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「……そうだな。この後、飲みにでも行こうか」
「……でも、」
こんなテンションで行っても会話もはずまなくて迷惑をかけてしまうんじゃないかと感じて、返事に困っていると、
「もう少し、したい話があるんだ」
と、彼の口から告げられた。
「したい話、ですか……」
どんな話があるんだろうと考えてみるけれど、打ち沈んだ気分ではマイナス感情で頭が占められてしまいそうで、
「はい、それでは」とだけ、頷いた。
「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」
華さんに見送られて、駅近くにあるホテルの落ち着いたバーラウンジを訪れた──。