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───翌日───────────
暁人の知り合いの刑事に、事件の内情を聞くため3人は渋谷を歩いていた。
「いや〜警察署に行くなんて楽しみ!」
野々花は軽い足取りで暁人と小葉の先頭を歩く。
「署に行くのが楽しみなんて、、、ハタから聞いたら完全に変質者ですね、、、」
「しょうがねえよ、野々花はハナから変質者だ」
「あ、アキくん女の子に対してしつれ〜!」
他愛もない会話をしていると、渋谷北警察署に到着していた。
「着いたな」
「ね〜アキくん、なんで刑事と知り合いなの?」
野々花が首を傾げる。
「あ、それ僕も気になりました( ´-ω-)σ」
「、、、色々あってな」
「確かここで待ち合わせだったはず、、、」
『B会議室』と掲げられた看板の前に立つと、暁人はゆっくりと大きな扉を押した。
「おー、遅えじゃねぇか」
「待たせてごめん、京極さん」
暁人の視線の先には、窓に寄りかかっていた渋めの男がいた。腕を組んでいて、いかにも”刑事(デカ)“らしい服装をしていた。
「ん?小葉じゃねーか、大きくなったな!それと後ろの子は、、、?」
「長谷部 野々花!天才高校生だよ!」
「敬語使えよ、、、」
「ほーお!天才高校生か!それは頼りになる!」
暁人を間に弾んでいく会話。
「あ、あのー本題に移っては?」
小葉の一言で全員我に返る。
「お前さん、『魔女事件』について調べてるって言ってたが、ありゃあ本当かい」
「ああ、依頼が来たんだ。だから少しでもいいから今、警察が掴んでる情報を教えてくれないか」
「、、、そーゆーことはやっちゃ
いけねえ規則なんだがな?」
「、、、対価か」
渋谷の午前に似合わない冷たい空気が流れる。
「いいよ、何が望みなの?京極さん」
京極の顔に怪しい笑みが浮かぶ。小葉は”それ”を見逃さなかった。
「何か捜査に進展があれば随時連絡しろ」
「、、、、わかった。いいよ」
「よし、交渉成立だな」
京極が嬉しそうに暁人の顔を覗き込む。
「ここからはメディア露出していない情報だ、覚悟して聞けよ」