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「なあ!ぼくの声聞こえとる!?」
雲ひとつない空からどこぞのアニメ映画の如く落ちてきた女の子。体のどこもかしこも傷だらけで、血だらけ。上手いこと茂みに引っかかったから無事ですんだものの、これがなければどうなっていたかは想像に難くない。でもこの子の様子を見れば一刻も争うのは分かる。この状態で体を揺さぶるのは躊躇われて、肩を叩きながら声をかけた。
『……?』
薄らと琥珀色の目が開く。だけど、それもほんの一瞬でその綺麗な瞳は閉じられてしまった。辛うじてまだこの子の意識はある。
「ライ!医務班呼べる!?」
「もしかして負傷者いる?医務班すぐに呼ぶからその人から離れずに待ってて!」
「了解!……絶対、絶対きみの事助けるからな」
少しでも大丈夫だという事がこの子に伝わってくれればええな。そんな気持ちで随分と白く、体温の下がった小さいこの子の手を握った。
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補足:「.」は主に夢主、「◇」は 版権キャラサイドだと思っていただければ。かなり短くなってしまったので加筆修正する可能性が大いにあるとだけ添えておくことにします。