ぅあぁ…っ!」
「すごいね、涼ちゃんが自分で準備したから、もうトロトロじゃん。」
グニグニと、元貴の指が僕のナカを探る。ビクン!と身体が跳ねて、元貴に気持ちのイイ処を知らせた。
「ここか。涼ちゃんここ?」
「あ!あ…!や、だめ…!」
「だめなの?やめる?」
「あぁ…や、だ…ぁ!」
恥ずかしいくらいに声が出て、腰も動いて身を捩って悶えてしまう。
「イケそう?」
「や、だ!イキたく…な…ぃの!」
「なんで?イキなよ。気持ちいでしょ?」
「ひとり…じゃ、やだ…!やめ…!」
頭をブンブン振って、懇願する。元貴が手の動きを止めて、つぽ、と指を引き抜いた。ぐた、と身体がベッドに沈む。
「いいの?」
「…今日は、元貴とイキたいの…。」
ぐったりと横たわりながら、肩で息を整えつつ、元貴を見た。元貴が、後ろから僕の腰を掴んで、お尻を突き出させる。
「もう…どんだけ煽るのさ。」
孔に元貴のモノが当てがわれ、僕は受け入れるために力を抜いた。
コメント
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まさかの半分衣装プレイとは!🫣 次行ってきます笑
あとがき 今回は、センシティブに気合を入れすぎて、こんな感じです。 でも、私は大満足です。 次、本番、いきます。