テラーノベル
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於田縫紀
7
短編読切③です
またまた衝動書き
がっつりとある曲の曲パロ、
曲中の言葉はちゃめちゃに引用します。
てかほぼ全文がそう
基本地の文少なめ、と言うか多分最初と最後のみかも
曲名は最後に発表!!ではstart〜
気付けば、広い図書館の中のような空間にいた。
「…あら、来てくれたのね」
いつの間にか、目の前に少女がいる。
「初めまして。お久しぶり?」
「…まぁ何方でも良いわね。
貴方と会えて嬉しいわ」
「さぁ、お座りになって?」
「少し、御話を聞いてちょうだいな」
「あら、やっと来てくれたのね!」
つい最近みた少女と瓜二つな少女がそう笑う。
「待ちくたびれたわ、まったく退屈だったのよ?」
「一人っきりって嫌ね」
「さぁ、座って!」
「貴方の御話を聞かせて?」
「…そう言えば、貴方の事を聞いていなかったわね」
「お名前はなぁに?年齢は?」
「…私の名前?」
「そう言えば、自己紹介がまだだったわね」
「私はアリスって言うの」
「…不思議の国の?いいえ。」
「そんな大層な子じゃないわ」
「…私のお名前?」
「あら、言い忘れてたかしら?」
「…貴方に話してもらうばかりで、忘れてしまっていたかも!」
「私はアリスよ!」
「え?同じ姿の子と同じ…?」
「ふふ、当然よ!」
「あの子は私で、私はあの子だもの!」
「どんな御話があるのか?」
「沢山あるわよ。何が良い?」
「ごく平凡に生きて、ごく平凡に終わった普通の御話でも」
「救世主を求めて自らを見失った世界の救世主や、ヒーローに恋をして命を捧げたヴィランのような特別な御話でも」
「貴方の御話はどう?」
「皆酷いわよね!」
「特別になりたいって言うくせにここには来てくれないの!」
「自分を探して国中を走ってくれる王子様がいないと嫌なのかしら?」
「まったく贅沢ね!」
「麗しのお姫様だって架空の御話でしょう?」
「現実に御伽話があるわけないじゃない!」
「貴方の世界って優しい?残酷?」
「それとも、貴方が決める事ではない?」
「大丈夫よ、貴方がどう答えても」
「貴方が間違っているもの」
「現実って嗤えないわね」
「御伽話に記してないもの!」
「何でもかんでも誤魔化してばかりだし…」
「だって、キラキラに輝くのは中の鈍さを誤魔化す為でしょう?」
「貴方はどうやってここまで来たの?」
「へぇ、本を読んでいたら寝落ちして…同じなのね」
「…?何で聞いて来るのかって?」
「あら、御話をするのは駄目?」
「ここではそれくらいしか出来ないじゃない」
「欲を言えば手を繋いだり、二人で出掛けたりしてみたいわ。」
「…失言。忘れて頂戴」
「娯楽って怖いわね!」
「こんな魅力的なモノを創った人間に会ってみたいものだわ!」
「本しかないここでの唯一の楽しみだもの!」
「貴方、トランプはお好き?神経衰弱って遊びは知ってる?」
「…え?もう飽きたって…」
「神経衰弱以外の遊び方を知ってるの?」
「善人になりたい?」
「そう。貴方は恵まれているのね」
「何故って…善人になれるのは恵まれた人間だけでしょう?」
「明日のパンが無い貧民が他人にパンを与えられる?」
「今にも死にそうな人間が隣でケガをしている子供を介抱出来る?」
「貴方は恋してるの?」
「ふふ、恋ってとっても素敵じゃない?」
「想い人が居るのなら直ぐに告白した方がいいわ!」
「特別ロマンチックに、それでいてギザすぎず!」
「夢物語を描いているなら、主人公もそんな人物でなければいけないじゃない?」
「汚物を見て気分を悪くする人が居るように、綺麗なモノに吐き気を催す少女だっているのよ」
「汚い場所で育った私には、他人の幸せなんて癒しにもならないのだけど…」
「貴方はどう?」
「何もやる気が起きない時は本を読んでるわ!」
「本を読んでいるとなんだか頭が良くなる気がするじゃない?」
「…何?そんなに笑わないで頂戴よ。…そんなに可笑しな事かしら?」
「でも、貴方といる時だけは本を読まなくて済むかもね」
「ねぇ、不思議な話を頂戴?」
「イかれた話を頂戴?」
「変わった話を頂戴?」
「ほら、御話してあげるから!」
「どう足掻いたって一回きりの人生。他人に迷惑かけたって良いじゃない、貴方の好きな事をしましょう?」
「貴方の知らない誰かが、貴方の物語を知った時に思わず笑っちゃうような物語にしましょう?」
「その時は私が読んであげるわ。最高の物語にして頂戴?」
「その最後、満足しなくても、これで良かったと思える結末にしなさい」
「…じゃないと、皆貴方のことを忘れてしまうわ」
「私みたいにね」
「所詮誰かが作り上げた妄想なのよ」
「貴方も、私も。」
「だってそうじゃない?」
「私はね、現実だけが汚いとは思ってないのよ?」
「絵本に出て来る登場人物も、皆汚いわ!」
「助けてくれる誰かがいないだけ。」
「ねぇ、貴方はどう?」
「頑張れの言葉だけでも言ってくれてる? 」
「それはきっと幸福なものなのよ!」
「どう?今も貴方の物語は紡がれているのよ?」
「既に決まった物語を繰り返すなんて退屈じゃない?」
「…話は変わるけど、これは何回目だったかしら?」
「私もあの子も覚えていないのよ」
「夢って良いわよね。きっと皆夢を見てる」
「何も思い通りにならなくて、誰にも助けられなくて、だから夢を見る。」
「自分がこの世界の「主人公」だなんて言ってね」
「でも、夢だったらいつか覚めてしまうのよ」
「じきに貴方もここに来なくなる。」
「私のことを、忘れる。」
「こんな短い物語じゃ記憶の片隅にも残らないわね!」
「何処までが本心?何処からが嘘?私には分からないわ!」
「善人なんて存在しない、こんな世界だから」
「裏切らないと思える、いっそ裏切られてもいい!なんて思えちゃう人を探さなきゃいけないのよ」
「私は駄目だった。そう言う物語だから。私の役職はもう決まってしまっているから。」
「でも貴方は違うでしょう?」
「何よ、自分で何に成りたいかを選べるのに諦める のは 辞めてくれる?腹が立つのよ」
「頑張りなさいな、失敗しても慰めてあげるわ」
「あぁ、でも貴方がここに来て頂戴?私はこんなだから」
「同じ言葉を繰り返しても許して頂戴ね?」
「あわよくば、貴方の記憶の中で私を生かして欲しいわ。」
「…あら、もう時間ね」
「あぁ。やっぱり覚めるのが早いわ」
世界が揺れる。
泡沫が弾ける。
「また次、来て頂戴」
「私を忘れないでね」
無性に書いてみたくなって…
ほぼほぼ歌詞と動画内の長文から引用だよ。探してみてね、ほぼそんままだから
曲は苑楽アソビさんの「『Read』」でした〜
ぜひ皆聞いてみてね!
では〜!
コメント
1件
わあ、すごく幻想的で不思議な世界だったよ〜!✨ 図書館みたいな空間で出会うちょっとミステリアスなアリスちゃんたち…「私を忘れないでね」のラストがじんわり刺さった😭💕 曲パロだからこその言葉選びのリズムが心地よくて、一気に引き込まれちゃった!短編なのに広がる世界観が素敵すぎるよ〜🌟