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#9
📕「…ッ…ぇ…?」
😊「ッすみません、遅れました。」
…紫恩は、すました顔で体育館を小走りしている。
…あれ、さっき保健室に居たよね…?
…でも、その姿はどこか辛そうで、少しふらふらしているようにも見えた。
😊「…委員の、譜住 紫恩です。」
文野「…え、譜住?…ぶるーくの双子…だっけ?」
📕「うん、そうだよ」
文野「まじか~笑初めて見た笑」
😊「では次に、この図書館の仕組みなどの説明です。」
委員長「…」
委員の人達は、紫恩が来たからか、少しほっとしたような表情をしていた。
😊「…まず、図書館の入口付近にあるカウンターは、本を借りる所ですが、本を予約する事も出来ます。 」
😊「次に、図書館の空いている時間は、朝、二限目休み、昼休み、放課後です。」
…紫恩は、伝えたい事を簡潔にまとめて、皆が聞き取りやすいスピードで話している。
📕「…凄いなぁ…」
😊「また、本も種類別にしているので、活用してみてください。」
…紫恩は、喋り終わった後、少し壁に寄りかかった。
…でも、周りの人達は全然気づいてなさそう。
高橋「ところで、皆さんは、本を何冊読んでいますか?」
高橋「一週間に一冊読む人も居れば、一日の内に十冊以上読む人も居ますね。」
…でも、”一週間に一冊”という言葉に、少しびっくりしているようだった。
…まぁ、そうだよね。紫恩は、一日に十冊以上読むし。
高橋「自分の好みに合わない本ばかりで、あまり読みたくない、と思う人も居ると思います。」
高橋「そこで!図書委員では、そんな人に向けて、おすすめの本を紹介をしようと考えています_」
委員長「…では、これで終わります。」
_鳴り響く拍手の音。
…でも、今はそれより、紫恩の様子が気になって仕方がなかった。
😊「…ッ!…」
…紫恩は、安心しきった表情して、その場で倒れ込みそうになる。
📕「…!ッぁ…!」
「!紫恩くん!こんな所に…!急いで保健室に行こうか?」
…けれど、直ぐに古都山先生がその身体を支えた。
😊「…はぃ…」
…苦しそうにしている紫恩を、遠くから見つめていると、紫恩と目が合った。
…顔が赤くなっていて、見つめているこっち迄心が苦しくなってしまう。
😊「…」
…そんな僕を見て、紫恩は👍を送った。
📕「…!紫恩…」
_僕が、紫恩にした時と同じように。
🐼「どうしたの~?ぶるーく。」
📕「へっ?」
🐼「ずぅ~っと遠く見つめてるから」
🎤「もう四時限目なのにね笑」
📕「え。」
🎤「…嘘でしょ?」
…紫恩が保健室に連れて行かれてから、ずっと様子が気になって、ボーっとしていたみたい。
…熱、下がってるといいんだけど…
🐼「…ま、今は自習だしさ?別に良くね」
🎤「それもそうだね」
南野「_!あ、きんとき。今日さ、バレー部に来てくんない?」
🎤「…あ、ごめん…今日は野球部で…」
南野「まじ?じゃあ、また今度頼むわ 」
🎤「うん、ほんとごめん!」
🐼「…きんとき、運動神経いいもんな。色々な部の助っ人してて凄いわ」
🎤「そういうなかむも、テニス、バレー、野球部掛け持ちしてるじゃん笑」
🐼「まあね笑」
なかむは部活に入っていて、きんときも、色々な部活の助っ人をしている。
…僕も、入りたいとは思ってるんだけど、やりたい事がまだ見つかってないっていうか…
🎤「ぶるっくは部活入らないの?何時でも参加出来るんだったよね」
📕「入ろうとは思ってるんだけどね笑」
🐼「この学校部活多いもんな~茶道部、柔道部、弓道部、剣道部、読書部_」
🎤「まぁ、入りたい部活が見つかったら入ればいいよ。」
📕「…それもそうだね!」
🐼「…ッ!?あ、先生もうすぐ来る!」
生徒「嘘っ!?やばやばい_」
生徒「姿勢。礼。」
-放課後-
📕「_ごめん!!遅れた!!」
👓「俺達も今着いたところだから笑」
🦈「?あれ、きんときとなかむは?」
📕「二人は部活だよ」
👓「あぁ、そういえばそうだったな。」
🦈「~笑」
📕「_ねぇきりやん。」
👓「ん?」
📕「紫恩って、あの後どうなった…?」
…ずっとその事で頭がいっぱいで、授業を聞いてなかったから先生に怒られちゃったなぁ。
👓「紫恩君はあの後早退した。」
📕「…ぇ…」
早退…?でも、父さんや母さんは仕事だし…
父さんは、○○県で働いてるし…
…じゃあ、送ることが出来るのは…
📕「…母さん…?」