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ー君の最後の笑顔ー
『〇〇駅の〇〇だ』
「了解。」
俺は今ちょうどバイトをしていたところだ。
何をしていたって?
“人殺し”だよ。
物騒だよな
まぁでも人殺しって言っても善の人間は殺さない。俺が殺すのは悪の人間の方だけだ。
このことを言うたびに聞かれるが、「人を殺して罪悪感はないのか、怖くないのか、」などたくさん聞かれるがそんな気持ちはこれっぽっちもない。
そんな感情はとうの昔に捨てた。はずだった…
暗闇を進んでいく俺の手を光の向こう側引っ張ってくれたのは紛れもない明るくて優しい君だった。
最近人殺しをするのが”簡単”ではなくなってきた
銃で撃った時の音、その後の血の匂い、悲鳴…
これらがだんだんキツくなってきてる。
「原因はあいつだろうな…」
そんな独り言を呟きながら傷だらけの手に銃を持たせた。
あいつと会うたびに人を殺すのが怖くなっていく感じがする。
いつもなら早く終わらすことができる任務も数十分かかってしまった。
『最近調子が悪いが何かあったか?』
やはり鋭い。でも人を殺すのが怖くなった。なんて言えるわけがない
少しでも遅れたり動揺するとすぐ疑われる。これは元々ボスの間がいいのもあるが…
君は明るくていいな。誰にでも優しくて誰からも好かれている。俺はあんなふうになりたい。
そんなことを思い出したのはいつだっだろうか。
わからない、記憶なんて正直どうでもいい。でも、一つ確かなことがあるとすれば
君が俺の“大切な人”になったことかな
そのことに気がついてから数週間後、ボスから連絡が来た。
『〇〇を殺せ』
たった5文字で俺は言葉が出なくなった。
ここに乗っている名前は君
だった。
俺にとってゆういつ大切な人。俺を光の道へ連れてきてくれた人。そんな人を殺せと言われた。
嫌で嫌で仕方がない。ボスの命令は”絶対”。
翌日俺はいつものように明るくて優しい君を早朝に呼び出した。
《どうしたの〜?》
覚悟は決めたはず、でも体全体が震える…
後ろに隠しているナイフを落としそうになってしまった。
っ…
《え、まさかのプレゼント?✨》
プレゼント、世界一いらないプレゼントだよ
『ごめん。』
《大丈夫!》
『さようなら。』
今までで1番情けない声と同時に銃音が響いた。
君の最後の顔は驚いた顔でもなく、恨む顔でもなく、優しくて見るだけで幸せになる”笑顔”だった。
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ピピピ ピピピ ピピピ
うるさいアラーム音とともに目が覚める
『昔の夢か…』
君がいなくなった後も俺は殺し屋を続けている。
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この物語続けよっかな…(練習用だけど)