この作品は某戦争屋の新人詐欺師様、煽り猫様、狂犬チワワ様の名前をお借りした二次創作作品になります。
ボーイズラブですが本人様方が同性愛者というわけては断じてございませんのでご了承ください。
性的な描写を含む場合がございます。ご注意ください。
この作品はifエピソードとなります。この作品単体でも充分お楽しみ頂けると自負しておりますが、先に同作者の『呪われた関係に終止符を。』をご覧頂くことでこの作品のバックが分かり、より楽しんでいただけると思いますので、そちらもよろしくお願い致します。
この世には、”第2の性”が存在している。
それは主に3種あり、α、β、Ωの3つに分けられる。αは1番少ない性で、全体的に優秀な人が多い。βは1番多い性で、特に第2の性に影響を受けにくい。Ωは弱い人が多い。そして1ヶ月に1度程の周期で”発情期”がやってくる。その発情期でΩはαに効くフェロモンを振りまくんだ。そして発情期中αがΩの首筋に食いつくと”番”が成立する。番になるとどうなるのかというと、そのΩのフェロモンは番のαにしか効かなくなる。そしてΩの発情期が番のαとの行為でしか解消されなくなる。α側には特に利益も不利益もない。
この話はそんな第2の性がある世界での話だ。
俺とチーノは仲が良かった。毎日一緒に登下校して、放課後ゲーセン行って遊んだり、親友と呼べるほどのアイツに俺は恋をしていた。お互い第2の性はΩで、運命の相手では無いことなんて分かりきっていたのに。そう、俺の想いが彼に届くことは無かった。『αのゾムとΩのチーノが番ったらしい』と噂を聞いたのは、何時だったか。目の前がぐるぐると渦巻くような気分になった。そして本人に確認してみると「そうだ」と返事が返ってきた。「ただの噂だよ」と言って欲しかった。でも現実は、厳しいものだ。
「なに?なんかあるん?」
動揺が態度に出ていたか、チーノは俺の顔をのぞき込む。それから顔を背け俺はなんでもないとはぐらかした。そして時は残酷だ。それからもずっと前と同じ”親友”のままとは行かない。放課後、遊ぶ機会は減った。チーノはゾムさんと帰っていた。自分と一緒の時間が無くなった訳では無いが、とても虚しく、そして自分がチーノの親友であることはこれから先も変わらないのだと気づき、涙が出た。突然涙が出て蹲っていると、誰かが俺の方へ近づいてくる。来るなの意を込め睨みつけるが、相手はこちらに気づくや否や寄ってきた。
「どうしたんやお前!具合悪いんけ!」
「だい、じょうぶなんで…ほっといてください…」
「そういう訳にもいかんやろ!」
近づいて来た金髪はバシバシと俺の背中を叩く。痛い。
「…お前泣いてるんか」
「うるさい…」
俺がそれだけ言うと相手は黙った。黙って、俺の頭に手を乗せた。頭をポンポンと撫でる手つきは不器用だが暖かい。こいつは俺のなんも知らへんのに、なんでこんな優しくできるんやって、そう思った。
「何があったか知らんが、泣いてるやつおったら心配するやろ。ほら泣きやめや、俺にお前の笑顔を見せてくれんか」
「……こんな状態で、笑えるわけないやろ」
「でも、お前が泣いてるとなんか俺嫌やねん。だから笑ってくれへんか?」
「……無茶苦茶な理由ですね……」
俺はようやく顔をあげた。目の前には綺麗な水色。キラキラと輝いて、とても眩しい。胸の奥がヒートの前みたいにどくんっと音を立てた。
「お前Ωやん!今ちょっとむわっと来たで!?」
「え?、う、うそまだヒートは来ませんよ?」
「いや、一瞬だけやから、ヒートじゃないと思うわ」
「そうですか……」
謎な現象に2人して首を傾げつつ、互いの顔をみやった。
「お前、名前は?」
「ショッピです」
「俺はコネシマ!よろしくな!」
「……はい」
コネシマさんはニカッと笑って見せてくれる。
「あ、せや俺ボール取りに来たんや。じゃ!またなショッピくん!!」嵐が過ぎ去ったように俺はぼーっとそこに立ち尽くす。その時だけは、胸の高鳴りが収まらなかった。チーノと俺は親友として日々過ごす。そしてたまに耐えられなくなって俺が泣くと、必ずコネシマさんが俺を慰める。
「つらいなぁ、失恋って悲しいよな…」って、どこにでもある誰にでも掛けられる言葉なのに今はそれがコネシマさんしか言えないことのように聞こえてしまう。コネシマさんにしか、自分の心の傷を癒して貰えない気がしてしまう。
「俺なら、そんな悲しませることしないのにな」コネシマさんはふと、思い立ったかのごとく口にする。え?と声を出してコネシマさんの方を向いた。綺麗な水色だった。「俺なら、お前のこと幸せに出来るで?ほら、いくらでも撫でたるし、いくらでも抱きしめる。やから、俺を選んでや。」
彼が、俺の首元に口を当てた。
「ちょ、!?」
「噛まへん…甘い匂いがすんねん」
コネシマさんが俺の背中に手を当てて、そして顔を俺の首元に埋める。とても、とても異様な時間だった。少しの間だったのかもしれないが、俺からすればまるで一生続くんじゃないかと思うくらい長くて、心臓の音が鮮明に聞こえた。耳の裏でどくどくどくどくと鼓動している。
「俺やったら、ショッピ君のこと、幸せにできるで…ショッピ君のこと1人にせんよ。それでもあかんの?チーノの方がええ…?」
