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目の前の彼は、キョトンと首を傾げていた。
「どうした?すまない」
「・・・ッ・・・ぁ・・・」
言葉が上手く出ない。また、目頭が熱くなる。慌ててすまない先生は拭い、笑顔で答えた。
「い、いや!び、びっくりしてさ!!てか、ライトがなんでここに!?」
「ん?今日は“3人”で遊ぶって言ったのお前だろ?」
「あ、え、えーっと・・・あははっ」
すまない先生は慌てて笑って誤魔化した。ふと、ライトの言葉に、すまないはまた驚いたように目を丸くした。
「・・・ライト・・・その・・・“3人”?」
「ん?3人だぞ?ほら、さっさと行くぞ?」
「え、あ、ま、待てって!?」
慌ててすまない先生は、ライトを追いかけた。
✵✵✵✵✵
そこは、瑞穂の国から少し離れた花畑。その花畑にそびえ立つ大きな木。
“彼女”の為に作った、ツリーハウスが綺麗に立っていた。
すまない先生は思わず足を止めた。
すると、ライトがツリーに向かって大声をあげた。
「おーい!すまない来たぞー!」
すると、バタバタと降りてくる音が聞こえた。そして、ハシゴから降りてきた“女性”の顔を見て、すまない先生は愕然とした。
──真っ白な髪に、深い青の瞳。緑のフードを被った女性・“エウリ”がそこに立っていた。
最期の記憶から、随分成長しているが、そこには、“成長した2人”が立っていた。
(・・・あぁ、もし、2人が生きていたら・・・これくらいになってたのかな・・・)
すまない先生は、また涙を流した。
「どうした?なんかあったのか?」
「大丈夫ですか!?すまないさん!」
エウリとライトが慌てて慰める。すまない先生は目を強く擦り、笑顔を向けた。
「ううん!なんでもない!!」
(・・・あぁ、なんて・・・“幸せな夢”なんだ・・・)
寂しそうな瞳を揺らしながらも、目の前の幸せを噛み締めていた。