コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
地元の友人と久しぶりに遊びカラオケや居酒屋にいったりなんなりとしていると、気づくと日付が変わっていた事に驚く。
さすがにそのまま朝まで遊ぶほどの元気は残っていなく解散。
楽しかった時間のあとっていうのは余韻や寂しい気持ちでいっぱいになる。
特にこんな遅い時間になるとなおさら。
大通りを抜けて帰路につく。これくらいの遅い時間になる時には基本タクシーで帰るようにしていたのだが、今日のえとはそんな気分でもなく30分くらいの道のりを歩いて帰ることにした。
静かな夜道を一人で歩くのは怖い気持ちもありながらも、最近は夏の蒸し暑い感じもほぼなくなっていてかなり涼しくなってきたこともあり案外夜風が心地よかったりする。
この時間だとイヤホンを付けて歩くのも危ないと考え何も考えずにぼーっとシェアハウスに向かって歩く。
最近イベントや撮影も多く疲れが溜まっているのか、全身がだるく、眠気がすごい。
今度贅沢にマッサージでも行っちゃおうかなー、のあさんも誘ったら来るかな
なんて考えていると横にゆっくりと車が止まる。広めの道でしかも車通りのほぼない中わざわざ隣に止まった車。
こわいという気持ちが大きく警戒しているのもつかの間。
よく見ると見慣れた車に見慣れた茶髪。
すると窓が開きそこにはやはり見慣れた人が乗っていた。
「やっと見つけた、こんな時間になんで1人で歩いてんの」
「え、うりこそなんで」
「のあさんがえとさんが帰ってこないし連絡もない大丈夫なのかなって騒いでたから探しに来た」
「うっそ、ごめん」
「とりあえず乗りな」
素直に頷き助手席に座る。
するとうりはそのまま発進する様子もなく停車したままこちらを向き口を開く。
「なんで遅くなるのに連絡もせずに、しかも歩きなの?」
「ごめん連絡するの忘れてた、なんか歩きたくなっちゃって、」
「怒りたいわけじゃないんだよ。でもみんな心配してたし、もちろん俺も心配してたから。何かあってからじゃ遅いのはわかってるよね」
「うん、心配かけてごめん。次からはちゃんと連絡いれる」
「えとさんいっつもタクシーだけどさ、連絡してくれれば車出すし、そこは気使わないでいいから 」
反省した様子を見たうりは軽く微笑み帰ろっかと声をかける。えとはその表情に少し安心して静かに頷く。
するとうりはほかのメンバーに連絡を入れて車を発進させる。
「寝ててもいいよ」
「ううん、起きてる」
「そっか」
起きておくとは言ったものの、えとは眠いのが顔にでないように努力していたつもりだったが慣れた車に乗り力が抜けたのか段々と体の力が抜けていく。
シェアハウスに着いた頃にはえとは完全に寝落ちており、お酒を飲んでいたのもあって立たせてもフラフラしていたためしょうがないとうりはえとをおぶって中に入る。
ガチャりとドアを開けると心配していたメンバー達が続々と集まってくる。
「えとさん!!」
「寝てるよ」
「ひとまず無事で安心したわー、」
「起きたら説教タイムやからな」
「だね。」
そう話していると話し声に気づいたのかえとは目を覚まし、眠そうに擦る。
「あ、起きた」
「立てる?」
「うん、、」
うりはえとをそーっと下ろしえとは少しふらつきながらもみんなの方を向いて、心配かけてごめんと一声かける。
するとのあがえとに抱きつく。
「もうー!次から気をつけるんだよ?次連絡入れずに遅くまで出てたら門限17時とかにしちゃうからね?」
「のあさんごめんねぇ」
みんなその様子をみて改めてほっと胸を撫で下ろす。
「うりさん私が連絡来てないって言った瞬間車の鍵もって走って出ていったんですよ」
「え、うりりんそうだったの!」
「気づいたらうりいなかったもんなあ」
「それな!」
のあからのまさかの暴露に驚くうり。それに続いて口を開くメンバーにおいおいとうりはふざけながら突っ込む。
「うりありがとね?」
「おうよ」