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小説 : rd

2 - gt × rd

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2025年05月25日

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攻め受け / gt × rd




夜の静寂が、らっだぁの部屋を柔らかく包んでいた。ベッドに寝転がり、天井を見つめる彼の瞳には、どこか戸惑いと期待が混じる光が揺れている。


数時間前、ぐちつぼからの告白を受けた瞬間が、まだ胸の奥で熱く疼いていた。男同士の恋愛は初めてで、頭の中は「これからどうなるんだ?」という疑問でいっぱいだ。ふと、ベッドの上で小さく呟く。




rd ) “そーゆー事”とかまじで分かんねぇ…




一方、別の家では、ぐちつぼもまた同じことを考えていた。ベッドに仰向けになり、スマホを握りしめながら、らっだぁの笑顔を思い出すたびに心臓が跳ねる。長年秘めていた想いが実った喜びと、未知の領域への不安が交錯していた。




その夜、二人は意を決して、交際を始めたことを親しい友人たちに報告することにした。Discordの通話に集まったのは、なるせとぺいんと。画面越しに、いつもの軽快な空気が流れる中、ぐちつぼが深呼吸して切り出した。




gt ) 俺…らっだぁと、付き合うことになった




一瞬の静寂。続くように、なるせとぺいんとの声が重なった。




nrs/pn ) マ、マジで!?


rd ) マジ、俺もびっくりしたんだから




ぺいんとが、揶揄う様な口調で割り込んできた。

 



pn ) ぐちーつ、やっと告ったんだな! 俺、何回お前の背中押したことか…


gt ) お、お前! 言うなって!




らっだぁの目が、驚きで丸くなる。

 



rd ) え、ぺいんと知ってたの!?







なるせが、にやにやしながら話を振る。




nrs「…でさ、付き合ったってことは、世間的に言う『攻め』はどっちなん?笑」




二人の声が、ほぼ同時に響く。




rd/gt ) そりゃ俺だろ!




あまりのハモリ具合になるせとぺいんとは、声を揃えて笑い出した。

 



nrs ) うぉ、被った! 俺はぐちつぼ推し!


pn ) いや、絶対らっだぁだろ!







通話は笑いとからかいで盛り上がり、1時間後、ようやく終了。らっだぁは疲れ果て、ベッドに倒れ込む。頭の中では、なるせとぺいんとの言葉がぐるぐる回っていた。




rd ) 攻めとか受けとか…マジでどうでもいいけど、気になるじゃん…




その時、スマホがピロンと鳴る。画面にはぐちつぼからのメッセージ。




gt 》急で悪いけど、今からお前ん家行っていい?




らっだぁは一瞬驚きつつ、笑みを浮かべて「いいよ」と返信した。




数十分後、インターホンが鳴り、ドアを開けるとそこには少し緊張した様子のぐちつぼが立っていた。「お邪魔しまーす」と軽く言いながら、ソファに腰掛ける二人。部屋は薄暗く、夜の静けさが二人の鼓動を際立たせる。




rd ) で、急にどうした?




らっだぁが、軽く首をかしげて尋ねる。

ぐちつぼは少しもじもじしながら、頬を赤らめる。




gt ) いや…さっきの通話で、ぺいんと達に言われて気づいたんだけど…俺、告ったくせに、そーゆーこと何も考えてなかったっていうか…


rd ) …っ、なんだよそれ! 急に来るから何事かと思ったじゃん!笑




ぐちつぼがむっとしたように返す。




gt ) そんなんじゃねえよ! ちゃんと…一緒に考えたいなって…


rd ) そっか。実は俺も、男と付き合うの初めてでさ、全然分かんないんだよね。ぐちつぼはどうしたい?




ぐちつぼの顔が、みるみる赤くなる。少し間を置いて、勇気を振り絞るように言う。




gt ) じゃ、じゃあ…俺が攻め、でもいいか?


rd ) ん、いいよ。ぐちつぼがそうしたいなら




その瞬間、ぐちつぼが勢いよくらっだぁを抱きしめた。力強い腕に包まれ、らっだぁの心臓がドクンと跳ねる。




rd ) ちょ、力強すぎ…


gt ) ご、ごめん!




慌てて腕を緩めるぐちつぼ。だが、らっだぁが不意に身を寄せ、そっと唇を重ねてくる。柔らかく、甘いキス。ぐちつぼの目が見開き、すぐに蕩けるような表情に変わる。




rd ) ふふ、抱きしめたお返し


gt ) っ、マジで…かわいすぎだろ…




ぐちつぼの声は震え、顔は真っ赤。らっだぁが「でしょ?」と笑い返すその夜、二人は何度もキスを重ね、互いの距離を確かめ合った。夜の帳が、二人だけの秘密をそっと包み込んでいた。







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