首元から離れると、今度は背中の手を俺の両頬に添えるみたいにして手を当ててくる。綺麗な、でも深い水色に射抜かれた。どくどくどくどくどくどくどくどくどく、って心臓がうるさい。
「ショッピ、好きや」
顔が熱くなる。頬に添えられた手も熱かった。口が震えて上手く言葉が紡げない。俺は今どんな顔をしているのか、自分でも分からなくてすごく恥ずかしいし、怖い。でも、それでも自分の中では答えなんて出ていて。
「……好きです」
震える声でそう呟くと彼はとても嬉しそうに笑った。笑ったんだ。彼は。とてもいい笑顔で、嬉しそうに。
「俺も好きやでショッピ君!」
そっと、そして優しく抱きしめられる。俺より大きな背丈の彼は、俺を包み込むように抱きしめた。
俺は彼の背中に手を回した。
「首、噛んでええ…かな?」
「………いいですよ」
暖かかった。どこまでも彼は、コネシマは暖かい人だった。暑苦しいほどに。
そこからは早かった。2人で人目に縛られることも無く色々な事をした。デートだとか、何だとか番じゃないとやらない様な事。愛してる人と一緒ってこんなに面倒臭いなんて思って無かった。こんなに幸せだって思って無かった。その関係はずっとずっと続いた。
高校卒業してもよく会って一緒にカフェに行ったりゲーセンで対戦ゲームして子供見たくはしゃいだり、一緒に飲んだり。お互い働き詰めなら同棲だって始めてしまおうかとなる程には仲良く続けられていた。
「ショッピ、好きや」不意にそんなことを言われたり。
「うるさいっすよ。んな事知ってます」それに強く返してみたり。
「愛してる」と彼は言う。
「俺も愛してます」と、俺も返す。
その言葉はずっと前からむ俺胸に落ち着いていた。そうやって互いに愛を伝え合うと彼は必ずこういう。
「ヤりたい」
「率直ですね」そして俺の手を取るんだ。そして俺も握り返す。口付けをした。深く。彼はいつもそうだった。そして好きで好きで堪らないとでも言うような顔をしている。その顔を笑ってやるがその瞳に映る俺も同じような顔をしてるんだ。
「首噛んでええやんな」
うん、ともすん、とも言う前に彼は首元に顔を突っ込み思い切り噛み付いた。
「っ…たぁ…」
俺が痛がれば少し心配そうな顔をしてすまん、と添える。次の瞬間にはそんなこと無かったかのように行為が再開されるのだが。熱い夜だ。辛くなる程には長い夜だった。
終止符の半分くらいから話が始まるから分量も半分くらいになってしまった……😭
まぁifだし?そんなもんでしょ??(自己暗示)
てか最近本垢でもフォロワーさんとかおすすめに出てくる人のストーリー見るようになったんだけど、テラーって昔に比べて広告多くなったね!!
僕🌈🍑ハマってた時は結構ほかの人の作品も見るしがんがんコメントするタイプだったんだけどd!にハマってからまじで他の人の話見ないしたまーーーーーに見たところで自分関連のこと以外はコメントも特にしないってスタイルで来てたわけ。最近になってサブ垢作ってみんなのストーリー見て広告の多さにびっくりして見なくなって、本垢の方で皆のストーリー見て広告の多さにびっくりして、みんなこんな広告地獄を切り抜けて僕のストーリーを見てくれてるんだって感動しました(??)
っていう本編なんも関係ない話。
ちなみにこの話の初期構成(ミニキャラと矢印の簡単な図)をだ!エアプの友人に見せたら
「三角関係では無いけど…複雑関係?」
って言われたわ。
knとzmciの間に悪意とか因縁は無いので三角関係では無いです。ただknはciに嫉妬くらいはしてるだろうね。「ci自身に接近して良い奴ってことは知ってるけどsypに好かれてる相手だからなんかちょっと大分嫉妬する!」って感じだと思うから本人に対してマイナス感情はないだろうよ。zmとknに関しては同じα同士として知り合いというか友人というか。優秀な奴同士だからね、何だかんだ顔合わせの機会は多いんじゃないかな。シランケド
あと、zmとciに関しては運命の番的な話は何もしなかったけど今回はうっすら軸に運命の番って要素がありました。一瞬ヒート見たく心臓がどうたらこうたら言ってる場面あったと思うけどあそこでsypとknは運命の番なんだよって伝えようとしてた。伝わって無さそうだから言うけど。
まぁこんなに話すとコメントで話す裏話まで話しちゃいそうだから(半分くらい話してるんですけどね)ここら辺で切るわ。
んじゃ、またね!おつぐれぇー!
コメント
6件
失恋って辛い、でもknshpが繋がって良かった!
裏話:knは裏でcizmに接触していました。その際あれこれあってciから「sypを悲しませてしまったことは申し訳ない。sypを頼む」という旨のことを伝えられました。なのでknはciに対して特に悪印象はありません。というかzmから「ciに逆恨みで手出したら許さん」的なことは言われていたので悪印象があっても無くてもciには影響はなかったかと。何だかんだzmは愛が深いんですよね。
よかった 、 こねしょっぴ が 繋がって 。 でも 、 辛いよな 、 すきなひとが 番 に なってるんだもんな 。