「楽しい」この言葉を思い返すようになったのはいつからだろう。中学生になり、あっという間に3年に進学した。今まで頑張ってきた部活もあっけなく負け、最後を実感させられることなく終わってしまった。「勉強に励みましょう」部活が終えてからは、それしか聞かない。私は勉強が苦手だ。私は覚えるのが下手で毎日同じ箇所をやらないと1日で半分消え、2日で私の頭から完全に消去されてしまう。どんなに工夫したって完璧には覚えることができない。時間をかけ、勉強したことも全て忘れてしまう。私はこの事を思い出す時間が苦痛で仕方がなかった。ある日先生が”学級通信”を配った。そこには三者面談のお知らせと夏休みの計画について記載されていた。「あぁ、もうすぐで夏休みか」人間関係も上手くいっていない私にとって人に会わない期間が待ち遠しくて仕方がなかった。残り7日をきっても気持ちが高ぶるごとに1日1日の重みが伝わってくる。私は全てのことを真に受けてしまう精神が弱い性格だ。発言一つ一つが気になって仕方がない。私が”親友”と呼べる友達もいるが、他の子が来て奇数人数になったとき、いつも私が必ず省かれる。この度に「私は嫌われてるのかな」と思い返してしまう。その度に家では”病み状態”夜も眠れない日が続いた。私はいつも「今日は良い1日になりますように」「仲良くできますように」と繰り返し手を揃えて願い事するようになった。この効果は発揮する日もあればマイナスになるときもある。ただ誰かが傍にいてくれるような感じがして心が温まるのだ。私は今1番悩んでることがある、それは”他人と比べてしまう”ことだ。運動や勉強人間関係、全てにおいて自分と比較してしまう。この気持ちがあることで自分の短所で頭の中がいっぱいになって、人と付き合うのが嫌になる。心が暗闇の中に突き落とされた感覚が分かるような感じがする。
つづく。
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