(なんで…今の日本は戦争はしてないはずなのに…)
避難所
或間「ほら、蘭。」食料を渡す
蘭「ありがと…」
或間「あの光景は辛いか?」
蘭「辛いに決まってるでしょ…」
或間「だよな。」
??「あ、いたいた、おーい、或間!」
或間「お、生きてたか〜」
??「おい、勝手に殺すな」
或間「わりぃーわりぃー」
蘭「だれ…?」
??「お前こそ誰だ?」
或間「こいつは蘭、色々あって一緒に住むことになったやつだよ」
??「へ〜、俺は暇 那津」(いとまなつ)
那津「よろしくな、蘭」
蘭「よ、よろしく」
那津「めっちゃよそよそしいな」
或間「あんまり空襲とかの経験ないらしくてな…さっきの空襲で」
那津「ほーん…空襲の経験がないとか身分高いん?」
蘭「…わ、わかんない」
或間「あんまいじめたんなよ」
那津「わかってる〜」
(ここにいる人たちはこの生活が日常なの…?)
(俺がおかしいのか…?)
蘭「…帰りたい」
或間「そうだよな…そういえば蘭お前どこからきたん?」
蘭「俺は東京から…」
或間「は?東京?どこだそこ」
蘭「え…?東京だよ?!日本の首都の!!」
或間「日本の首都は江戸だろ」
蘭「は…え?」
(え、江戸…?何言ってるの…?そんなのまるで…)
或間「ほんとお前どした…?出会った時もだけど意味わからんこと言って…」
那津「精神的にやられたのかもな…」
蘭「い、今って西暦何年…?」
或間「…那津、こいつは相当やられてるぞ」
那津「だな…」
蘭「いいから!教えて」
或間「お、おう。今は1916年だけど…」
蘭「…」フリーズ中
(は?今1916年っていった…?)
那津「おい、こいつ大丈夫か?」
或間「大丈夫なはずだ…多分」
那津「多分かよ」笑
(2025年から1916年まで戻ったってこと…?そんな漫画みたいなこと…)
蘭「そっか…」
或間「大丈夫か? 」
蘭「うん…大丈夫」
(とりあえずタイムスリップしてしまった事実は変わらない…帰り方を見つけるしか…)
蘭「いつまでもくよくよしてられないからね!」
或間「かっけぇこと言うやん」
蘭「でしょ!」笑
那津「それじゃあ俺はそろそろ行くな」
或間「おう」
蘭「行くってどこに…?」
那津「決まってんだろ?町の復興の手伝いだよ」
蘭「或間も行くの…?」
或間「俺は行かねぇ。昨日いったから那津と交代だ」
蘭「そっか…」
(1916年…第一次世界大戦の真っ最中か…だから空襲なんて…)
蘭「戦争なんて…」
或間「…わかる、わかるけどここで言うな」
蘭「なんでよ…っ」
或間「殺されたいのか…っ!」
蘭「殺される…?」
或間「お前!そんなことも分からないのか…?」
蘭「だ、だけど…」
或間「ごめんな…」
蘭「或間いつも謝ってばっかだね…」笑
或間「責任は俺らにあるからな…」
蘭「或間はなんなの…?」
或間「何って言われてもな…」
「俺は特攻隊隊長だ」
蘭「特攻隊…じゃあいつかはいっちゃうの…?」
或間「そうだな」
蘭「…そっか」